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〜見習い戦士ケンジ〜

〜中央広場公園にて〜


(はぁ…はぁ…はぁ…、一体どのぐらいの時間が経ったんだ?…オレは何匹モンスターを倒した…!?)



人間は心身が極限にさらされた時、正しく判断が出来なくなる。


彼もまた…。


「ガアアアアアア!!!」

背後から狼型のモンスターウルフが勢いをつけて襲いかかる。


(次は後ろかっ…!)


ズバン!


「グャ!!」


ウルフを一撃でやっつける見習い戦士ケンジ


(っしゃああ!…にしても今まで、仕事サボって昼寝をしてた所、モンスターに襲われるなんて…まったくツイてないぜ…。)


グルルルルル


四方から4匹ほどウルフが集まる


「また来たな…」

ケンジは剣を構えた


(ウルフは集団行動型モンスター…!一匹の攻撃力は高いが防御力は極めて弱い。その為、集団で行動する事によって油断を誘う…。)


ジリジリ迫り来るウルフ達


ケンジは四方に意識を集中させ、どこから飛びかかっても攻撃出来るように心を静めた。


(こんな状況は訓練所でシミュレーション済み…!冷静に対処すれば取るに足らない。必ずウルフにリーダー的存在がいる…。そいつさえやっつければ…他のウルフも勝ち目がないと見なし退散するはず…!)


ケンジの頭がモコモコ動く。ケンジはそれに気付いてない

…ググググググ


「……あっ!」

(よし!リーダーを見つけたぞ!明らかに他の奴より体格が違う上に、グループに対して適度に合図を出してる…!)

ケンジはリーダーに集中した。

さらにウルフは集まり7匹のウルフ達がいっせいにケンジを襲った。


ガアアアアアア!!


「おおらあああああ!!!」


ウルフ達を一掃し真っ直ぐ走るケンジ!

(くそっかなり引っかかれた…!)


少し血を出しながらも少し遠くにいるリーダーウルフまで一直線に向かった。


「よし終わりだっ!」

ケンジは大きく剣を振り上げ改心の一撃を食らわせようとしたその時…!


「やめな!」

ウメさんがケンジの大剣を片手でいとも簡単に受け止める。


「うっ!」

ケンジの大剣はビクともしない。


「おばあちゃん!!」トッチィは叫んだ


ケンジ「ウメさんなんで…!」


ビュッッ!!


どこからか、矢がケンジの頭目掛けて飛んできた。


「なに゛!?」

(死んだ…!)

ケンジは悟った


と瞬間にケンジの頭に乗ってる黒い翼が生えた生命体がずり落ちた。


「ブブブベボ」


弓矢の達人パッパ

「ケンジ…!大丈夫か…!」

「一体何が…!?あれ…ウルフは…?」

ケンジは不意な出来事に戸惑った。


「これって、イノセントバッド?本で見た事あるわ…確か…」

トッチィが地面に落ちた黒い翼が生えた生命体を見て言った。


「主に人間の頭部に寄生し、幻覚を見せる…」

パッパは言った。


「うん。擬態化しちゃうから頭部かイノセントバッドかの区別が全く出来ないのよね…」

続けてトッチィは説明を加えた。


「キノシタさん大丈夫かい?」

ウメは恐怖に怯えたキノシタさんに声をかけ、手を差しのべた。


「まさか…!俺はおふくろを殺そうとしていたのか…?」ケンジは動揺を隠しきれなかった。


なにせケンジは誰よりも母親思いの青年だったからだ。


ウメはケンジをひっぱたいた!

パチーン!

ケンジの歯が二本折れた。

「全く!なにやってんだい!」


〜数分前の出来事である〜

「ギャー!助けて…!!」

「キノシタさんの声だわ!急ぎましょう!ウメさん!」

トッチィはそういうものの走りは遅く、ウメさんに全くついて来れなかった。


(覚醒すると走るスピードも早くなるのね…!)


中央広場公園にて複数の人間が深手を追って倒れていた。


そしてキノシタさんはまさにケンジに襲われる寸前だったのだ。



「ウオオオオ!おふくろ…すまねぇ…!」


「キノシタさんの息子さん。反省会は後にしな…。デカいのが来るよ…!」


ドドドドドド


ドーーーン!!


上から巨大蜘蛛があらわれた。

体長10mはあり脚は6本とも30mはあった。


「こんな奴初めて見た…。」ケンジは硬直した。


「トッチィ…わしが奴を引き受ける…!その隙に魔法で援護をしておくれ…!」

「わかった」


「クモ!こっちだ!」


グアアアアアアアア…!


ウメさんに襲い掛かる巨大蜘蛛、上手くジャンプして避けるウメさん。


(よおし、これだけ大きいと当てる事ができる…!)

「ライ!!」


ケンジ「…魔法!?」


バチバチバチバチバチーン!


(やった!見事命中したわ!)


グググ……


動きが鈍るどころか巨大蜘蛛が素早くなりウメさんのパンチは空振り


(速いっ!)

ウメさんはよろめいた



「どうなってるの?」


「どうなってって言いたいのはこっちだ!トッチィ気付いてないのか!?あんたが使ってるのは攻撃魔法じゃない!強化系の補助魔法だ!」


ボン!!!


ウメさんに掛かっていた強化系の魔法が切れてしまった。


「……おや?お昼寝の時間かい?」


ウメさんの動きが止まり、言葉も弱々しく、眠そうな顔付きになった。


巨大蜘蛛はウメさん目掛けて轟音を立てながら、足で体を突き刺そう振り下げる…!


ギャアアアアア…!!


パッパ「くそぉ!しまったああああ!」


「おばあちゃあああん!」トッチィは叫んだ。


「ウメさん…!」

腫れた頬を抑えながらケンジは言った


ウメさんは今の状況を理解出来なかった。


連載小説に変更しました。


続編を明日か明後日あたりに書く予定です。

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