↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/301

事件の続き



周りの笑い声についムカムカして、

『笑わないでーー!!!』

と思ったのは事実です。


ですが、

しーーーーーーーん。


相変わらず静まり返っていて、皆さん目を見開き口だけパクパクさせています。



ええー?!

「一体何が?」

物凄く困惑している私です。




「おお!サイレントか!」

濃灰髪の方に皆が一斉に注目します。

『?!?!』驚きが隠せない周りと私。

私は自分が何かしたのか?と驚き。

周りの口パクさん達は、何故アナタは喋れているのか?という驚きです。



「そうみたいですね。」

サラっ。

「うふふぅ。静かでいいわねぇ。」

揺らん。

「……ですね。」

ボソッ。


これまた三者三様な方々ですが、何だかまた私に同情してくれる人が3人も増えたようです。




「いい感じにできたじゃんかー!」

私の頭をぽんぽん。また濃灰髪の方です。

なんとも自然に頭ぽんぽんされてしたいましたが、とってもドキドキします~!!

ドキドキ。



「しかし、器用ですね。無意識でしょうが私達にはかけなかったようですし。それにしてもこれだけの人数に……。」

濃紺の眼の方は何かを考えています。



『?!?!』相変わらず周りも私もまだビックリです。

いったい何が起きているんでしょう~?!?!






すると、

パタン!入り口の戸がふと開きました。

誰かが入ってきます。

『?!』

大人な方々なので先生方でしょうか。


こちらに近づいてきます。

「急に静かになったので来てみたのですが、何かあったのですか。」

つかつか。


そして私の近くにいた引率の先生に気づくと、

「む!お前!なに魔法にかかってるんだよ!」

そう言うと手を口パクになっている先生へ向かって動かします。

‘’ピ!


「は!!」

あ!解除されたようです。

「校長!急な魔法で間に合わず!!」

あ!この方は校長先生なのですね。

「すみませんでした!」

と引率していた先生が校長先生に謝っています。



「急な?」


校長先生が周りを見渡す。


私。

私の隣に来てくれた男の人。

そして、少し離れて私を擁護してくださった数人の生徒。

そしてそれを取り囲むパクパクした生徒達。




校長先生は状況を把握したのか、

「ああ!なるほど!」

と仰ると、今度は両方の手の平をふわっと外に広げます。

ぱぁっと光が広がっていくと、口パクパクさん達から、


「声がでる!」

「今の何?!」

「何があった?」

と声が聞こえてくる。

再びガヤガヤ。


元に戻ったようですね。


そして、皆じぃ~~と私をみてくる。


『ひえ~!!怖いんですけど~。』




「ああ!君が今の魔法を発動したんだね。」

ふむふむ。

「なかなかに面白いじゃないか。」

と校長先生が私に言います。

今更ですが校長は、校長って言っても若い年齢は40歳くらいでしょうか。サッパリしていて豪快な感じの髭が似合う方です。

なんだかちょっとにやっとした微笑みを向けられ観察されてしまっています。



「へ?!でも私は何も…………?」

途中で、もしやとは思いましたが。どうやら?私がやらかしたようです。



「そーだよー!もう。ちゃんとできたじゃない!」

「ね☆」

「……です。」

「ほら!」

と皆さんに言われます。



「ああ。いい魔力だな。」

と隣にいてくれている濃灰髪で緋色の眼の男の方にも、そう言われました。






しかし、口パクパクさんだった人達が、

「「「は?!」」」

と。

「何も詠唱してなかったじゃないか!」

「こいつの魔法じゃないだろ?」

と、口々に言ってきます。

う~ん。そうなのですよね。本当何が起きたのか……。




そんな口パクパクさんだった人達の言葉を聞くと擁護してくださった方々が呆れ顔です。


「まだ気づいていないのか?」

「ちゃんと発動していました。」

「そーよー。」

と。口々に言い返しています。




何やら発動はしていたようですよ。

……はい。私を中心に起きた事件ですが、当事者の私が一番訳が解ってないので完全に蚊帳の外ですね。




すると、誰かが呟きました。

「……?無詠唱…………だった……のか?」

と。


『?!』

皆さんがその言葉に驚いています。

すると一番最初に絡んできた男の人と女の人が機嫌が悪そうに喋り出します。

「馬鹿な!俺はAクラスだ!俺だって詠唱してるぞ!」

「私だって!」

他にも自分達だってそうだぞ!って言う声が聞こえています。


……。と言われましても。

『私は生活魔法しかしらないのよ~!!』


あせあせしてると。

唐突に校長先生が言い出しました。


「そうだな。だから今年はSクラスを創った!」と校長先生。



「「「?????S?」」」

と皆さん不思議そうに校長先生を見ています。

「先生、Sクラスって何ですか?」

とどなたかが質問してくれました。


私も知りたい。

確かに、通知の紙にはSと書いてあった。


「それは私から説明しましょう。」

と校長先生と一緒に入ってきていた先生が仰っています。

「ああ。頼む。」

校長が了解すると、説明が始まりました。




※※※※※

Sクラスは今年だけ編成する事にした新たなクラスだそうです。

Aクラスより実力は上のクラスになるそうです。

なぜ突発的に作る事になったかは無詠唱と言うところですね。

※※※※※




「Aより上のクラス???」

「なんだそれは!」

「俺らが一番上ではないのか?!」

と聞こえてきます。




では、今私が発動したらしい魔法は、私は喋ってないので無詠唱魔法と言うことになるのでしょう。


実は大人を含めても無詠唱の魔法使いはそう多くないようです。

そして、学園生になると一学年に1人いるかいないかだそうです。



説明してくださっている先生が続けます。

「通常、無詠唱が後から出来るようになる方でも学園を卒業し、魔法師団等に入って数年してからです。

しかし、今年の適性試験ではなんと無詠唱魔法の者が8人もいました。そして、その中に魔力量が異常に高い者が2名もいます。

通常カリキュラムでは勉強にならない為、特例の新設クラスを設ける事にしました。それが、総勢8名のSクラスです。」


「と、言うことだ。」

校長先生が締めの言葉を言いました。



『『『…………!!!』』』


皆驚きを隠せません。




----。

私の脳内は魔法の適性試験の記憶にトリップしていました。

『あぁ。』

試験の時、魔法なんて知らないからどうしましょって思ったのですよね。

もう生活魔法でもいっか!って使った普段暖炉に火をつける要領のアレ。一応無詠唱魔法になるのですね。

そもそも魔法というものを知らなすぎて私に詠唱・無詠唱の概念がなかった事に気づきました。



……。



…………。



「あ!思い出した!」

隣にいてくれた方の顔を覗き込んで話します。

「試験の日に私がぶつかってしまった男の方ですね!」(←今この件?!)


隣から急に言葉をかけられた濃灰髪の緋色の眼の方は、

いきなり別の話題をふったせいでしょうか。驚いて、そしてなんだかちょっぴり悲しそうなの顔をしたのは何故なのでしょう。




ともあれ、ひとまずごたごたは収束です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。