おさらいデータベース キャラ紹介
キャラ設定集となります。
見返し用ですので、お目通しいただかずとも作品はお楽しみいただけます!
また、4章終了時点での設定であり、今後各キャラともエピソードの追加等を予定しております。
▽主要人物
●山田悠太
「は、はは……すげぇリアル……す、ステータス画面とか、出ねぇよな?」
現代日本の高校生。17歳。黒髪黒目の地味な顔立ち。衣服は学ランに似せて仕立ててもらっている。
異世界エルナインへと飛ばされてしまい、元の世界へと戻る方法を探すため、冒険者ギルドへと入隊する。
平和な現代で暮らしていたが故にお人好しだが、一方でゲーム等が一般化している現代で暮らしていたからこそ異世界の物事を俯瞰的、客観的に捉えることができる。
エルナインの世界では、まるでゲームのようにステータス画面を浮かべることができ、レベルに応じて身体能力が上がったり魔法を使うことができる。
その他武器として、ツタを操る魔導具『大蔦豚の篭手』を所持している。
●ライチ・カペル
「それに……勉強すれば、私みたいにマナに愛されてない人でも、魔法を使って戦って、大事なものを守る方法を見つけられるかも知れない。その可能性を研究したい」
カージョン領内カペル村の村娘。17歳。赤毛に青い瞳、顔良し気立て良しスタイル良し。
森で行き倒れていた悠太を介抱し、共にカペル村を苦しめていた『大蔦豚バビルーザ』を倒す。
マナを集める力が十分に発揮できておらず、魔法はほとんど使うことができない。
マナに愛されない人たちでも使える魔法を研究するため魔導師ギルドへ入隊。重度の魔法オタクとなり、研究し出すと止まらない、語り出すと止まらない。
ペットにして家族にして相棒は白毛の雲鼠のマグレブ。
●ネピテル・ワイズチャーチ
「君が言ったんだ、ボクの復讐に付き合うって。ありゃ嘘かい? それとも三日で忘れた?」
遥か北方から放浪してきた少女。16歳。黒く長い髪と悪戯っぽい金の瞳。ちっこい背とスレンダーな体型がコンプレックス。
幼少の頃から兵士の訓練所で鍛えられ、五年前、北のジェイクブ地方を震撼させた『サタン侵攻』の際には、遊撃隊パーティの一員に加えられる。
仲間の三人と魔王を討伐し、凱旋した直後、国から裏切られ慕っていた三人を亡くす。
逃亡の際に持ち出した魔王の角から打たれた『魔王の大剣』を手に、復讐を誓った。
カージョナのギルド入隊祭で悠太と戦い、魔王の大剣を砕かれ、復讐の停滞を余儀なくされる。
現在は砕かれた大剣から再度打たれた『魔王の双剣』を得物とし、悠太を引きずり回しながら冒険者ギルドで活動をしている。
●ブラン・シルヴァ
「一体……何なのだ……余よなどの命に、何の価値があるというのだ……あんな……」
エルフ国家エルタルナの第五王子。124歳、人間換算23歳。切り揃えた銀髪と褐色の肌、尖った耳が特徴的。長身で細身。
『天使』の力と呼ばれる異常な集歌効率を持っており、司る木属性の魔法は街をも覆う規模になる。
力を奪おうとする敵国スー・フェイに追われ、カージョン地方に流れ着き、悠太とネピテルと出会う。
元はどうしようもないヘタレであったが、悠太たちと様々な出会いを重ねる内、少しだけ勇気を振り絞れるようになった。
▽カージョン連合国 首都カージョナ『十二ギルド』
一時街『冒険者ギルド』
●"開拓者"ワヒドマ一世
「でもそんなの関係なーい! アンタたち可愛すぎぃ! んーっま、ちゃんと冒険者ギルドで面倒見てあげるわーん! 一生ついてこいやぁ!」
冒険者ギルドマスター。
マッチョかつリーゼントかつラテンファッションに漢を灯し、口紅に乙女心を宿す。
自身が生粋の冒険者であり、国を不在にしがち。
●シャチ
「ひぅ、怖い、って、言うか……あの、ずっと……イトネンさんが、黙って、見てて……」
冒険者ギルドサブマスター。
黒のボブカットに深緑のローブ、どもり気味な口調の地味オブ地味女。
地味に事務処理能力が高く、地味に戦闘能力もあったりする。
ワヒドマが留守の間は彼女がギルドのあれこれをやりくりしている。THE社畜OL。
二時街『料理人ギルド』
●"オーナーシェフ"イトネン・カーレムス
「あらそうかしら? ねえお嬢さんもそう思う? ……うふふ、そうよね、そんなことないわよね」
料理人ギルドマスター。
糸目と肩に垂らしたおさげ、白のブラウスに茶のロングスカートというとても庶民的な風体の女性。
元は冒険者ギルドに所属しており、腕前はデスプードル族の戦士を息切れ一つなく圧倒する程。
食堂兼宿屋の『星天の薄亭』を経営しており、従業員として悠太、ネピテル、マーロンを雇う。
●マーロン・ポーチ
「戦場ではないとはいえ、『異界の門』の守り人たる『デス・プードル族』の中でも高位剣士の称号と『大犬太刀』を与えられたこの『ヘイルストーム・デス・プードル』たるわんの背後を取るとはな」
料理人ギルド所属。
大柄な獣人。藍色の縮れ毛にプードルな顔立ち、鋭い眼光。北東の果ての戦士、デスプードル族の末裔。一人称は「わん」。
冒険者ギルド志望であったが、入隊試験の折りにイトネンに手も足も出ず惨敗。
愛刀を取り上げられ、主従関係を叩き込まれ、料理人ギルドへと入隊させられる。
三時街『武器職人ギルド』
●"大鍛師"サラーサ・ヴェルナー
「あ……? おー! ユー坊じゃねぇか! よく来たな! どうした?」
武器職人ギルドマスター。
金の長髪に赤バンダナ、身の丈程の大金鎚を持った女性。
竹を割ったような性格と面倒見の良さ、鍛冶の腕前で男衆を引っ張る姐御肌。
四時街『防具職人ギルド』
●"仕立物師"アルバ・ヴェルナー
「……どうしよう、この人姉さんより怖い……」
防具職人ギルドマスター。
金の短髪に眼鏡、若くしてギルマスを任されたサラーサの弟。
押しが弱く、客や職人、姉やギルドに板挟みにあう苦労人。影が薄いのが悩み。
五時街『大工ギルド』
●"大棟梁"ハンサ・ガウディオ
「別に誰にでもやるわけじゃねぇ。ただよ、お前さん悪い奴じゃねぇようだしな……っていうか、その、わりかし良い女だ。俺様ぁそう、思う」
大工ギルドマスター。
白の手拭いを頭に巻き、タンクトップにニッカポッカを穿いたTHE大工職人。
お馬鹿で俺様気質で情に脆く、惚れっぽい。
一方で仕事や戦闘ではクールな一面を持っていたりと人を惹きつけるギャップの持ち主。
特注の大型バール『エクスカリバール』を持つ。
●ティカ・オ・ダーユイン
「ま、貴方がアタシの手籠になって、メダルもくれるって言うんなら、うふ、すぐにでもパヤパヤでもパフパフでも、パカパカでもポコポコしてあげるわよん?」
大工ギルド所属。
ピンク髪に角を生やしたデモンという種族の女性。ティカ姉と呼んでほしい。
サキュバス的な見た目だが、大工となった今では男衆と共にタンクトップとニッカポッカに身を包む。これはこれでエロいと好評。
性に奔放で爽やかな下ネタで男を弄び、ついでに噂を仕入れる情報屋も営んでいる。
彼氏は多ければ多いほど良いと考えており、お気に入りの彼氏は巨漢のアガワ君と長身のイガワ君。最近ハンサにもときめき気味。悠太もいいなと思っている。
●アガワ君&イガワ君
「おい貴様……」「ティカ姐に……」「「触れるなぁ!」」
大工ギルド所属。
仕事の時間以外は猿轡に目隠し、レザースーツに身を包む変態コンビ。
ティカの彼氏兼奴隷兼ボディーガード。
六時街『商人ギルド』
●"豪商婆"スィッタ・メトイコス
「呑気でいいねぇ事後処理勢は。アタシも行くよ。早速各商店にポーションだの魔導符、観戦用にドークも回しておかんと」
商人ギルドマスター。
白髪を玉ねぎヘアにまとめた老婆。関係者曰くタヌキ婆。
商材開拓に熱心で、最近では調教された雲鼠による配達『ミルキー便』に力を入れている。
七時街『調教師ギルド』
●"クイーン"サーバ・ベンディンガー
「牛さんを侮辱したな貴様……そこになおれ!」
調教師ギルドマスター。
白の軍服に軍帽、紅い糸のような長髪、タイトスカートからタイツの足が伸び、手には鞭。サディスティックの権化のような女性。一人称は「自分」。
思考回路が独特であり、他のギルマスや悠太からは時折ずれているとの印象を持たれるが、一貫して調教師ギルドの為に動く信念を持っている。
悠太、ネピテル、ブランを拉致して『霧喰事件』を解決するように依頼する。
●ドリマン・ルバーカス
「心を入れ替えたのですよ……貴女に指導されたあの日からね」
調教師ギルド所属。
七時街一の設備を誇る畜舎を持つ畜主。
霧喰事件で最初に被害を受けた畜舎の主であったが、実はディマリオに手引きされた事件の実行犯。
八時街『衛生士ギルド』
●"看板娘"サマーニャ・ヒューバート
「あ、ヤマダにゃ。お疲れさまーにゃ!」
衛生士ギルドマスター。
猫っぽさ満載の幼女。青いナイトキャップにパジャマ、枕のように魔導書を抱えている。
風の『天使』であり、かつて戦争に利用されていたが、他のギルマスにより救われる。
ギルドの実務は概ねサブマスター以下が行っている。
九時街『魔導師ギルド』
●"魔導学院長"ティスア・メイジャル
「いやいや、遅れちゃったのねん。すまぬのねん」
魔導師ギルドマスター。
大柄な老人。学帽とローブ、鷲鼻に蛇のような目と舌と化け物然とした外見。
口調もねちっこく、嫌味な言い回しをしたりするが、内容自体は割りと真っ当。
●ガーネット・ファーレンフィード
「おーっほほほ! 夜明けに希望などありませんの! あるのは、確かな身の丈に合わせた変わらぬ世界だけですわ!」
魔導師ギルド所属、魔導学院生。
金髪、巻き髪、高笑い、執事付きなTHEお嬢様。
火と水の合集歌が得意であり、魔法で作った熱湯の蛇を操る。
魔法は選ばれた者が突き詰める学問であると認識しており、マナに愛されない者のために学ぶライチを敵視していた。
ライチとの一騎打ちに敗北した後、彼女に何かと突っかかるようになる。
●リズリー・バートリー
「ライっち! 今日こそお前には遊びに出て行ってもらうからな! そしてアタシの安眠を取り戻ーす!」
魔導師ギルド所属、魔導学院生。
藍色のポニーテールの快活な少女。ライチと同時期に学院に入り、学友となる。
実は領主屋敷の跡取り娘であり、高い集歌効率を持っている。
●ニナ・マルム
「あ、あの、ブランさん――この後、お時間ありますか?」
魔導師ギルド所属、魔導学院生。
ゆるふわセミロングに丸眼鏡の少女。ライチと同時期に学院に入り、学友となる。
ライチの奇行を見守ったりリズリーに引きずり回されたりが最近楽しい。
十時街『魔導具職人ギルド』
●"名誉博士"アシャラ老
「ほっほ、ティスアさんのとこの学院生は大人しすぎるくらいじゃからの、この元気を分けてやっても良いやも知れぬのう」
魔導具職人ギルドマスター。
プードル族の老人。眼鏡をかけた茶毛のプードル顔に白衣を着ている。
基本的には好々爺で若者を応援する姿勢であるが、こと研究が絡むと容赦ない言葉を浴びせかけることがある。
十一時街『傭兵ギルド』
●"朧兵馬"アハディオ・モンテフェルトル
「世間は甘くとも拙者は甘くないでござる、そしてルブレはやはり甘い」
傭兵ギルドマスター。
般若面に忍装束、語尾に「ござる」とつけることがマイブーム。
冒険者ギルドとは有望な強者を取り合う関係のため、敵視している。
入隊祭の際にはよくちょっかいをかけている。
●テザル三兄弟(イワザ、キカザ、ミザリー)
「でゅふ! 見つけたよぉ! アオサちゃん!」「……の、チケット」「の、購入費用!」
傭兵ギルド所属。
寡黙な長男は猛禽類のような目に口元をスカーフで隠し、ロングソードを操る。
太っちょな次男はプレートアーマーで全身を覆い、イヤーカフで耳を覆う。大盾とメイスを持つ。
生意気な三男はオレンジのくせっ毛と大きなサングラスが特徴的、トンファーが得物。
血は繋がっていないが確かな絆を結んだ傭兵兄弟。
零時街『医療士ギルド』
●"スチールナース"イズナ・へシェル
「……全く、誰も彼も形式をまるで守る気がありませんね。そこの貴女、一応閉会宣言なさい。時刻を議事録に残しますので」
医療士ギルドマスター。
紫髪をシニヨンに結んだ眼鏡の女性。
規則にうるさいが柔軟に対応策は探してくれる看護師長。
他の看護師、患者からは『鉄の婦長』と畏怖されている。
▽スー・フェイ王国『黄龍四師団』
●鹿角
黄龍四師団が一人。
なり代わりの技術を持つ一族の末裔。
姿を変え、先んじてカージョナに潜伏し、情報を他の師団に流している。
●馬蹄
「クシナ、お前も止めなさい。陛下の御前で武器を抜くな、私に恥をかかせたいのか?」
黄龍四師団が一人。
黄土色のローブを覆面のようにして顔まで覆った女性。
かつてスー・フェイに立てついた部族の生き残りであり、部族の存続と引き換えに忠誠を誓う。
●龍顔
「うるせぇぞ爺。失敗を言えばテメェが追っ手に放った雑魚どもも同じだろ」
黄龍四師団が一人。
黒髪を雑に後頭部で括った目付きの悪い青年。
粗暴で不遜な言動が目立つが、一応は王命に従う様子。
●牛尾
「馬鹿を言え、彼奴ら羽虫など部下でも何でもないわ」
黄龍四師団が一人。
黄土色のローブの老人。白い口髭と、老いた風貌にそぐわないしゃんと伸びた姿勢が特徴。
かつては神獣四師団で『北方防衛軍』の長を務めていた歴戦の戦士。
●マギ
「そこそこ楽しい前座だったわ。じゃあ、またね? ユータちゃん?」
牛尾師団の新入り。
白いローブに身を包んだ少年。年の頃は悠太と同じくらい。
軽薄な口調や仕草で他人の神経を逆なでする。
悠太の前でドリマンを魔物『キマイラ』へと変貌させる。サーバ曰くかなりの実力者。
●スプリ
「マギ君、失礼だよ」
牛尾師団の新入り。
白いローブの少女。マギとは親し気に話す仲。
▽翼と剣の紋章を持つ者
●ジュリエナ
「そのためには不肖私めも、一つご協力させていただきます。おいでなさい」
黒の鍔広帽子に胸と脚にスリットの入ったドレスという魔女衣装の女性。
スー・フェイの王に取り入り、今回の襲撃の指揮権を得るなど、暗躍する。
●ディマリオ
「あなたは戦場にふさわしくない。ですが気に入りました。私って惚れっぽいのですよ」
ブロンドの短髪を撫でつけ、片眼鏡に燕尾服で紳士風に仕立て上げた優男。
ジュリエナからの紹介で黄龍四師団に加わり、カージョナを訪れる。
▽エルタルナ王国
●カーマイン・セレンディア・サマンサ・ユグドール・エルナ・エルタナ・エルタルナ
「あの愚か者はどこだ?」
エルフの青年。紅炎の髪に雪白の肌、尖った耳。
独自にブランを追っている。炎を纏うワイバーンへと変身することができる。





