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爆発しますた

 ピーッ!!!


 耳障りな警報音を鳴らしているのは俺の前にある放送器具。

 なんやウッサイ、と思っているとガタガタガタ……と震えだし、


 ボフン!!


「爆発だねぇ」

「爆発しよりましたね」

 

 暢気な口調で話す一個上の先輩と言い合う。

 正直に言おう。

 俺、むっちゃ焦ってるわ。


     *


 俺は鳥が丘学園中等部2年の鴻 灰(おおとり かい)

 部活はバスケ。委員会は放送委員や。


 んで。

 放送委員っちゅーのは昼に放送せなあかんのや。放送委員やしな。

 でな、今日放送当番の俺はその義務を果たすべく放送室に来たんや。


 そこまではええねん。こっからが問題なんや。

 当番は二人で一週間担当するんやけど、俺の一緒の人がごっつ機械オンチやねん。

 海外からの留学生だとかで髪は金髪。少々黒めの肌に青い目。んでもってなぜか頭からは白いうさぎの耳。


 な ん で や ね ん。


 最初の方の説明は分かる。なのになんでうさ耳やねん。意味分からん。なんや、年中頭ん中パーティーでも開催しとんのか。したらウサギパーティーか。じゃなくて、なんでうさ耳しとんねん。お前もう中3やろ、歳考えろ歳。つか異装届け出したんか。よくあのじじい承諾したな。……まあ、似合っとるんやけど。


 じゃなくて。

 んまあ、そんな先輩の名前はブラウン・ファズント先輩。

 そのファズント先輩は張り切ってたのかよう分からんけど、俺より先に放送室に来たんや。で、マニュアル道理に録音してあったテープを流そうとして……


             爆 発


 なんでやねん。なんで爆発したんや。


「う〜ん、こまったねぇ」

「先輩、困ったんならもうちょい困った感じの声出せません?」

「え? 困った感じの声…………う、う〜ぅ?」

「もうええっすわ。

 で、どないします、放送?」


 となりでウーウー唸り始めた先輩をとめ、煙を上げる器具を見る。

 ………………爆発以外の何ものでもない。


「ん〜……放送しなくていいんじゃないかな〜?

 だって今日のテープ新入学生へのクラブ紹介だし〜」

「超重要じゃないっすか。アンタなに考えてんねん」

「ん〜、なにって、世界征服だよ〜」

「ホンマ、これどないするんすか」


 聞こえへんかった。俺には何も聞こえへんかったで。


「よーし」

「何か思いつきました?」

「助けを呼ぼう!」

「まんまっすね」


 カチャッ。

 先輩は折りたたみ式の携帯電話をポケットから取り出し、何回かボタンをプッシュしてソレをうさ耳に……


「おっとぉ、間違えた〜」

「ボケはええから」


 プルルルルル……がちゃっ

 

「おぃ、マイケルか?(低めの声で」


「アンタなにやっとんねん」

「あぁ、少しな……あぁ、そうだ(低めの声で」

「その声きつくないんすか?」

「あぁ、…………、そう……だな。あの時、ジャックさえ死ななければ……!(残念そうに低い声で」

「ジャック誰やねん」

「そう言う事だ……頼んだぞ、お前は信用しているぞ…………マイケル(頼もしそうに低い声で」

「それ、こっちの意思伝わっとるんですか?」


 ピッ。カチャッ……


「ふぃ〜(いつもの声」

「声変わったな。

 やなくて、“ふぃ〜”やないですよ、誰に電話したんs「こんにちわ〜♪ マイケルの登場やで〜」


 はやっ。


「あ、先輩。あの時はどうも」

「いえいえ、そんな大層な事じゃ……」

「しかし……」

「まさか……、ね」

「彼女が逝ってしもうたなんて」

「今でも信じられないね……」

「いや、誰の話してんねん」


「「ジャック」」

「その話もうええわ!」


 つかジャック女だったのか……って、そうやなくて。


「お前、この爆発したモンなおせ……あれ? 鷲川やん」

 

 どっかで見た事あるなー、思ったらマイケルは同じクラスの鷲川 黄果(わしかわ おうか)だった。

 サイドテールにした奇怪な灰色の髪に灰色の瞳。制服の上に白衣を着ている。


「いかにも。ボクは鷲川ですが……あぁ! 同じクラスの鴻クンやん! いやぁ、初めまして♪」

「初めまして……」


 確かに初めましてやなぁ、何て思う。

 女子に興味なんてないし、出席番号離れてて席も近う無いしな。


「で。ボクはこれを直せばええんやね?」

「「お願いします」」


     *


「はい、出来た♪」


 三分後、鷲川はにこっと笑って元通りになった放送器具を俺たちに見せた。


「………………………………すげぇ」

  

 あんなに無惨やったのに、完璧に直っとる……


「いやいや、どうも〜。助かっちゃったよ〜」

「ややなぁ、これくらいで」


 ドライバー片手にそう言う彼女は謙遜じゃなくて素で言っているようだった。


「まぁ、これで借りは返したでー」

「うんうん。オッケーで〜す」


 この先輩と貸し借りとか怖すぎて出来へんわ。

 

「じゃ、ボクは帰るんで! またなー鴻クン」

「あぁ」


 バイバーイと手を振って放送室から出た鷲川は、廊下の角を曲がるところで、


「せや、もうお昼終わるで」


「「あ」」


 

 このあと、放送委員顧問の先生からこっぴどく叱られたんは言うまでもない。


 

 


 

 終わった! 終わったよ色んなものが! 

 まずこの(黄)。次に実力テスト。んでその次がテストの内容?

 いやーむずかった、まじめに。理科ヤバかった。空欄が2個もあるんだが……orz

 

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