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って、なんで爆発したんっ?

 挿絵注意報が発令されています。

 破矢音の絵が嫌いな人は挿絵をオフにしましょう!!

「おい……」

「~♪」

 

 こいつはかなりの難聴なんやろうか……


     *


 昼休み。

 俺はある人に話しかける覚悟を決めた。

 鷲塚 黄果(わしづか おうか)

 例の爆発事件から一週間が経った今日、やっと俺は覚悟を決めた。


 べ、別に気恥ずかしかった訳やないで!! ←デレ発d(殴


 と、とにかく俺は一週間迷ったあげく話しかける事にしたんや。

 

 なんて声かけたらええか分からんかった。

 女子に話しかけるやなんて思った事も無いし、ましてや自らクラスメートに話しかけるなんて事もなかった。中2になって友達おらんし、いらんと思っとたけど、何となく彼女は気になった。

 自分でも珍しいと思う。せやけど、ここで話さんとチャンスがなくなってしもう気がしたんや。


 「おい、鷲塚」

 そう言いかけて、俺は考えた。

 そないな話かたして、向こうの気分が悪ならないやろうか?

 そう思ったんや。

 俺は昼食はすんだのか、自分の席にすわって教科書を広げ電子辞書をいじる鷲塚にかけるべき第一声を考え始めた。


 「すまん、ちょっとええか」

 「おい、顔かせや」

 

 ん……なんか、ちょっとちゃう気がする……。


 「すいません、少しええですか?」


 まさかまさかまさか……。俺んなキャラちゃうわ。


 「なに調べとるん?」

 

 いや、コレはフレンドリー過ぎるんとちゃうか……

 つか鷲塚昼休みなんに勉強しとるんか。

 

 …………せや、俺の苦手な家庭科の勉きょ……いや、家庭科嫌いやからせめて得意やない古典教えてもらおかな……


 そう思い、俺は早速鷲塚に声をかける事にした。

 

「あ……え、鷲塚。すまんけどここ教えてくれへん…………?」


 そこまで言って気づいた。

 様子がおかしい。

 俺の声が全く聞こえとらんみたいなんや。

 こえ、ちっさかったか?


「おい……」

「~♪」


 難聴? いや、俺も難聴なりかけやけど、こんくらい聞こえるしなぁ……


「あ! の……」

「~♪」


 まさか、無視されとるんか俺……

 え、や、まさか~…………。(-∧-;;)←


「~♪」

 

 俺が悩んどる横で、鷲塚はご機嫌に電子辞書をカタカタと…………


                       カタカタ? 


「ちょ、待てや。お前やにやっとるんっ?」


 っぽん。

 俺は軽く鷲塚の肩を軽くたたいた。と、


「はいぃ! 楊枝のこけしの頭みたいんとこは折って楊枝置きにする為にあるんやで!!」


挿絵(By みてみん)


「へぇ~、そうなんや」

「あ、おおきに、鴻クン」

「さっきの雑学はスルーなんやな」


 びくり! と体を震わせ雑学を言った鷲塚。なんやったんやろ。


「あの……、ここ教えて欲しいんやけど…………」

「ん? ボクに勉強を? 何で?」

 

 パタリ、と電子辞書を閉じると、彼女はこちらを向いて俺の教科書をみて首を傾げた。


「いや、昼休みやのに勉強しとるからできんのかなぁ、思って」

「ふ~ん、鴻クン、古典苦手なんや~


            …………………………え?」

「え?」

「え?」


 …………。


「いや、ちょ……ボク、勉強なんてしてへんし……」

「いや、でも電子辞書いじっt「あぁ!!」


 俺が電子辞書を指差すと、鷲塚はひらめいた様に叫んだ。


「ああ~、確かに。あ~なるほどね~」

「?」

「いやー、良い事おしえてもろたわ。

 鴻クンには教えてあげる。

 この電子辞書な、特別製なんよ」

「特別製?」

「おん」


 そう言って、パカリを電子辞書を開く。

 するとそこには


「ドラハン……」


 今大人気の、ドラゴンハンターのゲーム画面が。


「って、なんで?」

「んっふふ~♪

 これな、ボクのお手製なんよ」

「……?」

「つまり、この電子辞書つくったんはボクなんや」


 ・ ・ ・ ・ ・ 。


「え、すごっ」

「凄いやろ~。

 名前は“キヨコ”やで!!」

「うわ、一気に台無しやな」

「ジャックにしようか迷ったんやけど、……ジャックは、もう、おらへん……から」

「前回のソレまだ続いてたんか」

「右利きのイワシは焼くと右にそるんやで!」

「へぇー。なんで今それ言ったのか激しく気になるんやけど」

「ちなみにキヨコはmp3はもちろんmp4再生も可能! さらに家にあるPCとも接続可能でオンラインもつながるのでネトゲが出来ます」

「へー」

「電子辞書の機能は一切ついておりません!」「だめやん」

「テヘペロ♪」


 にこっと笑う鷲塚。

 つか、テヘペロって……


「で、鴻クンの目的は?」

「え? あ、……いや、古典を」

「嘘、はアカンで?」

「……。」

「ん~まぁ、ボクに話しかける事が目的とかそう言ったかんじかな?」


 ! こいつエスパーか!?


「お、正解?」

「な、何で分かったん?」


 ポーカーフェイスには自身があたんやけど……


「ん~? なんでやろーな~?」

「またっ……読心術……?」

「まっさか~。答えはコレ、脳波検知機でした~」「なんで俺の頭にんなもんつけとるんや」

「いや~、試してみるもんやな~」


 楽しそうに検知器をいじる鷲塚に、話しかけて本当に良かったのかまじめに悩んだ俺でした。

 今回ギャグパート少なかった……orz

 いや、でもきっと次回から多くなるはず!


 個人的に黄果は気に入ってたり。

 あの髪色がいい。


 そうそう。

 前回の(青)から挿絵を入れ始めましたが、何か意見とかあったら感想でもメッセージでもいいんで送って下せぇ。絵のここが嫌だ! とか ここをこうしてほしい! とかなんでもいいっす。

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