表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/25

秋葉原最終処分場、普通の一日 ~第四話:ゴルダムからの小包~


北のドワーフ拠点から小包が届いた。


箱の中身を確認すると、二つのものが入っていた。


一つは、小型の金属部品のセット。ヨアケの第二世代用の関節部品だという手紙が付いていた。


もう一つは、ドワーフ語で書かれた手紙と、異世界の言葉に訳したメモだった。


カケルが読んだ。


「「転生者へ。あの戦いから少し経ったが、俺たちは元気だ。拠点は今や採掘量が倍になった。東の鉱脈地図を使ったおかげだ。俺たちのことを覚えていれば、またいつか来い。ヨアケの改良部品を入れておいた。使えると思う。以上。」」


「ゴルダムらしい文章だ」

リョウが言った。


「無駄がないな」

カケルは笑った。


「中身はなんだったの?!」

ミーナが箱を覗き込んだ。


「ヨアケのアップグレード部品だ」


「アップグレード??」


「ヨアケの動きが良くなる」


「ヨアケが強くなるの!?」


「強くなるというより……より滑らかに動けるようになる…かな」


「どう違うの?」


「今のヨアケは関節の動きが少し硬い。この部品を使えば、細かい動作ができるようになる。例えば、小さいものを精密に掴むとか」


「使う!!つけて!!」


「時間がかかるけど、後でやるよ」


「カケルがやる!?」


「俺がやるよ。ドワーフが設計した部品だから、交換自体はそれほど難しくないはずだ」


交換作業は翌日の午前中から行った。


ミーナが工具を持とうとするたびに「今は応援だけして」とエレナに言われ、

エレナが「魔力での微調整が必要そうなところを担当します」と自然に作業に加わり、

リョウが「俺は邪魔にならないようにしている」と言いながらも随時確認してくれた。


四人がかりの作業だった。


完成したヨアケを起動すると、関節の動きが明らかに違った。


「なめらか!!」

ミーナが操縦席から言った。


「本当に滑らかになったな」

カケルが確認した。


「ゴルダムの仕事は確かですね」

エレナが言った。


「ドワーフに感謝を伝えないといけないな」

リョウが言った。


「手紙を書く」

カケルは言った。


「あと、礼は言うなと言うだろうが、言うぞ」


「ゴルダムが怒るな」


「怒っても言うよ。特例だと言ってたから、特例って事で言う事にするよ」


リョウが苦笑した。


カケルはその日の夜、ゴルダムへの返事を書いた。


「「親方へ。部品が届きました。ヨアケの動きが格段に良くなりました。ありがとうございます。礼を言うなと言われていますが、特例として言わせてください。拠点の採掘量が倍になったとのこと、本当に良かったです。こちらも元気です。またいつか会いましょう。橘 翔より」」


手紙を出した後、カケルは少し考えた。


「ゴルダム、「礼は最後に一回だけ」と言っていた。今回が最後じゃないかもしれないな」


「そうだろうな」

リョウが言った。


「まだまだ続くから」


「だな」

カケルは頷いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ