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そう言えばこんな友達がいた。

の前に腹話術ってのを皆は知ってるだろうか?そう、あの人形とかを膝の上で喋らせるってやつである。あいつはそれを超えて、離れていても喋らせる事が出来た。壁を挟んでいてもだ。だけど、なぜか同年代の子供しかその声は聞こえなかった。腹話術を手紙代わりに使っていたこともある、修学旅行の前日に部屋の勉強机に置いといたくまのぬいぐるみから「明日ゲーセン行こうぜ」と聞こえてきた時は怪奇現象かと思った。

(まあゲーセンは先生に怒られるのが怖くて結局行けなかったんだが)

成人式以降ずっとそいつとは会って無かったのだが、半年ぐらい前に雑貨屋でよく似た人物が働いてるのを見かけた事がある。忙しそうだから話しかけないでくまのぬいぐるみを買って帰ったのだが、夕飯を食べてる時に

ぬいぐるみが「見かけたんなら話しかけてくれよ!こうやって生きてるんだからさ!」と

喋り、腰を抜かしてしまった。

その翌日、雑貨屋に行ってみたが、そいつはもう仕事を辞めてしまったということだった。今でも玄関にぬいぐるみを置いてはいるが、また喋り出すのでは無いかと時たま不安になることが私はある


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