最高機密たこ焼き
今日は村の秋祭りだ。
土曜の夜だから、テキ屋の夜店が立ち並ぶ。
わた菓子やチョコバナナの誘惑に耐えつつ。
俺の最重要目標。
タコ焼きの店にたどり着く。
ガラが悪そうだけど人当たりが良いおっさんに、
「タコ焼きみっつ」と宣言する。
「あいよ!」注文は確定した。
俺の女房と存在しない子供のために3個必要なのだ。
「お客さん、ここだけの話・・・」
何とこの夜店のオヤジが作るタコ焼きは、
幻の伝説の軍事最高機密Aランクに位置する、
トリプルA(AAA)スーパーエキゾチック・タコ焼き
バケーション風味、なのだそうだ。
公安の目を盗んで発売している発禁タコ焼きなのだと言う。
俺は人目が気になりだした。
誰もカレも公安の犬に見えてくる・・・
すぐにブツを受け取り代価を支払い、
最愛の妻が待っているバラック小屋に帰る。
「あなたお帰りなさい」「タコ焼きは買えましたか?」
妻に事情をすべて説明した。
妻はただ黙って、
タコ焼きを食べながら俺の話を聞き続けた。
「まあ、そんなに価値のあるタコ焼きでしたの」
妻は途中で食べるのをやめて、神棚にお供えをしだした。
パンパンッ
「私の旦那様が定職につけますように・・・」
俺は涙の秒読みが開始されたみたいなので表に飛び出して。
夜空を見上げながら。
「天の川銀河、見ていてくれよ!」」
とつぶやきながら涙を人知れず流した・・・
「あ、流れ星だ!」




