ストーカーとお幸せに!
「いただきまーす」
「……♪」
翌朝。俺の部屋で彼女と共に朝食をとる。
彼女が作ってくれた手料理だ。普段朝食を食べない俺だけどこれからは毎日食べるだろう。
「うん、美味しい」
「……♪」
「ところでその格好寒くないの?」
「……」
指摘した途端ぶるぶると震える彼女。
3月に裸エプロンは早いって。いや大好きですけどね。
朝ご飯を食べた後、制服に着替えて彼女と共に学校へ。
学校についた俺達は、皆の前で高々と、
「俺達付き合う事になりました。……ちょっかいかけたらわかってんだろうな」
「……♪」
結ばれた事を宣言しつつ、彼女をいじめた女子グループを思いきり睨む。
怯える女子グループ。
あまりこういうやり方は好きではないが、これでひとまず彼女への苛めはおさまるだろう。
お昼休憩には、彼女と一緒に屋上でお弁当を食べる。
「俺も結構料理上達した気がするからさ、次は俺がお弁当作るよ。あ、ホワイトデーも手作りのチョコあげるからね、期待しててね」
「……♪」
「はー、それにしても付き合いだしたけどすぐに進級してクラス替えかあ。来年も同じクラスになれるかな、両方文系だから確率はゼロじゃないけど、それでも3分の1くらいか」
「……♪」
「何その勝ち誇ったような笑顔は。実家の権力でも使って無理矢理同じクラスにしちゃうつもり?」
「……♪」
幸せすぎて放心状態のようなので、キスでもしてやろうかと顔を近づけると、
「……♪」
「うおっ」
「……♪」
彼女がグイッと身を乗り出して、自分からキスしてくる。
そんな感じで、幸せいっぱいの恋人生活を送ることになったのだが、
1つだけ、1つだけ彼女に不満がある。
「いい加減並んで歩こうよ……」
「……」
すっかりストーカー体質の身に着いた彼女、
登校時も下校時も、俺の後ろを離れてついてくる癖がやめられないので二人で登下校気分が味わえない。
やれやれ、常に俺にひっつくようにしつけてあげないと駄目かな?
なんて考えてしまう、春に差し掛かったそんな日。
おわり
今までありがとうございました。
予想外の人気にだらだらと続けてしまったところは否めません。
今後も精進して面白い作品を頑張って書きたいです。
それでは別の作品でお会いしましょう。




