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俺!幸せだよ!

「‥ただいまぁ‥」


「おかえりなさい!?カイン元気ないね?昨日は子供みたいに行商人が来るの楽しみにしてたじゃない!?なんかあったの?」


母さん子供みたいじゃなく俺は子供だよってツッコミたいがそんな余裕はなかった。


「今日ねエレナが村からいなくなったんだよ」


「エレナちゃんいなくなっちゃったの?もう暗くなってるじゃない!私探しにいってくるからカインは家にいるのよ」


母さんは具合が悪いのに探しに行こうとしている


「大丈夫だよ母さん!?もうみつかったから!」


エレナが見つかったとわかり、慌てた母さんは落ち着いた。



「ただいま、ナンシー体調は大丈夫か?」

父さんが帰ってきた!

「私はもう大丈夫よ。そんなことよりエレナちゃんがいなくなったらしいじゃない!?」


「ああ、そうだな。カインがみつけてくれたんだ」


「カインが!?すごいじゃない!!それで何でカインは元気ないの?」



 はぁ、母さんにも俺の事伝えないと‥‥前世のこと。母さんはどんな反応するのかな‥‥‥‥


「‥母さん俺‥‥‥‥」

なかなか先の言葉がいいずらく、なにもいえなかった

すると、父さんが俺の身体を包みこむようにハグをしてくれた。


「カイン大丈夫だ!お前が誰であっても俺達の子供なんだ。ナンシーだって同じ気持ちだ。だからお前の事をナンシーにも伝えてあげてくれ」


父さんは優しい声で俺にいった。

俺は父さんから勇気をもらい母さんに俺の秘密をうちあける決心をした。


「母さん俺‥元勇者の転生者なんだ‥‥」

母さんは驚いた様子はなかった

「そんなこと!何となくわかってたわよ前世持ちなの。カインは産まれた時から全然子供ぽくないし、それに、なれない子供の振りしてんだもん。バレバレよ!なんてたってカインのお母さんなんだから。でも元勇者はびっくりね!?お父さん喜んでたでしょ?お父さん勇者に憧れて冒険者になるぐらい大好きなのよ!特に勇者トモカズがね。

お父さん勇者トモカズの悪口言う冒険者としょっちゅう喧嘩してたんだよ!」


えっ‥‥‥俺の子供の振りがバレていたの‥‥ものすごく恥ずかしいんだけど!

母さんは転生者でも受け入れてくれるのか!?

父さん勇者に憧れてたからテンション高かったのか。あと父さんには俺が前世トモカズだって知られないようにしよう


「母さん俺のこと気味悪くないの?何で父さんと同じで俺の事受け入れてくれるの?もしかして俺ここにいてもいいの?」


母さんも俺を優しくハグをして背中を叩いてくれた

「あたりまえじゃない!ここはカインの家なのよ!私達の大切な家族なんだから、ねぇ、ゲイツ」


「そうだカイン!お前は俺の子だ!そんな事で不安になる必要はないぞ。これから忙しくなるんだから!!新しい家建てるし、お前の兄弟が生まれる。だからグータラしてないで、ちゃんと手伝えよカイン」


あぁ、俺はいい両親に恵まれたな。神様、俺をこの両親の元に転生させてくれてありがとうございます。


急に涙がポロポロ溢れ落ちてきた。あぁ久しぶりに泣いた気がするな〜

「‥母さん、父さんありがとう!俺幸せだよ。これからもよろしくね」


父さんも母さんも泣いていた

「こちらこそよろしくなカイン!」



3人で抱き合ってしばらく泣いた。








この幸せを実感しながら

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