引きこもり達の苦悩
森から出ない生活って………とか思ってたけど、よくよ〜く考えたら別に今までの生活と変わらないんだよね、うん。
食糧や生活用品は自給自足でいけてたし、衣類なんかは私たちの成長に合わせて、王国以外のとおぉーーい国に父が転移して購入すれば良い。ついでに、世界情勢を把握。
お兄ちゃんの10歳での魔力測定も、なんなら必要ないんじゃない?という結論に。
なんせ、すでに属性把握も精霊との契約もバッチリ終わらせているし、逆に測定で色々と知られちゃう方がリスクが高いのでは?という事で。
もともと、家族以外との交流が無かった子ども達に他者との交わりを持たそうと森から出る事を考えていた両親。
じゃあ、森から出るのに必要な事は?となった時に『身分証明』が出てきたらしい。
父はまず人間じゃないし。母は王女だとはいえ大昔の人で、既に亡くなった人扱い。
誰か証明してくれる後ろ盾は……ってなった時に頼ったのが王国だったんだけどね。
これがダメダメだったと………。
どうしようかなぁ〜と悩む両親ですよ。
この世界、戸籍というものが結構しっかりしてて。もうね、前世の日本並みの管理。
なんか、異世界とかってそこら辺がザルっぽいのかと思ってたから意外だったわ〜。
まぁ、それにも理由があって。ガッツリ両親が関わってた。
魔王による大陸の人口激減から、なんとか復興していく過程で魔法の使える人や人口、家族構成なんかも把握、それによっての税収管理も出来るんじゃないか?等々、もうね、どうやって国を管理していくのか残された上の人達が考えた結果、戸籍が出来たという事だそうで。
結果として大陸や東方、西方諸島なども含め、国を跨いで移動する場合、身分証明をしなければ駄目で。
勿論、陽の当たる場に出れない様な人とかはいるから偽称する人とかもいるんだけど……。
まぁ、そこは魔法のある世界ですよ。
『鑑定眼』というスキルを持つ人が存在するらしい。
関所や国の重要箇所にこっそり配属されてて、なんかあれば念波で必要な部署にお知らせが届く様になっております。
こんなシステムがあるなら、悪い事しそうな人も諦めるんじゃね?と思ったんだけどね。
このスキルを持つ人って過去に邪な考えを持つ者達に狙われた事があったらしく、現在ではお国の上の人達に秘匿されている。
一般の人は『大昔にそんな人が居たかもね?』くらいの認識で、今では既に御伽話のスキル。
今でもガッチリ一定数の人はいるのよ。国の暗部所属となる事が決定しちゃってるだけで……。
つまり、10歳の魔力測定は『鑑定眼』やそれ以外にも国の為になるスキル持ちを把握し、国が管理しやすくする為のものでもあるんだって(エアル様情報)
なので、お兄ちゃんや私の身分証明をどうしようか……という考える時間を作るためにも、森でせっせと浄化&魔獣の駆除に励んでいるところです!!




