ストーカーに泳ぎを魅せてあげて!
朝起きて、ニヤつく。
何故なら今日は体育の授業で水泳があるからだ。
つまり、彼女の水着が見れるのだ。
彼女の水着は見れる、俺の肉体美と泳ぎを魅せることができる、水泳最高!
ウキウキ気分で買ったばかりの水泳パンツとゴーグル、帽子をカバンに入れて部屋を出る。
「……」
登校中、彼女の視線に気づいてないフリをしながら、脳内で彼女の水着姿を想像する。
彼女はスタイルが良いか悪いかで言えば、悪いだろう。身長やら何やら、小学校高学年レベルの発育だ。
だが、それがいい。
勘違いしないで欲しい。俺はロリコンではない。
しかし、ロリコンではないにせよ、俺を想う一途な少女が、自分のスタイルに自信がないながらも水着姿をアピールしてくるというのは、ぐっとくる。
彼女の水着で興奮しすぎても大丈夫なように、勃起しても目立たないパンツを買ったんだ。
今日はたっぷり視姦しようじゃないか。
「……」
水泳の授業中、彼女の視線に気づいてないフリをしながらテンションが下がる。
どうして、どうして彼女は水泳を見学しているんだ!?
あの日か? いや、そんなはずはない。この間あの日で彼女が倒れたばかりだ、そんな頻繁にあの日は来ない。
彼女は、自分のスタイルに自信がないからという理由で、水着姿を俺に見せることを諦めたのだ。
ああ、どうして彼女はそんなに自分を卑下するんだ! 君は可愛いじゃないか!
女子の水着姿で男子共はテンションがあがっているが、俺は全くあがらない。
ぶつぶつ言いながら準備体操をしていると、彼女もいる見学組の会話が聞こえてくる。
「うわー男子めっちゃテンションあがってるよ、ほんまやらしいわ、水泳サボって正解じゃったね」
「あ、でも見てみて、あいつやたらテンション低いよ」
見学組の一人が俺を指差す。人を指差すなFFしてやろうか?
「ひょっとして、目当ての女子の水着姿が見れなくて落ち込んでんじゃね?」
ほう、よくわかってるじゃないか。その推理をした事は褒めてやろう。
「え、つまりあいつ見学組の誰かが好きってこと?」
そう言った女子は見学組を見渡した後、顔を赤らめる。
「ひょっとして、私だったりして」
「あ~それあるかも。よかったじゃん、あいつ結構カッコいいよね」
その発言を聞いた俺は、すぐにその女子を思い切り殺意を込めて睨みつける。
「ひ、ひぃ」
何が許せないかって、あの女子が見学組を見渡した後、俺の目当ては自分だと思ったことだよ。
つまるところ、あの女子は自分が見学組の中で一番可愛いと自惚れているんだよ。
俺は見逃さなかった、あの女子が見学組を見渡す際、彼女をちょっと見て鼻で笑ったことを。
彼女を馬鹿にしやがって、彼女は彼女で俺に睨まれたと勘違いしたのか泣きそうな顔をしているし、ああ腹が立つ。
この苛立ちは、泳ぐことで紛らわそう。
水泳の授業中、華麗な背泳ぎでプールを横断していく。
背泳ぎなのは、彼女の顔が見たいから。
ああでも、彼女に股間を見せているような気がして何だか恥ずかしいや。
心なしか、見学している彼女の視線も俺の股間に向けられている気がする。
しかし、次の水泳の授業は何としてでも彼女に参加して貰わないとな……




