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twilight world  作者: 江角 稚
22/22

第二十二話

7/29から1/22…約半年もの間、本当にお待たせしましたf^_^;

久々の執筆に、ついつい熱が入ってしまった...と思いたいです(笑)

更に数週間が経ち、斉藤さん(仮)の風邪も治った頃。

簡単な仕事や役割分担が彼にも回ってくるようになった。


「おい、斉藤(仮)」

そんな彼に、リーダー(仮)は言った。




「何でしょう? リーダー(仮)」

斉藤さん(仮)も笑顔で答える。


「見張りの交代の時間だ。前半は松本と一緒に、よろしく頼む」

「了解です。──松本さん、よろしくお願いします」

遠くにいた松本にも声をかける。


「あーいよっ」


返事が聞こえた。

最近の彼は、リーダー(仮)だけでなく他のメンバーからも信頼されるようになったようだ。


公園の見張りは一人二時間ずつ、二人で行う当番制だ。

だが同時に二人が入れ替わるのではない。

一時間単位で一人が入れ替わるようになっている。

俺はリーダー(仮)と入れ替わる形で、これから二時間の見張りに入ることになった。


そうそう、ホームレスなのに時間が的確に分かるのには理由がある。

この公園には時計があるのだ。

ポールに学校用のシンプルな時計を貼り付けたような、遠くからでも見えるよう高い位置に設置された時計だ。


各自で腕時計や携帯を持たぬホームレス達にとっては、この時計はとてつもなく重要な役割を担っている。

もしもこの時計が狂ってしまったら、俺達の生活サイクルも大雑把にしか決められなくなってしまうだろう。

大体は太陽の位置で時間を計れるかもしれないが。


腕時計などの金目の物を今でも使っている者は少ない。

ほとんどが売りさばいて各々の生活費に消えた。

今は時計を身に付けている者も、形見やら思い出の品やら、何か特別な理由がなければ今後売ってしまう可能性がある。


この公園の時計は、俺達が規律通りに動くためには必要不可欠なのであった。




「では、俺は外に出て来る」

そう言って、リーダー(仮)は公園を出た。


その手には、ゴミ袋。

缶拾いを兼ねた周辺の見回りか。




俺はこの組織が上手く成り立つ理由が、分からない。

どうして数十人ものホームレス達が、こう規則正しく生活出来るのか。


食糧も毎食、人数分きちんと揃っている。

強奪はそんなに目立つ程には出来ないから、収入も缶拾いがメインだ。

一体どうやって、リーダー(仮)は俺達を養っているのか。


そして、疑問がもう一つ。

こんなに大勢のホームレスがいるのに、警察に出くわしたこともない。


どう言う絡繰りがあるのだろう。

このコミュニティーに関わって生活するなら、少しずつでも仕組みを理解しておきたい。


勿論、俺の立場を疑われない程度に。


さて、次の更新はいつになるのやら。

気長にお待ち下さいませ←

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