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新たな日常



「おはよう。アリィ!」

あら?ロイです。


日課を終えて、朝食をいただき、身支度を終えて、出かけようとエントランスまで行くと、もう待ってくれていました。

律儀な人です。

そして、お母様と談話していました。


「おはよう。ロイ!」

こちらに気づいたお母様がいつもと少し様子が違うような――――。訳ないですね。

「アリィ!早く来なさい!」

朝イチで怒られました。


もう怒られたくないのでさっさと2人でシアード伯爵家を後にしました。


そして歩いているうちにクラスの皆さんが集まってきて、みんなで教室へ行きました。

何だかこういうの、とても朝から幸せを感じます。


さぁて、今日はですね。初めての授業なのです。

今更ですが、魔力とは何でしょう?

何にも知らないのでしっかりとイチから覚えます!

やる気満々です。


※※※※※

人の身体。

自然のもの。

それらには流れている生命力というものがあります。その流れに同調して魔力というものが存在しています。

そしてそれぞれその個体に留めておける魔力の量には差があります。それが魔力量だそうです。

※※※※※


「つまり――――。同調出来る感覚が高ければ、魔力量も増える。――と言うことになりますか?」

ダン先生に聞いてみます。

「ああ。そうだな。」


今週に限っては学園の教材等を使って、学園の通常の勉強を教わるので、ダン先生の講義です。


「なるほどです。」


また、ひとりひとり性格が違うように扱いやすい魔法の種類が違うそうです。

風。

水。

火。

土。

光。

が基本的な詠唱魔法の種類です。

詠唱と言うだけあって、言葉が必要です。そして言葉を放つなら方向性が必要です。それが基本属性という種類を作りました。

土や光は扱いが難しいらしく、ほとんどが風、水、火の属性とその上位魔法を使うそうです。


――――そんな講義を3日ほど受けて、2年間の教材を読みました。

結果。みんなげっそりです。

読み続けた日々でした。

「疲れました~。」

最初こそダン先生は講義してくれましたが、どうやら飽きたようです。

もはやそこにいるだけになっています。

そうです。寝ています。


「僕もう終わったよー。」さすがノノアです。本を読み慣れているからか早いですね。


でも、もう少しなのです!


「終わりました……わ。」

ぐったり。

「終わったな~。」


みんな……。終了です……。



「よーし!明日で今週終わりだー。最終日はストレス発散できるぞー!!」

ダン先生がストレス発散させてくれるそうです。

「いやった~!」

もう私含めてもう座学の限界です。


「そうだ!明日は、やってみよう!の日だ!」


全員「は?!?!」



─────────────


と、言うわけで、やってみよう!の日です。

と、言うことで実習室へ来ています!

ここは、私達は初めてですが他のクラスはもう実習で魔法演習をしているようでした。



今日は詠唱魔法をやってみるそうです。

皆さんに聞いてみると、

幼少から無詠唱魔法を使っている人達は初めての詠唱魔法ですし、

途中から無詠唱魔法に変えた人達もとても久しぶりだそうです。


詠唱を嫌がったり、初めての詠唱でワクワクしてたりそれぞれです。

私はと言うと……。


「できるのでしょうか?」

生活魔法しか使ったことないのでもう昨日からずっとドキドキしています。

そんな私を見て、

「どうした?」

ロイが心配そうにのぞいてきた――――


「アリミアー!!」


あ……また……出ましたよ。

あのThe☆貴族!


ロイもまた

「懲りずにまた来たな。」

あ。またすごーく低い声です。


なんかもうグチャグチャです。

The☆「俺はアリミアとお茶するんだよ!」

ア「しないわよ!」

ロ「しないそうだが。」

The☆「ええーしようよ!」

ア「無理です。」

ロ「俺とは?」

ア「喜んで!」

The☆「はあ?!」

…………!!!!睨み合いになってしまいました。


あちらはAクラスさんだそうです。目線でコッチのメンバーがこんにちは!

そしてこちらにも初日に言い争った人達以外が目線でこんにちはしてくれます。


そして、火種は私ですが。

「まあ、ほっといていいでしょう。」

お互いのクラスはそれぞれ進めまーす。



「では!いちおう危ないかもしれないから今度は自己紹介の時の逆順だな!」


「はーい!」


「じゃあ俺からだな!久しぶりだわー。」

「ダン先生何の詠唱魔法やってみるー?」

私達はもともと無詠唱だから何でも出せますからね!


それを中間のゴタゴタ越しで聞いてたAクラスさん達はビックリしてます!


「そうだな。んじゃあわかりやすいから火にするか!」


「おっけー!んでも詠唱か~モテないな~。」


えーっと。火って何言うんだっけ?

ポケットからメモ。

よく見るとSクラスみんなメモ持っています。笑

はい。みんな覚える気はありませんでした!


「灯せこの手に。燃えよ強く。イケ!」棒読み。

ゴゴゴゴゴゴ!

ドカン!


「あれ?俺のこんなに威力あったかな?」

Aクラスがあんぐりしています。

「んじゃ次!」


どんどん順番にやってみます。

「はい?」

「……。」

「あらぁ。」

「おや。」

「お~!」

なんだかみんなすごい火力です。

ピアまでくると有り得ないくらいの火力になっていました。


「ああ。やっぱり。無詠唱使えるって時点で他の奴らとは違うはな。」




「ほう。」


私も初めての詠唱魔法です。やってみます!


「灯せこの手に。燃えよ強く。イケ!」

「あっ待てお前は少し抑え――――。」

何かダン先生達が言ってましたがもう放ってしまいました!


ドッカーン!

「あれ?壁が。壊れてしまいました。」


「あーあ。魔法防御ごと破壊しちまったよ。」


「えーーー!!!!!」

私は自分で自分の放った魔法を見てビックリです。


すると、

ドッガーン!!!!

「ひえ?今のは?」

後ろを振り向くと、ロイの手から放たれていたようです。

「あーあ。お前もか!」


どうやらロイはThe☆貴族と詠唱魔法対決したようです。


The☆貴族の手からは的に当たってもブスッとなるくらいしか出ませんでした。

そして、ロイのを見てあんぐりしています。


「あー。アリミア、そしてロイヤードお前らやり過ぎ。俺怒られる。もう今日お終い!!!」


先生すごく凹んでいます。そしてちょっとプチ切れです。


「「すみません。」」



Sクラス撤収です。



?ロイが帰る輪からはずれて、The☆……もういいですね。の所へ行きました。

すると、2人だけに聞こえる声で

「アリィへの用事は今度から俺を通して貰おうか。」

と脅し……いえいえ。諭したのはアリィには聞こえていません。


それを見てルーイ様はなんだか楽しそうでした。



ん~。ですが初めてでしたが上手く詠唱魔法が出来て良かったです。


「しかし、他のクラスの方の本気を見たかったです~。」


「「へ?」」


「何ですか?」


「あれが本気ですよ。」


ん~?!?!?!



「Sクラス……最強ですね。」

「だな。」


「「はぁ。」」

なんか皆さん呆れ溜め息ですね。


「あんた達がそれ言うの?」


「ですから私は普通――――……。」

「「じゃないから!」」

「「ですよ!」」


ひぇ~。初めて知りました。普通ではないそうです。



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