表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

えぴそーど3 姫様御紹介

「はーいみんな注目!」

言わなくたって,みんな俺に注目してるよシマムー。


「今日はみんなにお知らせがあります。この度,姫宮優くんはご覧の通り女の子になってしまいました。」

それは言われてもわかんないだろうよシマムー。


ほら,みんな怪訝な顔して何やらひそひそ話してるよ…。


ざわざわ。

「え…,あの子ホントに姫宮くん?」

「嘘だぁ,姫宮君の影も形もないじゃない。」

「あいつどこの国のお嬢様だ?」「身なりからして中学生じゃねえよ。」「でも姫宮君は今日欠席だし。」「風邪か何かだろ?」「またシマムーがトチ狂ったんじゃないの?」…………。


えっと,なんだか話を切り出しにくいぞ…。

ってか仮にも先生を本人の前で狂人扱いするなよ。

あぁ,切り出しにくいな。


「みんな!!何を愚かなことを言っている!!そこにいるのは我等がクラスメイト,姫宮優本人だろ!!」


福島!お前こういうときに限って頼りになるや

「何しろ彼,いや彼女は俺と等しき夢を語り合った同士であり,そして俺のために自らその究極かつ至高の姿を体現した奇跡のロふぐおあぁ!?」

「誰がてめぇのためにこんな格好になってやるか!!」


我慢できなくて放ったチョークが見事に刺さった。

俺を勝手に同士にするな!


ざわざわ。

「ロ…?」

「たっ確かに姫宮ならあんな感じでツッコミしかねないな…。」「もしかしたらあの子,ホントに姫宮くん?」「それより福島大丈夫か…?」………。


むむ,良くも悪くも俺のことわかってくれたみたいだな。

福島,貴様の犠牲は無駄にしないぞ。


「えー,何だか知らないけど,気づいたらこんな格好になってしまいました…。多分このまんまかもしれなくて,みんなには迷惑をかけることもあるかもしれないけど,そこはひとつよろしくです。えっとそれと…」

ここで不覚にも間をとってしまった,

うわぁ,みんな俺に注目してシーンとしてるよ,何か言わなきゃ…。


「えっと…,かっ可愛いとか,あんまり言うなよな…。」


馬鹿か俺!?

いくら思いつかなかったからってこんなこと言うか!?

すまん福島,お前の犠牲は無駄にな

「素晴らしい!!これぞまさに伝説上の生き物とされている天然ツンデレ少女ぐほあぁぁ!!?」

我慢できなくて放った黒板消しが見事に脳天にクリーンヒットした。

お前は少しくたばってろ福島!

…っは!?これではまた場の空気が…


「…姫宮君可愛い…」

……は?今どこからか聞こえたような…。


わいわいがやがや!

「姫宮君照れてるー,可愛い〜〜!!」

「ちっちゃ〜〜い,抱かせて〜〜!!」

「その金髪かわいすぎ〜〜!!」

「ツンデレチビッ娘きたこれ!!」「姫ちゃんこっち向いて〜〜,キャーーーーッ!!」

「ツンデレ姫っ!!」

「姫ちゃ〜〜ん!!」


おいおい!?みんな福島の悪癖が感染してませんか?

何だよツンデレ姫って!?苗字でもじるなよ!

…でも,姫ちゃんか。気分いいかも。っは!?いけない!このままでは着々と男としての尊厳を失ってしまう!

…ってかシマムーさっきからニコニコしてなんですかみんなこっちに来ないで頬すりすりはもうやめて

「抱っこしてぎゅうぅぅ,とかするなーーーー!!」

それから俺のあだ名は

「姫」

になってしまった。

評価コメントが、同じような感じになってしまいました…。すみません…次から気をつけます…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ