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異世界転生クールorキューティ  作者: 氷華
はじまりの時
5/11

初めての

「ん…」


心地よい日差しの光を浴びて目を覚ましました

(何か結構色々あった気がするんだけど…微妙に抜けてる箇所がある気がする…)

ヒョーカは、結局全部は思い出せなかった。

思い出せたのは、嫁のことだけ…十分か

他は、なんとなくモヤがかかった用な、思い出せなくても言い様な良くない用な…良くわからない感じに包まれ歯がゆい気持ちになる



そして



ヒョーカは、考えるのを止めた



(今考えてもしょうがないか…)



ヒョーカ自身今の状況に、内心ウキウキしていてそれどころじゃなかった


(異世界は異世界なんだけど…違和感がめっちゃある)

(名前も服も髪も…異世界っぽくない…どちらかって言うとパラレルワールドなのかな?)


お前はいつ異世界を旅した!

行ったことないのに ぽくないとか言えないだろ!

とか 他の人から苦情が飛んできそうな感じがしますが…


ヒョーカが異世界だと言う認識を得たきっかけは、ヒョーカ自身の以前の趣味からきている

そう ヒョーカもとい氷華は 実は隠れオタクだった…


昔からアニメも好きだし、ゲームもするし、ラノベだって好きだし、コミックは自分が欲しいものは大抵持ってる

声優さんだって好き…と 言い出したらきりがない

でも、氷華がオタクだってことは家族、友人には内緒

唯一知ってるのは、陽菜ちゃん位か…そんなもの

ホントは知ってる人もいたんだろうけど、彼女の外見やイメージがオタクだと言うことを否定する

信じたくないだけかもしれないが…


だからこそ ヒョーカは勝手なイメージから異世界かパラレルワールドだと思った


(ん~とりあえず 何か行動起こさなきゃ!)


自分の考えを少しでも確信に近づけるために、いざ…

と思ったのだが…


(忘れてた、縮んだんじゃん)

(どーしよーかなぁ…)


考えているうちに目線が上に向くと


(ん?2本のバーの横に何かある!ボタンじゃない?あれ!やっぱりボタンなら押さなきゃね♪ポチっとな!)


そこにボタンがあるから~みたいなノリでボタンを押すと…


メニュー一覧


ボックス1

ステータス

魔法

召喚

パーティー

ヘルプ



なんてご丁寧に日本語で書いてあるじゃないですか

なんで 名前を確認した時に気がつかなかったのか、考える間もなく答えが出る


あぁ美男美女夫婦がいたからか…


リア充爆…おっと 危ないこっちの世界で父母を危ない目に合わせる所でした



とりあえず片っ端からそれぞれ押してみる

まずは、ボックス1 ピッと押すと見えない箱が2箱目の前に現れる

ふむ なんとなく予想は出来る

用はアイテムボックスでしょ? とその辺に有るものをひょいっと持ち上げて箱に入れてみる


(やっぱりね ちゃんと入った)


でも まだ 小さな箱しか出せなかったためそんなに物は入らなかった…


(まぁ 有るだけましか…)


とか 考えてつつ次はステータスを押す


-レベル2

-ミナツキ.ヒョーカ

-生命力 200/200

-魔力 4000/???

-筋力 C

-知力 A

-精神力 A

-機敏さ S

-魅力 A(SS)

-幸運 D

スキル なし

称号 リンの子供 魅力補正+2



ふむふむ 意外と全体的にステータス高い気がする…

魔力が明らかに生命力より高い

というか、???って何!

ともかく、私魔女子さんだったのね…

デッキブラシで、空飛べるかしら?



冗談は置いといて、機敏さS? 合気道やら空手のおかげかな


魅力には、触れないで置こう うん

今は縮んだお陰で上がってる可能性もあるしね


えと…幸運はまぁね 諦めよう


スキルは これからでしょ!


称号まであるのか…

嫌な称号つかないといいなぁ…

とりあえずステータスの確認はOK、次はお待ちかね魔女子ターイム!



やったね!ヒョーカちゃん!魔法が使えるよ!



張り切っては見たものの…どうしたら魔法使えるのでしょ?

そもそも今まで魔法なんて使えなかったし

(どうしたら 魔法少女になれるのかな?やっぱり契約とか必要だったのかな?)

(とりあえず…『水』でも出ないかな~?この辺にふわっと)


とか さらっと思って手をかざすと…


バスケットボール位の大きさの『水球』が目の前に現れる

というか浮いてる ぷかぷか



(!?)



何か手の向きに合わせて『水球』が着いてくる。

離れろ~!と床に向かって手をブンブン振ってると、出来た『水球』が床に落ちる。

やば!と思ったのもつかの間、ビシャ~っと音を立てて落ちた物だから、隣の部屋にいた母リンが飛んでくる。


「ヒョーカちゃん!大丈夫?怪我はない?」


必死になって我が子の身体の異常を調べるが、特にこれと言って傷も異常も見当たらない。

しいて言うなら床がビシャビシャなのと、床に落ちた水の反動でヒョーカ自身の服が下半身だけ濡れていたことだけだった


「ヒョーカちゃん 今日はいっぱい出ちゃったのね…」


出るわけないだろー!何がだよ!とヒョーカは、必死に思う。

とりあえずこのままじゃまずいので、「えと…うんと…」とか何とか言い訳を考えてる。


さすがに濡れたままじゃかわいそうだと思い、娘の服をまず脱がそうとして 母が気が付く


(あら?)


どう考えても普通の量じゃない

それに 水から僅かながら魔力を感じる


(まさか…この水…ヒョーカちゃんが出したのかしら?)

(今 うちにはおてつだいさんも彼もいないし…)

(さっきのからヒョーカちゃんが何か訴えてる気がする)


「ヒョーカちゃん これはヒョーカちゃんが作ったの?」


聞いてもわかんないか、とか思ってたら


「うん」


と返事が帰ってきた 物は試しに


「ヒョーカちゃん どーやって出したのかしら?」


ヒョーカは迷う事なく先ほどと同じように手をかざす

びっくりするくらいの早さで『水球』が出来上がった


そーっと母リンの顔を覗くと…

これまた びっくりする位キラキラ輝く笑顔をヒョーカに向けていた


(誰も何にも教えて無いのに、あの大きさの『水球』しかも『無詠唱』で出せるのがびっくり。今の今まで気がつかなかったけれど、ヒョーカちゃんから漏れ出てる魔力量ちょっと異常な気がする…確認しなきゃ…)

(でもまず 今日はお祝いかしら♪とりあえず 彼には内緒にしとこ♪)



「ヒョーカちゃん あなた天才だわ!でも パパにはこの事は内緒ね♪」



なんで、内緒なんだろう?とヒョーカは思いつつも誉められたことに頬が緩みっぱなしだった。

そして、自分が考えてたことをすっぽりと忘れてしまうヒョーカであった。

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