小さな女の子さえも敵となっている異世界はつらい...あくまで俺個人の意見です。
メンバーの服は完全に溶けきっていたのでルルの蘇生魔法を応用し、服を新しく作り直した。 ナギサは服を着ると
「まったく初戦闘から女の子の裸見る新人勇者なんて聞いたことないわよ!」
確かに初めての戦闘で勝利を収めたのは良いもののメンバーのしかも美少女たちの裸を少し見てしまったのはデビュー戦だったのに
俺は最悪のスタートをきってしまった。
「まあまあ別にユウガくんだって見たくて私たちの裸を見たわけじゃなかったのだから許してあげてナギサ。」
「ミサ姉が言うなら仕方ないわねでも!次にユウガが見ようとしたら切り刻んであげるから覚悟しなさいよ!?」
ありがとうございます!お姉さん!
俺はいつもピンチになるとミサエラさんが助けてくれるので何かと安心した。でも今度は男としてミサエラさんを助けてあげたい!と思った。
「ユウガってどんな感じの胸が好きなの?」
ルルが怪しい笑顔で俺に聞いてきた。その言葉で他のメンバーの顔が険しくなると共にルルから小さい胸が好き!と俺に言えと命令してるかのような視線でじーっと見ていた
俺は選択肢、いわゆるルートの選択を迫られていた。エロゲーではいつもハッピーエンドで終わるようにルートを選んで来たが今回は小さい胸が好き!と言えばミサエラさんたちのような胸の大きいメンバーに何をされるか分からず大きい胸が好き!と言えばルルがどんな行動に出るか分からない、俺は非常に難しいルート選択を迫られていた。
俺は一度下を向き必死に考えた。
「やっぱり素直に大きい胸が好き!と言った方が良いのだろうか?ルル1人を敵に回すよりミサエラさんたちを敵に回した方がよっぽどまずいと思うけど...」
俺は下を向いていた顔を上げルルを横目で見ながら控えめに
「やっぱり大きな方がいいかな...でも小さいのも嫌いじゃないよ?」
ミサエラさんたちはその通りだ!と言わんばかりのドヤ顔をかましていたルルはその場に黙っただった。
「やっぱりまずかったかな...」
俺はやっぱり大きい胸が好きと言ってしまったからルルが傷ついてしまったかと不安だった。ルルは黙っていた口を開き
「小さいのも嫌いじゃないのか...」
意外な返答だった。てっきり俺に攻撃してくるかと思ったが何もなかった。
「へぇルルちゃんも優雅くんに惹かれちゃったのかな?今。」
魅色は指を唇に当てて照れているルルを見た
優雅はさりげなく相手が言ってもらって嬉しい事を言う男なのだ。
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ヘドロコウモリを無事殲滅し、次は最後のモンスターに挑むという事だった。
ナギサがふと立ち止まり俺の方を見ると
「ユウガって戦闘経験豊富だけどニホンのエロゲーとか言うもので鍛えたの?」
確かに俺みたいな新人勇者があんなに機敏な動きをしてれば誰でも気になる事だろう。
あと前にアクションゲームで鍛えたって説明したんですけど...?
「私も思ったのよねいくらゲームという物をやっていたとはいえユウガくんの動きはなんだが上位勇者に近いものがあったから」
ミサエラも腕を組みながら言う。俺はとりあえずアクションゲームについてより深く簡潔に話しなぜ俺が戦闘慣れしてるかを説明した
「なるほど!ユウガくんの動きはそこでのの修行で身についたものだったのね?」
「まあその程度で私たちをすぐに超えられると思うなんて甘い話よ!」
ミサエラさんは素直に俺の実力を認めてくれてナギサはツンデレらしく人の事をちょっと下で見ながら物事を話す、てかツンデレだけどナギサの場合ツンツンしてるだけだ..
そして少し歩くと少し広い野原のフィールドについた。見たところ感動アニメのフィナーレとかに出てきそうなとても空気の良い日本ではまず見れない素晴らしい景色だった。
「凄いな!ここ....」
俺はとても綺麗な景色に言葉を失っていた
俺を見て横にいたナギサはフィールド全体を見渡し
「いいところでしょ?いくらモンスターを倒すダンジョンだとしてもこの世界はすごくいい世界なんだよ?」
ナギサはその長い髪を手でかきあげながら
その景色を眺めていた。
俺はまたしてもナギサにドキッとしてしまった。やはりナギサは素直に可愛い。
「なにみてんのよ!?」
「見てないよ!」
俺たちがくだらないことで言い争っている事をよそにミサエラが俺の肩を叩いた
「いい雰囲気の中悪いのだけど敵がやってきたわ戦闘態勢に入って」
ミサエラの言葉に俺とナギサは顔を赤くし戦闘態勢へと入った。ミサエラさんの話ではもう敵が近くにいるというのだが分からなかった。
しかしよーく見ると前から小さな女の子がこちらへと歩いてきた。俺はロリコンではないがその女の子が可愛かったのでつい見入ってしまっていた。
するとミサエラは短剣を準備し、
「前から来るわよ!」
え?前から来るって...まさか......
俺の予想は当たっていた。どう見てもミサエラさんが言った敵とはあの少女しか考えられなかった。
「一旦距離を取ろうよみんな!」
ルルが後ろに間を取りながら下がった。
俺は未だに敵があの少女という事信じられず後ろに下がるタイミングが遅れてしまった。
少女はその小さな手に黄色いバスケットボールほどの球体を出現させ俺に向けてその球体を放ってきた。
俺は反応が遅れていたためその球体を避けられそうになかった。
「ダメだ避けられない....」
諦めかけたその時後ろから叫びながら
「優雅くん!!!」
俺を突き飛ばしたのは魅色だった。
俺と魅色はその場に倒れこんだ。
「大丈夫だった?」
「ああ俺のせいで迷惑かけたなごめん!目が覚めた反撃開始だ。」
俺は立ち上がり弓矢を構えた