その頃のジュビー
すみません、推敲が滞り、今回は短いです……。
「雷よ!」
ジュビーの強い声の直後、雷に全身を貫かれた最後の敵が、倒れた。
これでこの場の敵を、全員片付けられた。
ジュビーは大きく、荒い呼吸を繰り返す。
こんなに魔法を連発したのは、初めてのことだ。しかも実践。嫌でも息が切れる。
付いた血を落とすように大きく振り、鞘に収めながらアコッセは礼を述べる。
「助かりました、ジュビー様」
「いえ、皆様の協力があったからこそです。さあ、今のうちに石を」
魔法を封じる石を取り出し、倒れた魔法使いの額に石を埋めていく。
ジュビーが途中で合流したロッシたちと駆けつければ、アコッセはまさに、魔法使いを含んだ敵の部隊に襲われている最中だった。
間一髪間に合ったと、皆と力を合わせ、敵の壊滅に成功したばかり。
ロッシから、ジャスティーが自ら囮になったと聞くなり、ルーチェはすぐさまそちらへ向かった。そのためこの場には、ジュビーだけしかいない。
「ジュビー様。今のうちに、少し馬の上で休んでください」
疲れた顔を隠すことができず、ロッシに誘われるまま、ジュビーは同乗する。
戦闘を終えたばかりなのに、疲労の色を見せているのは自分とザキだけだとジュビーは気がつく。
ザキは普段、魔法の研究に勤しんでいるので、仕方のない話。それに比べて自分はどうだと、疲労した頭で思う。
ルーチェもユレントロ王国で、巨大な魔法を何発も放ち、アボッカセに到着してからも空を飛んでいるというのに、疲れた様子が見えなかった。
ルーチェとは、もともと魔力が桁外れに違うという差もあるが、やはり日々団員として鍛錬を積むルーチェと自分では、比べ物にならないなと自嘲する。
所詮自分など、令嬢たちの中では体を鍛えている方だが、団員に比べれば遊びの延長のような訓練しか受けていなかったのだろう。
もっと力になれると思っていただけに、ジュビーは唇を噛む。
「どうかされましたか?」
なにかに気がついたのか。心配そうに、ロッシが尋ねてくる。
「いえ……。なんでもありません」
それでも自ら志願したこと。挫ける訳にはいかない。
両手で自分の頬を、ジュビーは強く叩く。
「よし!」
皆、頑張っている。弱音を吐きいじける場合ではない。ジュビーは気持ちを切り替え、真っ直ぐ前を見据えた。
お読み下さり、ありがとうございます。
きっと次回も短くなるかと……。
すみません……。




