初陣2 弾道ミサイル迎撃作戦
―戦艦大和―
「陛下を艦内に?しかし……」
「屋外よりマシです!」
戸村艦長は、なんとかお付きの方々を説き伏せ、陛下に、艦内に避難していただいた。
~大和CIC(戦闘指揮所)~
狩野砲雷長たちがオペレーションを開始した。
「ミサイル、予定空域に入り次第、主砲レールガン、発砲する。クラスター弾装填!!」
兵器運用の長たる砲雷長の所作に戸村は感心する。
「手際がいいな、狩野」
「光栄です!」
「オペレーションは任せる」
刹那、船務長が金切り声を上げ状況を告げる。
「来ました!!!」
「この目標、弾道ミサイル」
小幡船務長が報告する。
「主砲、1番から3番砲塔、攻撃始め!」
狩野砲雷長が砲術長に命令する。
「用意!撃てー!!!」
極超音速でプラズマの閃光と共に9発の主砲弾が発射される。主砲弾は、対空用の三式クラスター弾だ。
遥か高空へと、弾体は走り抜ける。
「……マークインターセプト!命中!!!!」
命中した!!
「「「いよっしゃああああ‼」」」
若い隊員を中心に、喜びを爆発させる。
「ご苦労様です」
「天皇陛下!!!!」
なんと天皇陛下が労われた。
大和は征く。
日本に明日への希望をもたらすために……。