ヘビの正体
新キャラが出せました。よかった。
「リアン・ツァルクです! 4歳と8か月です!!」
反射的にヘビに向かって自己紹介する私。
―――ま、いっか。
「おい、俺はヘビじゃねぇぞ!」
突然、目の前のヘビ?に言われました! ごめんなさいっっ
「…えっと、スミマセンでした」
「あっ?! ……あ〜、いや。俺も大人気なかった。すまん」
間髪入れず謝罪した私に、声を荒げた事を申し訳なさげにしているヘ………喋る紅い生き物は、私に頭を下げた。
「……なんか調子狂うな…。お前の気配、どっかで感じたことあるんだよなぁ? お前、俺と会ったこと―――」
「ないですね!!」
こんなキラキラしいもの、会ってたら覚えてるって。あ、でも、むちゃくちゃ小さい頃だったら分かんないかな?
「なんだろなぁ〜、すっげぇモヤモヤするわ」
「…え〜と、悩んでらっしゃるところ申し訳ないのですが、用事がなければ私行っても良いですか?」
紅い生き物の背後の湖を指差しながら言う。
「はっ?! お前、この状態の俺を置いて何処に行くつもりなんだよ!!」
「え? おかず探しですが?」
あなたの事より大事毎ですよ。
我が家の食卓の為にもこんな事してる暇はないんです。では、と紅い生き物から離れようとすると、
「ぉ…お前!! 火の精霊王の俺を蔑ろにしすぎだろうがっっ」
はいぃ!?!? 火の精霊王って言いました?!
………ヘビじゃないのは分かったけど、大物過ぎんか?
あ、うちの父も精霊王だったな……。ちょっと待て?
「―――すみません」
「なんだ! 精霊王と聞いてびびったかぁ」
あぁ、ドヤ顔がむかつくなぁ(ヘビだけど)
上から目線っていただけないわぁ(ヘビだけど)
「ん? お前、俺のこと馬鹿にしてねぇ?」
「そんな事はありません。私が言いたいのは『感じた事がある気配』とやらの事です。――それは昔の知り合いの気配では?」
私が尋ねると、ヘビ(もう面倒くさくなったのでコレでいっか)は頭を傾げながら唸り出した。
「……そう、だな。…うん、確かに昔の知り合い…っていうか、ムカつく奴っていうか」
後半、『ん?』っていう事を口にされてましたが、とりあえず流しましょうか。
「もともと、ケンカばっかしてた奴だったけど。騙されて魔王になるとか馬鹿かって思ったけど。一応、俺にとったら弟みたいなモンだから色々構ってやったのに『五月蝿い』とか言って、すぐ逃げるし……あれから大分経つのに、何処にいるかも知らせてこねぇし! くっそ!!」
知ってる単語が出てきたなぁ〜。
これ、父関連じゃん……。
しかも、このヘビ構いたちゃんで父にウザがられてたってヤツかなぁ。
面倒くさいなぁ。
――これ、知らんぷりしておこうかな?
でもさぁ、森の中にいる時点で結構な確率で探ってこれてるじゃん。
もう時間の問題じゃないかな……諦めて、父に会わせるか。
これも後日聞いた話。
エアル様も、ヘビも、お兄ちゃんと私の中に流れる細々とした父の気配を辿ってきてたんだって。
執着の成せる技って事かなぁ〜。




