表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢、第四王子と結婚します!  作者: 田名部宇美子
9/76

8.乙女ゲームの説明回。

またもや、見事なまでに説明回。

2年が経ちました。

”ジル様襲撃事件”の実行される日が近付いています。あれから私とリュート様は拙いながらも、作戦を計画し、情報収集へ努めてまいりました。その為に平民を装って、王都に赴く事もしました。後でメイド長にこってりとしぼられましたが。



”ジル様襲撃事件”とは、ジル様が桜花園という王都から離れた地方の場所に赴き、そこで食事を楽しまれる時に、ボヤ騒ぎが起きる。その火はたちまち桜花園全体を包む。ジル様は何とかして桜花園を脱出されるのだが、炎を見ると、自我を保てなくなる。・・・そう、これが、”ジル様のトラウマ”。そして、彼の使う魔法は皮肉な事にも炎魔法なのである。彼はアルカディア王立魔法学園に通うも、魔法を発動させる事が出来ずに、劣等生と言う烙印を押されてしまう。心優しい人物故に、非常に心を痛まれる。そこに、類稀なる光魔法を持つヒロインと出会い、トラウマを克服されるのだ。


ちなみに、この時(乙女ゲーム内)のフローディア・フランソワーズの立ち回りとして、まず婚約者であるジル様に近付くヒロインが妬ましく思っており、ジル様のいない場所で執拗にヒロインをいじめまくる。そして、ハッピーエンドでジル様は陰でフローディアの悪事を調べ上げ、最高学年の卒業パーティにてフローディアとの婚約破棄をして、身分剥奪の上に国外追放にしてしまう。バッドエンドでフローディアの悪事を調べ上げるも、フローディアに抵抗され、やむなく自身の魔法で抑えようとするが、自身のトラウマを脱却しきれずに魔法が暴走して、フローディアを殺めてしまう。仕方なかったといえ、婚約者を殺めてしまった後悔からヒロインの元を去り、一人、旅に出てしまう。



つまり、見事な事にバッドオンリーってな訳ですよ。あ、ちなみに、アルカディア王立魔法学園には15歳で入学。そこで、3年間学ぶ。魔法を使えるのは、多くは貴族たちであり平民は稀である。ヒロインは平民で選ばれた光魔法を持つ可愛い女の子。それはもう、女の私でも可愛らしいと思ってしまう風貌。桜の色のようなピンクの髪型にふんわりとゆるやかなウェーブがかかっているセミロングで、桜色の瞳。たれ目なのも可愛いよね!身長は小柄で何とも守ってあげたくなるような人物。でも、心優しく、いざと言う時は凛々しい一面を持つ。


あぁ、本来だったら愛でたいのに!!何で、私は悪役令嬢なの!!


私の風貌?それはもう、真っ赤な薔薇のような赤髪が目立つ。アルカディア王立魔法学園に通う頃には腰までの髪の長さになる。もちろん瞳も情熱的な赤色の瞳。若干、つり目気味で、嘲笑うとTHE・悪役令嬢の笑みになる。


・・・あぁ、話が逸れてしまいましたね。けれども、この世界も”桜花園放火事件”が起きる事を、情報収集にて情報を得た。今の私とジル様は婚約者ではないけれど、けれども、私は悪役令嬢!我儘で高慢ちきな公爵令嬢になってもいいじゃない。私は欲張りで守りたいものは全力で守る。それで、いいじゃない。もしかしたら、王家の者と縁が出来て、後に利用できるかもしれないじゃない。


だから、ジル王子。最大の破滅フラグの持ち主にして、最強の使者。でも、私はそれを利用する。”トラウマ”がなければ、私が悪役令嬢である所以はなくなる。他の攻略対象には・・・あまり近付きたくないもの。利用するものは利用する。だって、私は悪役令嬢なんですから!

話が、進まない・・・。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ