神剣 セイクリッドソード
運命とは決まっている。それは幸運な運命でもあれば悲運な運命であるかもしれない。
「なぜ元宮の息子を召喚されたのですか?」
「それはなこの世界で始まる戦争で、彼が必要不可欠だったのだ。彼が力を得ることは彼が日本に生まれた時から決まっていた。」
男の横のテーブルには紅色に輝く水晶。
そしてその水晶の中には優雅が映っていた。
「元宮の息子の力とはどのようなものなのですか? 主人様」
「じきにわかるさ」
「なんか背中がぞくぞくするな」
優雅が腕をこすりながら周りを見渡し言う
他のメンバーも同じだった。
洞窟のなかはお世辞にも広いとは言えないが
人間が通るには十分な広さだった。
そして奥にメンバーは進む。だがしかしメンバーには気ががりなことがあったそして気になることをミサエラが指摘する
「なぜモンスターが現れないのかしら?」
拒絶区はただでさえモンスターが多いはずにも関わらず一体のモンスターが現れないのは
おかしずぎた。
そんな疑問を持っているとルルが道の端に倒れている何かを発見した。
メンバーが近づくとそこにいたのは
「これはひどいな。」
「ええまったくよ。」
俺の皮肉な言葉にミサエラさんが言葉を返す
俺が見たのは体をボロボロにされている
モンスターだった。辺りには血の匂いが立ち込めハエのようなモンスターが飛び回っている。
「このモンスターは?」
「ケルベロスの召使いね。」
ケルベロスの召使いの様子から見てまだ死んで数十分って感じだった。
辺りにはケルベロスの召使いを襲ったと思われるモンスターもしくは人間の姿はなかった
そんな中上のフィールドと思われる場所からモンスターの悲鳴が聞こえてきた。
「今の悲鳴...行ってみよ!優雅」
ナギサが走り出すとメンバー全員が上のフィールドへと走り出した。しかしこのフィールドから上のフィールドへと向かう道は数キロ先しかなく間に合わなかった。
「どうするの?ミサエラ姉さん」
魅色はミサエラに今度どうするかを聞いた。
しかし魅色の手元にはその重苦しいオーラを放つ大剣があった。ナギサ、優雅、ルルも同じだった。本当にこのメンバーは息があうようだった。
「決まってるでしょ。破壊するわよみんな準備はいいかしら?」
ミサエラも剣を取り出し走っていた足を止めた。そして上にある壁を見ると
「攻撃開始!」
その言葉を聞くと魅色がジャンプし、下から上へと大剣を振り抜いた。
直接は当たらなかったがその振り抜いた風で上から土が降り注ぐ。
ミサエラ、ルルはミサエラの素早い動きにルルの補助魔法を使いミサエラの剣とスピードを強化。まるで早送りでも見ているかのような速い動きで壁を粉砕する。
壁はいよいよ大きな穴が開こうとしていた。
ナギサは上に飛ぶのでなくその場の地面にハンマーを叩きつけた。一見無茶苦茶な作戦に思えるが拒絶区の耐久性を考えるとこの作戦を実行しても上の弱っている部分だけが崩れるのはナギサには分かっていた。
大きな轟音と共に壁が一斉に崩れるメンバーも巻き込まれると思いきや、壁が崩れ去った後メンバーには不思議なオーラに包まれていた。
そのオーラの正体はミサエラがギルドのリーダーになる際所得した、鎧の守護という守護魔法だった。メンバーを守るためにミサエラが特訓した証だ。
「ありがとうミサ姉助かったよ」
「ミサエラ姉さんかっこよかったよ!」
メンバーはミサエラの活躍を祝福した。
だかしかし何か足りないような、、?
「そういえば優雅はどうしたの?」
ルルが優雅を探すとルルから3メートルほど行ったところで優雅が落ち込んでいた。
優雅が落ち込んでいた理由は自分が弓使いのため岩などには力を発揮できず何もできなかったことが優雅には悔しかった。
その様子を見てナギサがちょっとツンの入った言葉で励ます
「まあ今回、?あんたは何もできなかったけどまたどこかで活躍できるからその時はしっかり働きなさいよ!?」
「あ、ありがとうなんとか持ち直したよ」
ナギサはフンッとそっぽを向けた。その様子を優雅は穏やかな顔で見ていた。
上に開いた穴から上のフィールドへ向かうためルルの飛行魔法で全員を持ち上げ上のフィールドへと向かう。そして先ほどモンスターの悲鳴のした方角へと急いで向かう。
「ほうこのガキが勇者ヤスタカの後継者だと?そんな訳があるか」
「どうも本当らしいぞ、ゾリア牧師が間違いなく後継者と言っていたのを俺は聞いた」
2人の男が暗がりの森のなか情報交換をしている。周りからは鳥の鳴き声や木のさざめき
が聞こえてくる。
「まあいいさ誰が生贄になるか分からんが俺が秘宝を手に入れることには変わりない」
男は大きな槍を手に持つとそばにあった大きな木を一瞬でバラバラにした。木は大きな音をたて倒れた。
「でもフィアソ、奴はセイクリッドソードを
ヤスタカの後継者だから所持してる可能性もあるぞ」
「その時は俺のこの 真セイクリッド ランスでその剣を粉砕させるさ」
フィアソの不気味な笑いと共に優雅達の裏で何かが始まろうとしていた。




