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「死亡フラグが立ちすぎてる彼女を何とか救いたい」というゲームの世界に転生してしまったので彼女を救おうと思います?。(連載版)  作者: おすし
次章

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22

「さあ、私のかわいい実験体達よ、殺ってしまいなさい」


 男がそう叫ぶと囲んでいた強化されたサーペントタイガー達が一斉に襲いかかった。


「くっ!」


 観測者の女が幾重に回りにシールドを張るも、徐々に壊されてゆく。


 それを見て気を取り直した川口が攻撃を放つが全く効かない。


「何で!?」


「そのサーペントタイガー達はこの天才破魅端(ハミバ)の作った軍事用デバイスのシールドを埋め込んでいるのですよ。そんなデバイスでは傷をつける事なんて出来ません。貴方達は此所で死ぬのです。勝手に無許可領域に入った検索者がどうなろうと本国は関与しない。それが決まりです」


「あ・・・、あ・・・・」


 その言葉を聞き川口はへたり込む。あの時自分が反対してれば。後悔してももう遅い。目前にはサーペントタイガーが迫り来ている。


 最後のシールドが破られサーペントタイガーの群れが一団を襲う。


「ギャー!」「うわー!」「た、助けてっ!、イヤー!」


 隊員達はなすすべも無く蹂躙されていった。


「いいテストになりました。さて帰るとしましょう。」


 隊員達がサーペントタイガーに捕食される様子を見て破魅端は踵を返した。


 その瞬間だった。


「何処にゆく。まだ終わってないぞ」


 不意に背後から声を掛けられ振り向く。


「何!?」


 そこには一人の男が立ち塞がっていた。その男は巣家人(スケット)。そして襲っていた獣たちはいつの間にか姿を消し、隊員達は怪我を負って気を失っているがまだ生きている様だった。


「貴様!?、誰だ!?、何をした!?」


 そう叫ぶが答えは返ってこない。


「無断デバイスの製造。そして検索者への殺人未遂。貴様の罪状だ。観念しろ」


 巣家人がデバイスの引き金を引く。


 破魅端の周りを守っていたサーペントタイガー達が一斉に灰となった。


「こっ、これはフォトンウェーブ!?・・・。ふふふ・・・。そうか、軍人が混じっていたか」


 驚愕した破魅端だったがすぐに気を取り直し不適に笑みをこぼす。


「では私も本気を出すしかありませんね」


 そう言うや否や破魅端の周りを障壁が覆う。


 それに向けて巣家人が攻撃を放つが跳ね返されてしまった。


「これは私が開発した光を跳ね返す対光デバイスリフレクトミラー。もう私にはそのデバイスでは届きませんよ。私は天才なのです。さあ殺される覚悟はいいですか?」


 破魅端の体にデバイスが装着されてゆく。


「これが破魅端式デバイスの真の力だ!」


 破魅端が巣家人に向け攻撃を放った。その攻撃に眼前の巣家人は消えて無くなってしまった。


「ひゃっはっはっ、私の開発したフォトンイレイサー改。さして適正が無くても補助デバイスで光適正のデバイスが使える様になる。さしもの軍人もこの通りです!」


 勝ち誇って悦に入っていた破魅端だったが掛けられた声にその笑みが消える。


「何処を狙っている?」


「何!?」


 声の方向に振り組むと無傷の巣家人がそこに立っていた。


「外したか!?」


 すぐに攻撃を放ち、その巣家人を消し去るもまた声が掛けられる。


「貴様目は節穴か?」


「クッ!?」


 声の方向には健在な巣家人が腕を下げて立っていた。


「何ですか?あなたは!」


 同じ事を繰り返すもまた別の方向に巣家人は立っていた。


「まだ解らないのか。貴様は馬鹿なのか?」


 冷や汗を流し破魅端は叫ぶ。


「まさか光迷彩!?。何処にいる!。正々堂々勝負しろ!」


 巣家人は冷笑し目を閉じる。


「戦闘の素人はこれだから。真正面から戦うのは無力な小虫と人間ほどの戦力差のある時だけだ。こうやって話しに付き合うのもな。目的は果たした。貴様が闇デバイスの供給元だな。貴様の思考と過去の行動は読み取った。貴様を始末して後は施設を消し去るのみ」


 その言葉に激高し、破魅端は最大出力のフォトンイレイサーを放った。


 しかしそれは巣家人の眼前で消え去ったしまった。


「は!?」


「そんな玩具では俺の迷彩ですら消すことは出来ん」


「なぜ!?、なぜだ!?、俺は天才だ!、天才の俺が百年以上も研究してきたデバイスだぞ!そんなはず無い!」


「たかが百年程度の研究で、たった一人の研究で俺に勝つことなど出来ん。俺には数億年のお前より優れた数百万人の科学者達の研究が込められている。浅はかなヤツだったのだ。お前はな」


「な?・・・」


「終わりだ」


「だっ、だが!お前のデバイスではこのシールドは突破出来まい!?」


「このデバイスでは確かにそうかもしれないが、俺が何処にいるかお前には解るか?」


「何を言っている!?」


「貴様程度に足を運ぶ程俺は暇では無い」


 その言葉を言い終わると、破魅端のシールドが綺麗に消え去る。


「は!?」


 そして眼前の巣家人も粒子になって消えてゆく。


「ではな」


 どこからとも無く聞こえてきた声と共に破魅端は消えて無くなった。


「お前には地獄すら生ぬるい」






 その頃、非番中で自室にいた輝は飲み物を飲みながらノートパソコンの様なデバイスに向かっていた。傍らには瑠奈もいて瑠奈を撫でながら寛いでいた。


 一見全く仕事をやってるようには見えないがノートパソコンの様なデバイスの名は超時空間照準多目的デバイス『秋津島』。


 時空間を超え、異世界の標的を照準するデバイスだ。


 最高軍事機密のデバイスの一つ。異世界の標的を攻撃する為の作られたデバイスでデコイを発生させ標準を観測する。


 デコイをその世界に置けば射程はその世界全域となる。


 今回は巣家人をデコイとしたが、何にでも姿を変えられる。


 光信号を読み取る装置なので逆探知は不可能だ。


 出力はそこまで出せ無いが、人を攻撃する程度なら問題にならない。まさに究極の暗殺兵器だ。


「ふう、とりあえず供給元の処理は終えたな」


「・・・・」


 瑠奈を撫でながら片手でデバイスを操作する。


 瑠奈は無表情だが少し心配してる様な素振りを見せる。


「供給元はさすがに現地に行くしか無いな。検索者達は致命傷は治したから心配しなくていいぞ。記憶の書き換えたので時期に呆けて帰ってくるさ」


 瑠奈はその言葉を聞き頷く。


「行って帰ってきたら半年に一度の検査だ。さっさと済ますか」


 瑠奈はそれを聞き準備かかる。


 しかし美月に頼んでいた情報だが、『検索隊第65985部隊のお仕事がんばってね』と送られてきただけだった。


 それを解釈して今回に至るのだが、さすが最高事象予測者と言うべきか。それで事が足りてしまうのだから。


 まあ、さすがにその情報だけでは今回の故意にこちらが動いたとは誰も気づかれ無いだろう。


 俺は瑠奈と共に目的を果たす為、現地に赴くのだった。




 目的を果たし帰って来てすぐに定期検査に赴く。


 そしてその結果を見てまた俺はため息をつくのだった。




 検査結果


 瑠奈 (ホムンクルス)


 性別 女性


 身体 問題なしAー


 精神 問題なしB+


 技能 問題なしAー


 年齢 二十九 五カ月


 残り生命力 0.16%


 推定寿命 約二百三十日


読んで貰えてありがとうございます。これで次章は完結です。

次は忙しくなければすぐに書き始められると思います。

次の章が最後になると思います。

あまりにも強い瑠奈の死亡フラグをどうするのか?

一応考えてますが、まだ決定ではありません。

もし良かったら感想など聞かせて貰えたら再度検討するかもしれません。

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