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弌 序章【視線の先に】
登場人物
時雨 ゐざよ
開花 ツユキ
俺はなぜ、そんなにも君に惹かれてしまうのですか。
その長いまつ毛、一重なのに大きな目、ツンと通った鼻筋。
伏し目がちになると、それらが一層際立って見える。
綺麗なセンターパートのその髪は、セットしている気配が全くない。
眠たそうに首をもたげると、美しく流れ落ちる髪。
頬のあたりまである髪は、時折その瞳から光彩を隠す。
服の上からでも分かる、鍛えられた筋肉は、がっしりとして見える。
その身体で体操する姿も、その体格で走る姿も、びっくりするほど綺麗なフォームで、いつでも美しく輝いていた。
近くで見えるもの、遠くで見えるもの。
どんな瞬間を切り取っても、胸の奥がくすぐったくて堪らない。
気づけば、視線の先にはいつも君がいる。




