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君と過ごす学園生活  作者: チル兄
アイツとの再会、始まる変化
9/11

4月7日 暴走族襲来

久しぶりの投稿……とヒロイン登場。

コレを見てくれる人、居るのか?

本当に行っちゃうのかよ!?



『……うん。多分もうこの町には戻ってこないと思う』



そんなのは嫌だ!



『俺だって嫌だよ。だけど……』



だけどなんて聞きたくない!

……そうだ、約束しよう!



『約束……?』



そうだ!約束は必ず守らなきゃいけないんだ!

だから約束すればまた必ず会えるはずだろ!?



『なんだよそれ、無茶苦茶も良いところじゃないか……』



うるさいっ!いいから約束しろ!

また必ずこの町に帰って来て俺に会うって!



『……』



約束しろっ!■■っ!



『……うん、約束するよ。必ずこの町に

戻ってきて君に会う。絶対に』



約束したぞ……約束は守れよ?



『……うん』





「うぃ~」



まぁた昔の夢を見たか。最近多いな……

まぁ、別に悪い夢じゃないから良いんだけどよ。

……もしかしたらアイツが帰ってくるってことなのかもな。

どんな奴になってるんだか。

きっとイケメンになってモテモテなんだろうな……



『兄さーん、起きてますかー?』


「まぁ、羨ましくないがな」



俺には世界一可愛いマイシスターが居るからな。





「いやー急がなくてもいい朝はのんびり歩けていいねぇ」


「そうですね。いつもこんな風に余裕を持って登校したいです」


「……もしかしてそれっていつもは俺のせいで

のんびり登校出来ないって言いたいのか?」


「どう取るのかは兄さんの自由です」



そう言って茶目っ気のある笑みで笑う澪。

くっ!言うようになったじゃないかマイシスター。

成長してるってことなんだろうな。

お兄ちゃん嬉しいよ。



「おっはようさん二人共」


「今日は珍しく早いんじゃのう」


「大輝と心か」



関西弁の男と傷だらけの人相の悪い男が現れた。

関西弁の男は野上大輝、人相の悪い男は

中岡心と言い、二人共俺のダチだ。



「いやー相変わらず澪ちゃんは可愛いなぁ」


「え?あの……」


「どや?わいの彼女に「おいコラ……何人の妹口説いてやがる」

ちょ、そんなマジで怒らんでもええやん!

冗談やってじょーだん!」


「相変わらずのシスコンじゃな卓郎は」



澪を口説きやがった大輝に割とマジの殺気を向ける。

このエロガキは隙があれば澪を口説きやがって……

一度真剣に拳で語り合わなきゃ駄目かもな。



「シスコン絶好調じゃな卓郎よ」


「俺は常にシスコンさ」





「んー!ようやく着いたぁ!長い間バイクに

乗ってたおかげでお尻が痛くなっちゃったよ」



とあるコンビニの駐車場。

そこに停めてある大型バイクの傍らで

一人の女性が大きく伸びをしていた。

漆黒のライダースーツを身に纏った女性は

白髪の長髪を風に靡かせ、少年のような笑みを浮かべる。

だが、胸元にある豊かな双丘が彼女が

成熟した女性であることを物語っていた。



「それにしても、この町も随分変わったなぁ。

昔はこんなコンビニなんて無かったのに……」



女性は複雑そうな表情で駐車場の目の前にあるコンビニを見る。

女性が一度この町を去ってから既に十年がたっている。

それだけの時が流れば町の様相も変わってしまうのも

仕方がないことだろう。

女性が少し感傷的な気持ちになっていると、

彼女の胸元がモゾモゾと動き出す。

それに気がついた女性は慌てて胸元のジッパーを開けると……



「ぷはっ!だ、だじぇ……」



女性の谷間に挟まった小さな謎生物が荒い息を吐いた。

どうやらこの謎生物、女性の谷間に潜り込んでいた様なのだが、

女性はそれを忘れてジッパーを閉めてしまったようだ。



「ごめんゆいちゃん!大丈夫っ!?」


「だぜっ!だぜだぜっ!?(ママはアタシを殺すつもりかっ!?)」



慌てて謎生物ゆいを谷間から助け出すが、

ゆいは何処からか出したプラカードで女性の頭をペシペシと叩く。

一歩間違えれば窒息死の可能性もあったため

ゆいが怒るのも当然と言えるが、何故か微笑ましい光景であった。





「おはよう雨宮、いつも通りのちっこさが安心できるな」


「ちっこくないよっ!?」


「おや?声は聞こえるが姿が見えない……

一体どこに消えたんだ?」


「目の前に居るでしょ!今まで話していたのに

どうして急に見えなくなるの!?」


「ハッハッハ♪……雨宮が何言ってんのかわかんねぇ」


「なんでっ!?」



教室に到着して雨宮とのいつものやり取りをする。

うむ、やっぱりこのやり取りは外せないな。



「おいおい、あまり人の妹をいじめるなよ」


「いじめてるんじゃない。……弄ってるだけさ」


「弄らないでよ!」


「だが、断る」



それじゃ、俺が面白くないじゃないか。

その後も俺達がじゃれていると、古咲先生が教室に到着した。



「貴様らかいつまで遊んでいる。

HRを始めるからさっさと席につけ」



古咲先生の言葉を聞いて俺達は素早く席に着く。

ここでモタモタすれば、漏れなくバックドロップをプレゼントされる。

全員それはごめんなので古咲先生の言葉には素早く従うのだ。



「それではHRを始める。連絡事項は今日からこのクラスに

副担任として新しい女性教師が来る。

まぁ、早速遅刻してくれているがな……」


「先生!その人は美人ですか!?胸は大きいですか!?

ナンパしても良いですか!?」


「……貴様は後で職員室に来い」


「何故っ!?」



連絡事項で新しく女性教師が来ることを知り、

自称プレイボーイのイケメン木ノ下幸が欲望全開で質問する。

その直後彼は古咲先生から職員室行きを決められた。

あーあ、可哀想に……





「……何か外が騒がしいな?」



俺が二時限目の授業を受けている時にそれは起きた。

珍しく真面目に授業を受けていると、

校舎の前に広がるグラウンドから無数のエンジン音聞こえてきた。

何事かと思ってグラウンドを見ると、

如何にも私達暴走族ですと言わんばかりの

人相の男達が改造バイクに乗って暴れ回っていた。

おいおい……何時からグラウンドはサーキットになったんだ?



「おい、アレってエクゼキューターじゃないか?」


「あぁ、最近あっちこっちで暴れてる奴らだろ?

殺し以外はなんでもする危ない連中らしいけど……

なんでそんな奴らがここに来てるんだよ?」


「俺が知るかよ」



そんな周りの話をしながらグラウンドで暴れる

連中を観察していると、見覚えのある顔があることに気が付く。

あのボロボロの奴は……



――こ、このガキ……俺達に手ぇ出したこと、

必ず後悔させてやるからなっ!



「間違いない、あの野郎だ」


「……知り合い?」


「昨日蹴散らした奴だ。……こりゃ、もしかしなくても

昨日の仕返しか?やれやれ面倒な奴だ」


「やはり貴様が原因か」



俺の背後からゾッとするほど冷たい声が聞こえて

慌てて後ろを振り向く。

いつの間にか俺の背後には古咲先生が

殺意を纏いながら、仁王立ちしていた。

おおぅ……もしかしなくても怒ってらっしゃる。



「馬鹿だ馬鹿だと思っていたが、まさか暴走族に

ちょっかいを出すほど馬鹿だったとはな。

一体どう責任をとってくれる?」


「アッハッハ……い、いや~どうすれば良いッスかね?」


「馬鹿者め、笑っている場合か。……逝ってこい」


「へ?」



古咲先生の言葉が理解出来なくて俺は固まる。

それを見た古咲先生は呆れたようにため息をついて、

もう一度同じ言葉を口にした。



「もう一度言う、逝ってこい」


「いや、何処にですか?」


「グラウンドにだ」


「俺に死ねと?」


「死ね」



血も涙もねぇよこの人……

いや、原因は紛れもなく俺なんだけどさ。

仕方ないか……



「兄弟、悪いけど手を貸してくれないか?

流石にあの数はちょいキツい」


「あぁ、良いぜ。流石にアレは放って置けないからな」


「サンキュ、助かる」



これで龍星と二人か。

どうにかしてあいつらを追い払えるか?

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