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71 エンディング

 地球では1日しか経っていなかったのに、なんとこっちの世界では7年も経っていたのだ。

 今やパルは19歳。私よりも年上になってしまった。


 私が勇者レオナードに地球へ転送された後、パルはレオナードに勝ったんだって。すごい!

 その後、私に再び会う方法を探して、各地の暗黒教団をぶっ潰して回って、召喚の儀式の方法を手に入れて。そして再び私を召喚してくれた。


 パルは強くなってた。相変わらず天狐封神流の技は粗削りだったけど。オリジナルの技を使うパルは私よりもちょーっとだけ強かったかな。


 それに、「ねえリリザ、ボクがリリザに勝ったら結婚して欲しい」、なんて言うのよ。

 男らしくなったものね。


 本当はもうパルの方が強くって、パルのものになってもいいかなって思うんだけど、私はパルのお姉さんだから、まだまだお姉さんぶりたいのもあって、大人げないけど絡め手を使って毎回パルをボコボコにして。

 それでいてパルに魔術や拳法の指導をして。


 今はそんな風に生活しています。


 ◆◆◆


「リリザ! 今日こそ!」


 もう何度目になるのか、数えきれないほどになるリリザとの戦い。

 やっぱりリリザは強い。あの勇者なんか足元にも及ばない強さだ。


 今だって、ボクの放った波動撃を次元のはざまに送り込むことでいなし、技を放った隙をついてボクの足元に動きを封じるための鎖を出して拘束してくる。ボクが鎖を断ち切っている間に、魔力を高めた魔術を打ち込んできて。なんとか鎖から脱出して迫る魔術をぎりぎり交わしたところに追撃の魔術を放ってくる。


 目の前に迫るいくつもの魔術弾。

 この後も何パターンからの攻防を繰り返して、結局いつも負けてしまう。


 でも今日こそは!


「今日こそリリザに勝って、子供を産んでもらうんだ!」


「こ、こどっ、こども!?」


 リリザの動きが変わった。

 ボクは魔力を集中させた拳で迫る魔術弾を殴りつけて全部弾き返して、その勢いでリリザへと肉薄する。

 いつもならここまで近づく前に3重の魔力障壁をぶち破らなければならないけど、今日はなぜか1重だけだった。


 リリザが迎撃の構えをとるが、コンマ一秒。わずかな差でボクはリリザに到達し、拳がリリザに当たる寸前で止める。


「ボクの勝ちだねリリザ」


 しっかりと宣言する。

 煙に巻かれて有耶無耶にされてしまわないように。


「え、ええ……」


 きちんと答えてくれた。

 目線は明後日の方を向いているけど。


「その……こども……」


「うん。沢山欲しい。ボクとリリザの子供!」


「は、はひぃ」


 褐色の頬を赤く染めるボクの愛しい人。

 これからもずっとずっと一緒だよ。


 ―完―


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