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やっと女王の間に戻ってこれた~

サティの記憶と何故か先代女王の記憶も見る事が出来たマヌカ、

記憶を見た事によってチビカマキリ達の絶対に幸せな生活をと決心し、

計画に入っていく。


「長かったぁ~~~~~~あああああ~~~」

マヌカはサティの頭の上で大きな声と共に伸びをした。

「何で先代女王の記憶迄流れて来たんだぁ?そのお陰で超時間かかったわぁ~、

あー君達も疲れてだろうに」

そう言って下を見下ろすと、あー君達が川の字で体を寄せ合い寝ている。

「待ちつかれてんだね」

先代の女王の記憶の後に宇宙にぶっ飛ばされたサティの記憶も出て来たが…

あまりにも酷い事してたんで軽く流し見をした。

そこで分かった事はサティ達が着いた星はテクノロジーがもの凄く進歩していて、

そこの技術者達の体のサイズが地球人と同じ位だった為に

体の大きいサティ達からしたら赤子の手をひねる様な感じで簡単に技術者たちを制圧してしまった。

サティ達が持っていたマイクロチップの技術や人を操作するチョーカー、魂吸い上げ装置、

そしてクローン化の技術その他色々そこにはあったが…不老の技術だけはまだ無かった。

それで技術者達に研究をさせて分かった事は、

命を伸ばすには他の者の生命エネルギーを奪うしか無かった。

星の住人達で凄い数の実験をしたが、

飛ばされた先の住人達の寿命は地球人と同じ位で長生きしても100歳だった為、

サティが納得出来るほどの生命エネルギーが取り出せていなかった。

そこでサティ達は長寿の生き物を探す為に宇宙に飛び出して星を転々としていた、

そしてやっと長寿の種族が住んでいるトゥーリア星を見つけ120年も居座っていたのだ。

結局サティの仲間が優秀だった訳では無く、テクノロジー丸パクリの残虐集団だったって事。

グランドマザーもサティ達を違う場所に吹っ飛ばしてくれたら…

迷惑が掛かった星ももう少し少なかったかもしれないね…

マヌカはフワフワと床に降りあー君達の顔を見つめる

「あんな環境で何百年もの間生活して来ても闇に囚われる事無く、

仲間の為に犠牲になっても魂の輝きは濁る事も無く、

頑張って生きて…みんなよく頑張ったね。

これからの生活は安心して満ち足りた人生を満喫できるように…

あたし頑張るから…頑張るからね」

今までの彼らの生活を思い出し涙が目からこぼれ落ちていた。

「お~~い、あー君いー君うー君起きて~~」

『うぅ~~ん、あ!マヌカちゃんおわったの?』いー君

『ん~ん~~~ん、良く寝た~~』あー君

『ふぁ~~マヌカちゃんおかえり~』うー君

「うんうん、みんなお待たせしてごめんね、色々話があるからおきて~」

『おお~話だ~我らの体何とかなる?』

「その話は待たせてるみんなにも聞いて貰いたいから、

みんなをここに呼んでからね。」

『そうだね、じゃあみんな呼んで来る』

「待って、みんなをここにワープさせるから大丈夫」

3人声をそろえて『おおおおお~~』と喜んでる。

あたしはクローン室に残ったみんなをこの場所にワープさせた。

待たせ過ぎたせいでみんな爆睡中、

「お~~いみんなおきて~~待たせてごめんね~~」

そう叫ぶとみんなもぞもぞと起き出してあたしの方を見たとたん

『ぎゃ~~』

『うわぁ~~~』

『許して下さい~~女王様~~』

あっ!あたしの後ろに女王が居たんだっけ…

「みんなごめんごめん、今しまうからね~」

そう言って女王を小さくして後は一緒、

床に正座してカルマ回収飼育セットを出し女王を押し込めた。

「はい、これでみんなを傷つける存在は居ません!」

『わぁ~~~』とみんなが歓声を上げた。

「は~い注目~突然ですがみんなに名前をつけるよ~」

『わ~やった~名前を付けてもらえるのですね~』

「名前あった方が便利だからね、

それと自分の好きな名前を自分に付けて貰ってもいいんだよ」

それを聞いた1人が

『自分でって何を付けていいかわかりません』

違う1人があー君達を指さして

『彼らには名前を付けたのに我らには駄目なんですか?』

ぬ~~ん、彼らの名前は50音順に付けてるんだよね…それでいいのか?

「あたしが付けていいなら付けるけどさ~

まぁ~気に入らなかったら後で付け直せばいいもんね。」

『ありがとうございます、付けてもらった名前大切にします。』

いやいやいや大切にしないで~~~クスン、

もういいや、早く次に移りたいから50音順でつけちゃえ。

「じゃあみんな並んで」

並んでもらった順番に名札を付けていった、えー君から始まり最後はとー君で終わり、

こんな世界もあっていいよね…いいのか?

『おおお~これが名前なのか?なんて書いてあるんだ?』

「文字はこれから覚えて行こうね」

そう言って順番に声を出して名前を言っていった。

みんなは凄く喜んでくれてる…

「そこに書いてある文字は私が居た世界の文字で君達の星の文字じゃないんだ、

君達の星の文字にしてあげたかったんだけど…私知らないからさ」

『そんなの全然構いません、我らの星への思いは全然ないので』

「そなの?でもさ君達故郷に帰る事だって出来るんだよ、

君達の故郷の先代女王様はとってもいい方だったし、

グランドマザーは君達の捜索もお願いしてたよ。」

それを聞いてみんなの空気が重たいものになっていった。

そこに口をひらいたのがあー君

『前にもマヌカちゃんに元の星に帰るかって聞かれた時…背中に嫌な感じがぞわぞわ~って、

それだけ嫌な印象しか無かったんだ故郷には、だから帰るくらいなら…』

「死んだ方がましだとか?

そんなに嫌なら無理やり戻すような事はしないよ、

それに女王の記憶を覗いて分かったんだけど…

君達は卵の中でちゃんと体が出来上がる前に女王に無理やり鵜かさせられてた。

だから最初から完全体じゃなかったんだ。

それにあー君の記憶を見せてもらった時の話と女王の記憶と随分食い違っててさ、

マスター達だかゴゴンとググンからかしらないけど適当な事聞かされてたんだね、本当の話はね…」

そう言って先代女王の記憶の話を全部聞かせた。

聞きながらみんな自分達を守ろうと一生懸命だった人達がいた事に驚きながら号泣していた。

そんな姿を見て私も決心をした。

「みんな聞いて、これから新しい体をあたしが作ります。

君達の体が完全体では無くても素晴らしい機能が有るんだからそれを生かして、

そして私が前に居た地球人の遺伝子は分かっているから、

それを君達の遺伝子と合体させて新たなハイブリッドヒューマノイドを作る、

見た目はあたしみたいになっちゃうけどいいかな?」

全員が喜んで『いい~』『それがいい』と賛成してくれた。

『その後は何処にいくんですか?』と名札がきー君と書かれた子から質問がきた。

「それはね~色々考えてはいるんだけど、

みんながどんな生活を送りたいかによるな~みんなどんなのいい?」

シ~~~~~~~ン…

急に静かになった、みんな考えているのか?

『我らには何がいいかもわかりません、同じ事の繰り返しの毎日だったから』

「え?でも色々な星には行ってたよね?そこで見た物とか聞いた話とか?」

『外の情報なんてほんのわずかしか入って来ませんから…』

黙って聞いていたうー君が『はっ』として手を挙げた『は~い』

「うー君どうぞ」

『我らはトゥーリア星で檻に入れられてた首長族に凄く良くしてもらって、

食べ物を分けて貰ったり星での生活も色々聞かせてもらった、

トゥーリア星では森の恵みを取りに行ったり、畑と言う所で野菜と言うのを作ったり、

たまに祭りって言うのをやったり、雪ってのが降ったら雪で遊んだり、

海って所で泳ぐって事もしたんだって、そんな事してみたい。』

「首長族の族長さんて人格者だったから色々気にかけてくれたんだね」

それだけあそこの場所でも酷い扱い受けてるあー君達に同情したんだろうな。

『そうだったなぁ~あの首長族の話は楽しかったな』とあー君

『だから私はトゥーリア星の首長族のような生活を経験してみたい』

遠くを見つめてうー君が呟く、

うー君の話を聞いて周りが騒ぎ出す

『それがいい楽しそうだ』

『うんうんどれもこれも我らが経験した事の無い事だね』

「みんな一緒でいいの?」

『もちろんだ、みんな支え合った仲間だから』声をそろえて叫ぶ

「わかった、あたしに任せて、

それと聞きたい事が有るんだけど、

君達がウーニャ星だっけそこからグランドマザーに飛ばされちゃった時は23人仲間がいたよね?

3人はどうしたの?」

号令でもかけられたかの様にみんな同時に俯いてしまった。

『3人はトゥーリア星に来てから順番に亡くなってしまった…』

「え?クローンは?魂を吸い上げられてってのは?」

『クローンの出来が酷すぎると魂を移した瞬間に亡くなってしまう事があって、

3人の魂は救われたんだと我々は思っているが…

こんな解放の時が訪れると知っていたら、みんな一緒に喜びたかった。』

みんなが泣いてる…一緒に頑張って来たからこそ悔しいよね。

「ごめん、嫌な事思い出させちゃって」

『大丈夫です、きっとあの3人もどこかで喜んでくれてるはずですから』

「そうだよね…魂はどこかにいるはずだもんね

じゃあ気持ちを切り替えてみんなの体を作るから待ってて」

あたしは自分の地球での体を思い出しながら体を創造する、

次に彼らコビンダ達の特徴、地球人よりも五感が優れており、

筋力は自分の何倍もの重さの物を運べるアリと同じような特徴もある、

オリジナルよりは遥かに下回るが地球人と比べれば断然高性能、

それらの特徴を体に注ぎ込んでいく、

そして忘れてはいけないのは性別、

もともと彼らには性別は無かったので、

そんなもの付けたら戸惑うと思い新しい体にも性別はつけなかった排泄機能のみ、

一瞬光った後にそれは出来上がった。

出来上がった体を人数分みんなの目の前にコピーすると。

『おおお~可愛い体が出て来た~髪の毛があるよ~』

『髪の毛だ~~』

『憧れの髪の毛~~』

みんな、そんなに、髪の毛に憧れがあったのか~

「みんなの前に有る体に触れると魂が移っていって、

それぞれの魂の個性に有った顔に変わると思う、

今まではみんな同じ顔だったもんね」

『何を言ってるんだ、マヌカちゃん、

我ら全然違う顔だぞ、じゃないと区別つかないだろが』

あー君が力説してるけど…あたしには全然区別付かなかったよ…

トゥーリア星の人達も顔はね~~

「え?そうだったの?失礼しました!

じゃあ早速体を触ってみて~~」

みんなが緊張しながら体に触れてみると体に何かが吸い込まれていく、

暫くの沈黙の後騒がしい声が広がって行く

『なんだ~これ~~こんな快調な時は無かったぞ』

『本当だね体が軽いし良く見える』

『髪の毛がサラサラだ』

身長と体系はみんな一緒だけど目鼻立ちがそれぞれ違うので私にも区別がつきそうだ、

「みんな髪の毛髪の毛って喜んでるけど、

髪は伸びて来るから定期的切らないと駄目だからね」

『え~切るなんてもったいない』

「切らないと邪魔になるし洗う時も大変だから」

『マヌカちゃんは髪の毛どうなってるの?見たい』

「え?あたしの髪の毛?見たら死ぬよ」

『えええええ~~そんな~~~』

仕方ないのでパイヤの話を聞かせた。

『でも何とか出来ないの?見て見たいよ』

何とかね~~仕方ないのであたしは自分の周りに結界を張り、

エネルギーが漏れない様にしてからフードをとった、

『おおお~我らとは色が違うんだ、綺麗な色』

『我らの黒い髪もかっこいいけどマヌカちゃんのも綺麗』

「あたしも地球に居た時はみんなと一緒の黒い髪だったよ」

『そっか一緒だったんだね、それにしてもマヌカちゃん髪の毛長いじゃん、

我らも長くしてもいいではないか』

「ハハハハハ、そうだねみんな自由になったんだから髪型なんて好きにすればいいさ」

何故かみんなも大笑いしていた。

こんなやり取りも初めてで楽しいんだろうな。

「名前も付いた、体も出来た、準備万全、

もうここには用が無いのでみんなで新天地に移るよ」

『は~~~い』と全員が良い返事をしてる。

「ではいったん宇宙船の外に出て宇宙船を捕獲しますよ~

宇宙空間には酸素が無いので君達の体では出れないので、

あたしの異次元ポシェット入ってもらうけどいいかな~?」

『は~~~い』と良いお返事

「おいおいおい、あたしをそんなに信用していいのか~~い?」

『は~~~い』駄目だこいつら新しい体に夢中だ…

もう知ったこっちゃ無いと全員透明の球に入れ、

ついでに人数分の飲み物と食料も入れて…彼らを見ると、

みんな何かのアトラクションにでも乗ったかの様にはしゃいでいる…

「お腹が空いたらそれ食べてね、じゃあポシェットに入れるよ」

『は~~~い』と言っている…楽しそうで何よりだ…

あたしは無表情で彼らを異次元ポシェットにポイッと入れた。

次に宇宙船に放っていた意識体100に『集合』と呼び掛けた。

意識体は素早く集まり

『呼んだぁ~?』気の抜ける返事をして来た。

「呼んだよ、もうここには用が無くなったから脱出するよ、

その前に、このには危ない物は無かった?爆弾みたいなの」

『それは無かったけど、トゥーリア星の立派な獣人種のクローンの体が5個あっただけかな』

「ん?獣人種?なんでだ?」

『さぁ~~』

「ですよね~君達に聞いても分かる訳ないか」

でもなんで獣人?何で5体?もしかして側近達も女王に不満が有って逃げるつもりだった?

まっ考えての仕方ない、それよりも速く脱出した方がいいかな。

「じゃあ移動するからあたしの中に戻って」

『は~~~い』と言ってあたしの中に入って来た。

そして宇宙船の外にワープ、

外に出て宇宙船をまじまじと見ると、

「母船って言うにはちょっと小さめ?まぁ~本物見た事無いしなぁ~」

地球に住んでた頃SFが好きで読んでたSFの本には母船は直径何キロもあるって書いてあったが、

本当にそんな大きな宇宙船を作れるのかな?有ったら見て見たいと思ってはいたが…

「これは違うね」

そんな事を呟きながら宇宙船を透明な球で囲み「縮小」と呟く、

球はあたしの手のひらサイズにして異次元ポシェットに入れた。

「さぁ~~これからチビカマキリ達の新天地計画に移るぞぉ~」

自分に渇を入れ「ワープ」と呟く、

眩い光と共にマヌカの体は消えそこには静けさだけが残った。














最後まで読んで頂きありがとうございました。

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