【慶酒】の温泉騒乱【1-1】
12月になって一気に寒くなりました。
読者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
これから年末年始にかけて番外編1『一章~三章の幕間』
をマイペースに投稿していこうと思います。
単話で終わる話が多いですが、
中には二話構成、三話構成などもあります。
一番長いのは「牙王との日々」を描いたお話ですね。
八話構成なので後半に投稿します。
※「牙王って誰だっけ?」と思った方は
一章「牙王との出会い」を再読してみてください。
さて、短編集最初の物語は【慶酒】についた夜の出来事です。
第一章「蠢く野心」の中に挿入されるお話ですね。
本編前後の流れを簡単にまとめると
①ブチ切れ美鳳が鎧兜一派を追い出す
②酒浴び祭開催で美鳳正気に戻る
③流れで宴会開始&宋・芳幸登場
④一同、鎧兜一派が引きこもる城周辺見回り後、宿へ戻る
⑤【慶酒】の温泉騒乱【1-1】←★ココのお話
⑥宋・芳幸の素性を探る
いい塩梅のギャグかなぁと思いましたので最初に持ってきました。
※一応少々下ネタ注意としておきます。
――これは美鳳達が【慶酒】に着いた夜の出来事である。
一向は食事を済ませて見回りを開始するが、市役城に立てこもる鎧兜一派に大きな動きはなかった。結界の力は強く、簡単には破れそうにない。
「完全に籠城する腹のようだな」
「仕方ありません。明日行動に移すことにしましょう。今日は英気を養います。夕方に盛り上がった酒浴び祭で随分汚れてしまいましたし……」
「あのまま宴会になったからね。一応タオルは貰ってたけど。帰って入浴にしましょうよ。町の人の宿には温泉があるんだって」
蕾華が嬉しそうに抱き着いてくる。
温泉宿なんて久しぶりだった一紗も少し期待してしまった。
鎧兜一派を追い払ったということで一紗達は彼らがいつも利用しているという一番いい宿に厄介になることになった。清潔な建物であり焚かれたお香もとてもいい匂いだ。
浴衣に着替えた女子たちはタオルを持って『女』と書かれた暖簾の前に立っていた。
我先にと入ろうとした一紗は左右の女子二人にガッチリと肩を掴まれてしまう。
「お? 美鳳? 蕾華? どうした?」
小首を傾げる一紗。
このとき、二人の少女はハッキリと恥じらいを自覚していた。
(今思い出しましたが、一紗は元は男性。一応皇女である私が簡単に裸体を晒していいものでしょうか。青月城で出会ったときは少々私に欲情していたようですし……)
(一紗さまは【利邑】で私を情熱的に口説いていたし、もしかしたら手が早いのかも。入浴中に触って来たらどうしよう!? 私拒めないよ! ゆくゆくはそういう関係もいいけど、まだ早いし。今は美鳳もいるし……)
二人は一瞬の内に目配せし合う。
そして見解を一致させて頷き合った。
「「一紗(さま)は後で入って(ください)」」
「はぁ? なんでだよ? さては恥ずかしいのか? 別に入浴中に欲情したりしねーよ。大体お前らより俺の方がスタイル良いし」
無神経な一言に女性陣は怒りを覚えた。
「ちょっと! いくら一紗さまでも聞き捨てならないわ! 私だって老若男女問わず悩殺できるいやらしい身体なんだから!」
「わ、私の裸体にいやらしさはありませんが、同年代の女子と比較しても発育は遅れてませんよ? ええ! 時折男性が視線を送るくらいには熟しています!」
「お前ら自分が何言ってるか分かってんのか? まぁいいや。そこまで自信満々なら実際に脱いで確かめればいい! 行くぞ!」
――とここでまんまと乗せられかけたことに気付いた少女達は立ち止まる。
「蕾華、お願いします」
「合点」
蕾華は一瞬の内に木属氣巧術を発動して一紗を入口の外に放り出した。そして縄のように捕縛して彼女がもがいている内に美鳳が結界術を展開する。女湯は足を踏み入れられない禁断の領域へと早変わりしてしまった。息ピッタリの連携を見せた二人はハイタッチする。
「チックショウ! 理不尽だ! 今は俺だって女なのに!」
「ごめんね~一紗さま~。一緒のお風呂はまたの機会にね~」
「安心してください。今日は私達しか客がいないので貸しきり状態です。私と蕾華が出た後ゆっくり一人で浸れますよ」
二人の少女達の気配が温泉の奥へと消えていった。
一紗は酷く落ち込んでいた。内心隠していたが彼女は温泉を楽しみにしていたのだ。
男として生きていた頃は烏の行水スタイルで湯船に長く浸かることはなかった。
だが、女の身体になってからは肌がきめ細やかで敏感になったせいなのか長く湯船に浸かる習慣ができてしまった。
単純に気持ちよく、疲れがとれるのだ。
一人旅をしていた頃は温泉に浸かる機会があれば一週間分の食料を見つけた時と同じくらい嬉しかった記憶があった。
「温泉……入浴……一番風呂……どうして……」
従って今日も同年代の女子の裸体を見たいなどという下心などは一切なく、単純に早く温泉に浸かりたかっただけなのだった。
「第一女の裸なんて自分ので見飽きてるし、これまで他の女の裸を見る機会もあったんだから今更どうとも思わねーっつの! 自意識過剰共め! あ~温泉~!!」
ふと廊下で顔を上げたとき、瞳に『男』の文字が映った。
「そうだ。今は貸しきりだったな。じゃあこっちでも問題ない」
一紗は堂々と男湯の暖簾をくぐることにした。異世界に来る前はよく潜った暖簾だ。少し懐かしい気持ちになる。
手早く服を脱いで籠に入れるとそのまま温泉へ突入した。
温泉の内装は大理石のタイルで形作られているようだ。
簡素ながら身体洗い様の溜め湯と石鹸まで置かれている。シャワーが無いのが痛いが、この修羅の世界では贅沢な方だろう。石鹸も髪用と身体用のものが分けられている。
「十分すぎる設備じゃねーか。しっかり体が洗えそうだ」
丁寧に髪を洗っていく一紗。女性が長風呂である原因の一つである。
長い髪は美しく見えるが維持するのが面倒くさく一紗もバッサリ切ろうと思ったことがあった。しかし髪が短くても身体の起伏で女と分かるし盗賊に狙われる事実は変わらない。
そして髪が長い方がまともな男からの受けがいいのだ。商品をタダで貰ったり、宿を借りたりしたこともあった。何より昔、親友に褒められたのが大きかった。
『一紗、貴女の長い髪は綺麗で好きよ』
脳裏にかつての親友の笑顔がフラッシュバックする。
「はぁ~……昔のことを思いだしちまった。アイツはもういないのに。女々しくなったもんだ」
髪を洗い終えた後はタオルでまとめてしまう。これも昔親友に教わった作法だ。
身体を洗いやすくするのと同時に湯船に浸かって汚れるのを回避するためでもある。
ひとしきり身体を洗い終えた後はかけ湯をして湯加減を確かめながら湯船に浸かる。
白濁の天然温泉はとても気持ちの良いものだった。
「ふ~……極楽極楽。お~い、美鳳、蕾華、そっちはどうだ?」
仕切りの向こう側に呼びかけても返事がない。目を凝らすとどうやら湯船の方にまで結界が張ってあるようだ。完全に覗きを防止に動いている。これでは音すら聞こえないだろう。
「チッ、そこまでしなくても覗かねーっての」
女湯では美鳳と蕾華が仲良く湯船に浸かっていた。
男湯と左右対処のつくりになっているだけで内装は殆ど変わらない。
「あら? 美鳳火傷の痕があるのね?」
「あっ、これは昔大きな火事に巻き込まれた時に負ったものです。この痕だけは消せなくて」
「もしかしてそれを気にして一紗さまと入らなかったの? 乙女ね~」
(そういえば、蕾華は一紗が異世界人であることも元男性であることも知らないのでしたね)
美鳳は愛想笑いを浮かべて誤魔化した。
身体を洗い終えた二人も湯船に入っていく。
「気持ちいいですね~。大人は湯船に浸かりながらお酒を嗜むらしいですが」
「へ~。私はこの温泉だけで十分だけどな~」
「同感ですね。疲れが癒されます」
ゆったりと休憩する少女達。裸で無防備を晒しても襲われないというのはとても良い環境だった。蓄積した疲労を解消した後はガールズトークタイムが始まる。
話題は勿論、一紗についてだった。
「蕾華、貴女は一紗を好いているのですか?」
「そりゃあもう! 情熱的に口説かれたんだもん!」
(恐らく勘違いだと思われますが……)
些細な誤解から始まった関係であることは確かだった。しかし美鳳としては《杜族》の力は魅力的であり、できるだけ傍にいてほしいという打算があるため、積極的にこの誤解を解消するつもりはなかった。強く信頼できる女性は一人でも多く傍にいおきたいのだ。
「一紗のどこが好きなのですか?」
「えっと……力強くて、優しいところって言ったら簡単すぎたかな。見せつけるわざとらしい優しさじゃなくてさり気ない優しさがあるというか―――」
それから延々と蕾華は一紗の魅力を語り続ける。
二十分を過ぎたあたりで美鳳は話題の選択に失敗したと後悔した。
結局のぼせる寸前まで惚気話を聞かされる羽目になったからだ。
そんな蕾華の惚気話も結界で音が遮られた男湯には聞こえてこない。
ぼんやりと湯船の快適さを満喫していた一紗は突如気配を感じた。
どうやら誰かが男湯に入ってきたようだ。
(誰だ? 今日は貸し切りのはずだが……)
時間を間違えた一般客か清掃員か、相手の正体を探るため一紗は気配を消して入ってきた人物に目を向ける。
「ふむ。やはり温泉宿というのは良いな」
引き締まった筋肉とその声質から相手の正体はすぐに分かった。
湯気の隙間から見えた顔も見覚えのあるものだ。
(なんだ、龍宝か。そういえば、アイツも同じ宿だったっけ。入店した時いなかったから忘れてた。今戻ったのか?)
仕事熱心な龍宝は主を思うあまりサービス残業していたようだ。
日々の疲れを癒すために洗い場に座った彼はゴシゴシとタオルを使って洗い始める。
「ふんふんふんふ~ん♪ 一番風呂~♪ 今日は貸しきり~♪」
独特の歌を口ずさみながら身体を洗っていく龍宝は相当ストレスが溜まっているらしい。
残念ながら一番風呂は既に占領済みなのだが、状況を面白く思った一紗は敢えて黙って彼が湯船に入ってくるのを待った。
やがて洗いを済ませた彼はかけ湯の後、ゆっくりと身体を湯船に浸からせる。
深い溜息と共に疲れも抽出されたようで普段の彼なら主に決して見せないだらけきった表情を晒していた。
この辺りでいいだろう、と一紗は彼に声をかけた。
「龍宝、守備はどうだ?」
「ああ。念のため見回ったが鎧兜一派に大きな動きはなく――って惡姫!? え、あの! こ、ここ女湯!? すまん、風呂間違えた! 俺は何も見てないから! 悪い!」
風呂桶で股間を隠しながらそそくさと上がっていく龍宝。
一分もしない内に彼はタオルを腰に巻いて戻ってきた。
「ちゃんと男湯ではないか! 暖簾三度見したわ! 何故貴様が男湯にいる!?」
「ん~? 気分、かな?」
「気分だと!? 貴様は己が女子である自覚を持て! 入ってきたのが俺だったから良かったものを、他の男がなら襲われていたぞ!?」
「俺が惡姫だとは【慶酒】の人間はもう皆知ってるぞ。今更俺を襲おうなんて奴はいねーよ」
まるで気にするそぶりを見せず温泉を満喫する一紗。
湯船に浸かりながら横髪を掻き分ける姿は艶やかに見える。魅力的だと断言するのは簡単だ。しかし野蛮な惡姫に女性として高い評価をつけるのは龍宝のプライドが許さなかった。後で揶揄われかねないためだ。そこで脳内で熟考の末に言葉を選んで指摘することにした。
「だから! 何で分からないんだ……。お前は自分が思っているより男を拐んだよ! 姫と称されるだけあってな! だから男の前でみだりに裸を晒―――へっくしょい!」
「そんな恰好で講釈垂れてるから身体を冷やすんだ。ほら、男湯なんだから堂々と入れ」
「……じゃ、じゃあお邪魔する」
手を引かれた成り行きで湯船に浸った龍宝は身体の冷えがなくなるのを感じた。
この温泉の気持ちよさが心まで癒し、惡姫に対する悪感情もどこかへ飛んで行ってしまう。
「やはり【慶酒】は酒ばかりでなく、温泉もいいものだな」
「昔から有名だったのか?」
「まぁな。酒の方が人気が出てしまったが、昔は温泉地として有名だった。【愁国】の役人が慰安旅行に出かける際に選ばれる場所ではあったな」
「ふーん。じゃあ龍宝もいつか美鳳と一緒に入りたいと思っていたのか?」
「……そうだな。できることなら共に――って何を言わせるんだ!? 誘導尋問だろ!?」
「デカい声で騒ぐなよ、隣の女湯で今は美鳳たちが入ってるけど?」
「えっ!? 美鳳様違うんです! 私に邪な気持ちは一切なく!」
「あーちなみに結界張ってあるから会話は聞こえねーよ?」
「貴様! 図ったな!?」
一紗に詰め寄るが龍宝は急に勢いを失くしてしまった。
相手は全裸の女性なのだ。白濁湯のおかげで身体は隠れているが、それが却って想像力をかき立てる。若い男の龍宝は精神統一して邪念を拭い去る。
(相手の波に呑まれるな。惡姫というからには男を手玉にとる心得もあるのだろう)
外から見えるのは濡れた肩と谷間だけで他は湯船の中だ。視線を逸らそうとするが男湯に堂々と入っている若い女の存在はどうあっても意識が向いてしまう。
(どこかへ行ってほしいが……。コイツ、こんなに肌綺麗だったっけ?)
少しでも視界に入ると眼で追ってしまうため龍宝は離れた場所で背を向けるようにした。
その様子を見た一紗はニヤリと笑みを浮かべる。
「そんなに俺の身体に興奮するなよ」
「しとらんわ! たわけが! さっさと女湯に戻れ!」
「ん? いいのか? こんな良い女と混浴だぞ? もう少し愉しんだらどうだ? どうせ一生縁がないんだし」
「余計なお世話だ! ええい! さっさと戻れ!」
あくまで振り返らずに怒鳴って返すと一紗は急に黙ってしまった。
あまりの静けさを不審に思って振り返ると、一紗は目の前にいた。
「やっとこっち向いたな」
「このっ! 俺に構うな!」
思わず肩を強く掴んでしまうが、そこで相手が全裸であることを思いだして急に羞恥心を覚える龍宝。驚いた一紗も少々しおらしくなった。
「……実は美鳳たちに追いだされてな。早く風呂に入りたくて男湯に来たんだ」
「どうせ貴様が無礼をはたらいたんだろ。少し辛抱すれば女湯も空くだろうに」
「一番風呂だぞ!? お前だってその重要性が分かっているから歌ってたんじゃないか!?」
「聞いていたのか!? アレは違う! 俺の故郷に伝わる自分の士気を高めるための――」
「誤魔化さなくていいって。俺も一番風呂は好きだし、馬鹿にはしねーよ」
「……左様か」
それっきりまた静寂に包まれる。
温泉の成分が人々の悪意やストレスをとってくれているようだ。
二人して気の抜けた表情を晒している。とても武芸者には見えなかった。
そのまま湯に浸かること三十分。俗世間に汚れていた二人の心はすっかり洗われていた。
「龍宝、【利邑】で見せたお前の忠義や道中の妖魔退治の手際は見事だったぞ」
「貴様こそ、惡姫と言われるだけあって武芸は大したものだ。……美鳳様の次くらいには美しいし……」
「何か言ったか? 沸き泉の音で聞こえねーよ」
「……なんでもないが」
褒め合戦に発展するが、流石に隠しておくべき本心まで口走ってしまった龍宝は我に返った。同時に温泉の熱さも自覚して体がのぼせてくる。
(そろそろ出るか……)
腰を上げかけた瞬間、龍宝は自身の股間の生理現象に気づいてしまった。
魅力的な年若い女性との混浴。アレが反応しない訳がない。彼は隠しているだけであって一紗の武勇と容姿の魅力は認めているのだ。しかし今のまま上がると絶対に末代まで揶揄われるのは目に見えていた。
「ん? 出ないのか?」
「いや、折角なのでもう少し満喫しようと思い直してな!」
温泉が汚れた心を洗ってくれるなら性欲も落としてほしかったと龍宝は肩を落とした。
しかし、湯船に入り直すのは悪手だった。自身と同じ湯に一紗が入っていることを強く意識してしまってアレを鎮めることができない。
(鎮まれ。鎮まり給え。今は合戦の時ではない。鞘に収まるのだ)
強く念じても元に戻る気配はない。やはり刺激の元になるものを排除する必要があるのだ。
ところが一紗は出る気配がなかった。
(女性は何でこんなに長風呂なんだ!? 俺の方が限界になる! もう頭が……)
必死に耐えることさらに三十分。意識が朦朧とした龍宝の耳に吉報が届く。
「じゃあ俺は先に出るから」
一紗が湯船から出る意欲を見せたのだ。これでやっと自分も上がれると安堵する龍宝は重要なことに気が付いた。湯船から出るということは白濁湯に隠れていた身体が曝け出されるということに他ならなかった。
気づいたときには全裸の一紗を視界に捉えてしまった。実際には湯気で殆ど見えなかったのだが、身心共に臨界点を迎えていた龍宝に止めを刺すに十分な一撃だった。
意識を手放して湯船に沈んでいく大将軍。
「おいっ! 龍宝! お前のぼせてるじゃねーか! しっかりしろ!」
沈みゆく彼を抱き起こしたときに股間が鎮んでいない事実に一紗は気づいたが、元男性として理解があったために全て見なかったことにして介抱してやることにした。
着替えさせて部屋まで運んだが湯あたりしている彼は起きる気配が見えない。
「少し、悪かったかな……」
彼の介抱を終えて部屋に戻ったときには美鳳と蕾華も戻っていた。
彼女達は一紗が男湯に入っていた事実を知らず、龍宝介抱で席を外している間に入浴を済ませていたと思っているらしかった。
「一紗、湯加減はどうでした?」
「悪くなかったよ。それより今後のことについて話そうぜ」
まだ町は妖魔に囲まれているという問題を残している。鎧兜一派と妖魔、二つの問題をどうにかしなければ【慶酒】を手中に収めることはできない。ただ、宗教家の宋・芳幸なる男ものことも気になってはいた。それらのことについて一紗達は女子部屋で話し合った。
それから宋・芳幸との戦いを制することになるのだが、彼の術中に嵌った龍宝は前後の記憶が曖昧になっており、一紗との混浴を夢だと判断したようだった。
一紗は温泉が――と言うよりお風呂が好きという一面があるお話でした。
龍宝が宋の術中に落ちた原因は一紗にあった訳ですね。
ムッツリ君には湯気越しの女体は破壊力が大きすぎたようです。
可哀想に……。正常な精神状態だったら落ちなかったでしょう。
次回は惡姫の侍女のお話です。




