第191話 ハルクパークテレビからの国営ラジオ
ハルクパーク博物館の休憩室、
そこには誰でも見られるテレビがあって、
陛下が午前11時にドラゴン場まで来る間、視聴して暇をつぶすことに。
「アイリスは最近は何がお気に入り?」
「やっぱりアニメですわあ」「だよねえ、でもこの時間は幼児向けが」
「黒猫仮面か」「フィーナさんよく御存じで」「子育ての教育に良いと聞いてな」
前世で言うアンパ●マンみたいなアニメです。
「あっそういえば今度開局する、試験放送中の黒猫テレビもアニメ多めらしいですよ」
「チェックしますわあ」「それよりもハルク、国営放送はどうなっている」「あっはい」
「ふむ、昨日の視察の様子だな」「僕もばっちり映ってる、なんだか恥ずかしい」「今更か」
ていうか黒猫視点の映像も多いから、
察しが良いとウチの黒猫が全部ロボットってバレちゃうのかな、
いや視点を映像にする魔法ってことで何とか誤魔化せないか、まあいいや。
「ちなみに他は、あっドワーフ専門チャンネルは魔道具ショッピングやってる」
「農耕具か、陛下もいくつか王都へ持って行くらしいが」「僕のフォークピッチはあげませんよ」
「あれはハルクにしか使えないだろう」「エルフ専門チャンネルは、真面目な菜園番組、教育テレビみたいだ」
って大丈夫だよね意味通じるよね、
僕の中では前世のEテレ的な意味で言ったけど、
フィーナさんやアイリスは、まんまな言葉で受け取ってくれれば。
「夜中と大違いだな」
「フィーナさん何を見ているんですか!」
「ハルクが夜中にこっそり見ていたのを背後から見かけただけだ」
でも女エルフの裸ばっかとはいえ、
内容は真面目な温泉番組やエステ番組だったりするんだよな、
あくまで健全に裸を見せているだけですよ的な、いやあのボディで無理があるだろうとは僕談です。
「黒猫TVは相変わらず黒猫タワーから生中継ですね」
「後ろの窓で人間やエルフやドワーフが一瞬映るな、例の落下する乗り物か」
「陛下や宰相閣下のシーンを追っかけ再生で見ましたが、楽しそうで何よりでした」「また行きたいですわあ」
て何かカウントダウンが表示されてるな、
一時閉園まであと1時間38分27秒とか、
そうだ正午に一旦閉じて、黒猫のほとんどは休日になるんだった。
「こう見るとテレビのチャンネル5つ、多種多様で良いですね」
「ああ、子供が出来たら『クイズどんどこりん』に出そう、全問正解だせたい」
「わたくしは『5時KARAマガジン』がお気に入りですわあ、ハルク様は?」「うーん『ミックスナッツください』かなあ」
そしてチェンネルをラジオに合わせる、
ここのテレビはテレビでラジオも聞けるんですよ、
画面にはサウンドオンリーって出て各ラジオ局のロゴが。
「ハルクパークラジオは『ゆるゆるラジオ』とかいうのをやってるね、
国営放送、の前に黒猫ラジオは……あっ園内ラジオをそのまま流してるのか、
でも正午で終わるね、閉園するからか放送休止かあ、さて国営ラジオの方は……」
おお、これ国のエンブレムか!
そして聞こえてくるのは黒猫の声、
これマイクベラいやエムシベラさんっぽいな。
「さあ陛下が入ったのは高級時計店です、どれもとんでもない値段ですがー?!」
「ふむ、これとこれと、これと……これを貰おうかの」「はい、ありがとうございます!」
「代金はハルク殿にな」「わかりました4本請求しておきます」「おおっとこれは爆買いだああああ!!!」
なにしてくれてんのおおおおおおお?!?!?!
「ちょ、この実況、ガーベラさん」
「生中継ですね、陛下のタワマンでの買い物の様子を」
「あそこの時計って、洒落にならない値段じゃ」「必要経費ということで」
なんということだ……
ていうか支払い大丈夫かなあ、
嫌だぞ陛下のせいでハルクパークが黒猫ごと砂になるのは。
「陛下、あとは外を散歩して帰るようですよ」
「ほっ、良かったぁ」「ハルク様、高級時計ですが実はわたくし、叔父様にも」「えええ」
「なんだハルク、足りない分は私がハルクに身体で払うが」「フィーナさん、そういう有耶無耶な仕方は……お願いします」
さて、陛下を見送ろうっと。




