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やっと時がとれました。
○これって、めちゃくちゃかかりますね。
一年間ほんと時間が無かったです。
暗い部屋
一人の女が末端に向かっていた。
「うふふ・・。今回は私の勝ちね。もう覆し様がない」
悦には入る女。
「さて、仕事よ。私の研究を成功させるために」
女は自分の組織の者に指示を出していた。
その頃、黒野社は保育園の近くのファースト店で時間を潰していた。
用意は万全。
何をやってもうまくいく。
今回も思い通りになる。
なぜなら自分は選ばれた人間だからだ。
本気でそう思い込んでいた。
時計を見る。
あと十五分で閉園だ。
そう思っているとふと騒がしい女の声が聞こえてきた。
「ーー最近の異世界転生ものって、転生意味なくない?。転生設定抜いた方が絶対に好感もてると思うよ。異世界転生ってもうキモいし」
そう聞こえてきた。
そちらの方を向くと二人の少女がコーラを飲みながら、騒いでいた。
とても容姿が良く、可憐な子たちだった。
思わず見とれてしまった。
「あとさ、タイムリープ?。これあり得なくない?」
もう一人の少女は相槌をうつだけだが、本当に可愛い。声が聞きたくなるほど気になってしまった。
「大体誰タイムリープって誰がやったのよ?。気持ち悪すぎるよね。最後までどうしてそうなったかを書いてないんだもん。あり得ないよね。」
もう一人の少女は相槌を打つだけだ。
その様子を見ていた黒野社は無性に彼女たちが気になってしまった。
自分がタイムリープをしてきたと思い込んでいるので、その気持ちは強くなっていた。
時計を見る。
もう行動しなければならない時間だが、別の日にしても結果は変わらないだろうと思い込んでしまった。
彼女たちが気になり、声をかけることにした。
そしてタイムリープをネタに仲良く成ろうと思ったのだ。
普通ならそんな発想はしないのだが、自分が選ばれた人間だと思い込んでいる為の慢心だった。
「やあ、君たちラノベ好きなの?。良かったら俺にも話し聞かせてくれない?」
うまくいくと思っていた。
受け入れてくれると信じて疑わなかった。
自分は選ばれた人間なのだから。
声を掛けたら二人はこちらに振り向く。
やはり可憐だ。芸能人と言われても信じてしまうだろう。
「えっ、今の私に言ったんですか?」
彼女たちからすごく警戒されているのがすぐに解った。
慌てて、黒野社は口を開いた。
「あ、ナンパとがじゃ無いからね?。だだ話が合いそうだから・・・・」
よくしゃべっていた女の子が端末に手を掛ける。そしてどこかに発信したようだった。
「もしも~し。警察屋さんですか?。なんか怪しい人が声を掛けてきたんですけど・・・・」
店内が騒がしくなる。
黒野社はそれを聞いてこれはまずいと悟り、その場から脱兎のごとく逃げ出したのだった。
「ハアッ、ハアッ」
無我夢中で走ったので、あまり周囲の事は覚えていない。
気づけば人目のつかない場所まで来ていた。
『おかしい・・・。自分は選ばれた人間のはずなのにどうして・・・・』
黒野社は地面に座り込みながら呼吸を整えていた。
時計に目をやるともう当初の予定を行うには時間が経ちすぎていた。
『仕方ない、また明日出直すか・・・』
呼吸が整ったので立ち上がろうとした時に不意に声を掛けられる。
「不審者さん、また合いましたね」
声の方向に振り向くとさっきの二人の少女がそこに立っていた。
「は?・・・」
おかしい。逃げた方向から声を掛けられるならまだしも、逆方向に彼女達はいたのだ。
それに気配がまるで無かった。まるで突然そこに現れたように。
「いきなりナンパは駄目ですよ~。相手がビックリしちゃうじゃないですか。それって普通に犯罪ですよ」
しゃべっている少女の表情は和やかだが声は非常に冷淡だった。
黒野社はその声に本能的な恐怖を感じた。
まずい。なんとかしないとヤバい事になるかも
そう思い弁解しようとしたのだが、そこで黒野社の意識は暗転した。
「ふうっ、被疑者確保って、まだ任務終わってないよね」
デバイスを構えた少女、明は倒れた黒野社に向かって再度デバイスをあてる。
しばらく当て続けていたが、何かを発見したようだった。
「これね。この世界の物じゃ無い。もって帰らないと何か解らないけど後は私の仕事じゃ無いよね」
もう一人の少女、亜里砂が相づちを打つ。
「後は記憶を書き換えてっと。でもなんでお父さんはこんな面倒事させたのかしら。消せば早かったのに」
それを聞いた亜里砂は少し微妙な顔をする。
「なにはともあれ初任務お疲れ様。まだあの人保釈金払って無いみたいだから、これで少しは足しになるといいね。さて帰ろっか」
もう一人の少女亜里砂はうなずいたのだった。
そして二人は忽然と姿を消すのだった。
「えっ・・・」
意識を取り戻した黒野社の第一声がそれだった。
「俺、何やってたんだっけ?、てココどこ?。なんでこんなところで寝てたんだよ・・・、ハックションッ」
周りには誰もいなく全く知らない場所で覚醒した黒野社はひどく混乱した。
「さむっ」
周りはもう薄暗くなったいた。
「とりあえず帰るか・・・」
記憶を書き換えられた黒野社は訳もわからずとりあえず帰宅するのだった。
それから四週間ほど時は流れた。
暗い部屋の中で女がが末端を触っていたが、表情は思わしくなかった。
「なんで・・・」
そう発したが、誰もいないので答えは返ってこない。
そう、彼女が予定してた数字よりも遙かに根源の確保数が少なかったからだ。
但し、本来よりは、数は多かったので今回は全く無駄では無かったのだが。
「あの男、何をしたの?・・・」
疑問に思うが、それは考えても仕方の無いことだった。
「もう時間が無い。次はあれを行うしか数が確保出来ない・・・・」
そういった瞬間だった。
ー本当にいいの?それでー
それは声では無かった。彼女の脳に直接響く、そんな感じだった。
「どのみちもうそれしか方法がないわ。解ってる。それがこれまでとは段違いに危険なことも」
ーそう。じゃあもう何も言わないわ。成功を祈ってるー
もう言葉は響いてくることは無かった。
彼女は席を立つ。
「これまでとは全く違う。策を入念に打たなくては」
彼女はそう言って部屋を出て行くのだった。
次はできるだけ早く投稿します。




