幼少期 10才編 〜遊具の恐怖〜
いやぁ〜見事に覚醒しました。
この出来事がきっかけで私の心霊体験は輪をかけて増えていきます。まさに霊力者の如く…
ただ中学に上がるまでは密やかに息を潜めて、ゆっくり獲物を狙う獣のようにその日を待っています。
私の心霊能力は色々ありますが、その中でも特に「見える力」が強く予知夢を見ることもしばしば…
予知夢を見た次の日は必ず嫌な事が起こります。
このお話はそんなエピソードです。
〜10才編〜
家は約50m先にある30坪程の土地に建物を新築し、我が家は新しい家に引っ越しました。
新しい家に住み少しはまともに育ってほしい両親の願いも虚しく…
…自分で言うのもなんですが、私の人生は本当にどうしようもなく、小学生時代は只遊ぶ事しか頭にない、バカガキでした。
その日も学校が終わり、ランドセルを家に投げ込み、一目散に遊びに行き、日も暮れた頃、遊び疲れた私はお腹一杯に晩御飯を食べ、そして宿題もせずにまた遊び、あっという間に就寝時間になりました。
1日一杯遊んだ私は直ぐ様眠りに就きました。
その夜、少し夢を見ました。とても不思議な夢でした…
誰かが砂漠を歩いています…
辺りはとても暑く、灼熱の太陽は私とその誰かを照らします。
私は必死にその誰かを追いかけます。
助けを求める為、ひたすら走り続けるがいっこうに追い付きません。
今度は叫びます。…が、熱で焼けて声が出ません。
そうこうしているうちに私は力尽き、その場に倒れ込み灼熱の空を見上げると、ふとしたこと気付いた。
あれだけ追い掛けていた、その誰かはこちらに近付いて来ました。
「???」
段々と近付いて来るとはっきり顔が確認出来た…
見た事のある顔…
しかし誰だか分からない…
その誰かは頭から大量の血を流し何かを訴え掛けていた…
私は怖くなり、必死に逃げようとするが体が動かない…
「!!!」
その瞬間に目が覚め、私は大量の涙を流していた…
次の朝、いつも通り学校に行き…そして昼休み
その瞬間は訪れた…
皆さんシーソーの遊具は知っているだろうか?
そのシーソーの棒を鎖で吊るして、その上に乗り、ちょうど遊園地のバイキングみたいに揺らして遊ぶ乗り物が学校の遊具としてありました。
この遊具、普通に乗っている分に関しては安全で楽しい乗り物です。
…しかし、物足りないのです…
やがて私達は立ち漕ぎなるものを発案します。
棒の端にそれぞれ立ち、互いに漕ぐやり方です。ブランコの立ち漕ぎのイメージ〜
こうするとこの鉄の塊の棒は凄い勢いを付け、除夜の鐘を鳴らす棒の如く揺られます。
これが非常に楽しいのです
昼休みに私は一人でこの遊びをしていると普段あまり遊ばない子が近付いて来ます。
春山という、その同級生は私と一緒にこの遊びをする事になりました。
「どんだけ強く漕げるか競争なー」
「敗けへんでー」
それぞれ子供特有の高い声で叫び、互いに力強く漕ぎ出します。
…一瞬の出来事でした…
そう、例えるなら瞬間移動…
春山は一瞬にして私の目の前から居なくなったのです。
「あれ?」
考える間もなく、強い衝撃が棒を通して伝わり、瞬時に落ちた事が分かると同時に飛び降り必死に棒を止めようとしますが子供一人の力では勢いのついたこの鉄の塊を止める事が出来ません。
勢いのついた鉄の塊は容赦なく春山の顔面を除夜の鐘をつくように打ち付け、春山をボロ雑巾のようにくしゃくしゃにしていきます。
何度も何度も春山の顔と頭を襲った鉄の塊を止めると
「おいっ!大丈夫か?生きてるか?」
等と声を掛けますがピクリとも動きません。
これはやばいかもしれない!!
そこに倒れている先程まではまともだった人間…は、死んでしまうんではないのか?っと、顔面蒼白で辺りを見回すと、この事故を目撃した他の生徒が先生を呼びに猛ダッシュして行った…
よく見ると春山の頭はパックリ割れ中の脳みそが見えている…
もう言葉にならない、しかも私が殺したかもしれないと自虐的になる…
先生がなかなか来ない…
もうダメだ助からないと思ったとき
なんと…
…ピクリ!!
春山が動いた!!
春山は自力で起き上がり、顔面蒼白の私に一言
「大丈夫」
っと伝えて、自ら保健室に歩いて行った。
それから暫くして救急車が来て彼は病院に搬送されました。
私は先生に呼び出され説明を求められました。
この時なぜか先生は私が春山を押して殺そうとした等と意味の分からない事を押し付けてきましたが、私の証言と春山本人の証言により私は無罪になったのです。結局遊具は封印され、春山は半年間の入院で無事退院出来て半年振りに学校に復帰しましたが私は彼と会話する事はありませんでした。
これが私の初めて見た予知夢です。今となって分かるのは血を流した誰かは春山で夢はこの事を教えてくれていたのかもしれません。
因みに春山は頭ほぼ一周分くらい縫いました…
人間の生命力に乾杯!!




