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近々わたしウソつくかもだから先に謝っとくだと⁉︎それって嘘告じゃないよね⁉︎  作者: 猫の集会


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8/22

どういう意味?

 その日の放課後、ぼくはとんでもないことを聞いてしまった。


 ぼくは、下校するため下駄箱から靴を出し、靴を履いた。


 しかし、忘れ物に気づいて廊下のロッカーへと戻った。


 すると教室から、女子の声がした。


「嘘告、うまくいくかなぁ…」

「大丈夫よ!このわたしがついてるわ!」

「そうだよ、自信持って」

 と、聞こえた。



 …


 え、嘘告うまくいくかなぁって言ったのって…


 あの声は、桜の声だった。


 やっぱり夏休み明けに嘘告するのは、桜だ。


 うまくいくとは、どういう意味なのだろう…


 ぼくが、ガチ告だと信じるかってこと?


 ぼくが信じたら、どうなるんだ?


 やっぱり、やっぱり…先輩との交際を裏で続けるつもりだろうか?


 ぼくは、知らないフリをして卒業までその役目を果たせばいいのだろうか…



 …


 しかし、なぜあの華の三人組のなかに、田口さんが混ざっているのだろう…?


 大丈夫、わたしがついてるわって言ったのって、田口さんの声だったんだよな…。


 この前、あの四人は休み時間に何を話していたのだろうか。



 疑問と謎は、深まるばかりだ。


 おっといけない。


 校門に佐藤くんを待たせているんだった。


 実は、ぼくと佐藤くんはゲーム仲間だ。


 一緒に帰りながら、ゲームの話をしようと約束している。


 基本、佐藤くんは自転車で学校まで通っているが、朝雨の日などは、徒歩なのだ。


 だから、そういう時は一緒に帰るのだ。


 その日は、ゲームの話しでもちきりだった。


 しかし、次の日も雨で一緒に帰ろうってなったのだけれど…


 そろそろバイバイする場所あたりで、男性と並んで傘をさして歩いている田口さんを見てしまった。


「あっ…佐藤くん」

 ぼくが指さそうとしたその時、佐藤くんの携帯がなり、そのままじゃあねと行ってしまった佐藤くん。


 まぁ、田口さんだと思った人は、ぼくの勘違いかもしれないな。


 だって、一緒に歩いていた男性は、学年一モテるあの先輩だったのだから。


 てか、先輩…彼女いるの⁉︎


 だとしたら、ぼくが思っていた今後の予想が丸潰れだ。


 わからない…


 なにがどうしてどうなっているのか、全くわからない。


 えっと…


 え、赤い糸って直通じゃない説がでてきた。


 いや、そもそも絡んでただけの場合は、直通じゃなかったはず。


 あぁ、どなたかバスみたいに恋の各駅停車を教えてもらえないでしょうか?

 

 自分のだけじゃなく、他の人の恋の停留所も。

 

 知ってたら、教えてあげられるのに…

 

 でも、その恋は間違ってるよなんて言われても、黙れよって怒られるよね。

 

 てか、一本じゃない説がまたまた浮上してきてしまった。

 

 そもそも間違った恋って何?

 

 そんなもの、存在しなくない?

 

 ぼくは、なんてバカなのだろう。

 誰が付き合おうと、別れようと、それはそれで大切なであいであったことは、間違いない。

 

 あぁ、ぼくはそんなことも知らなかったから、今まで恋人がいなかったのかもしれない。

 

 てことは?

 

 それを知ったぼくは、彼女ができる?

 

 そしたら、たいへんよくできましたって、オデコにどでかくかきたいな。

 

 いや、それはキモいな。

 

 やめておこう。

 

 うっかり心の声が彼女候補に聞かれてて、ひかれたりしないだろうか。

 

 どうか、今の言葉は忘れてください。

 

 桜…

 

 ぼくは、なぜ今…桜なんて呼んでしまったのだろう。

 

 桜は、先輩に恋しているというのに。

 

 そして、その先輩は田口さんと付き合っている?っぽくて、なんなら山野さんが、もうじき先輩に告白する。

 

 田口さんが桜の嘘告を応援する意味とは、いったいなんだろう?

 

 てか、田口さん…いつのまにあの先輩と交際をはじめたのだろうか?

 

 複雑すぎん?

 

 先輩…

 

 先輩の赤い糸…どうにかなっていませんか?

 

 細かく裂けていたりしませんかね?

 

 …

 

 ぼくは、ぼくは…

 

 とにかく黙って見守るのが一番なのかな…

 

 そもそもぼくは、桜から嘘告をされるであろうと思い、頑張ってイメチェンを試みた。

 

 そして、嘘告じゃなくほんとうにぼくを好きになってもらいたかった。

 

 そして嘘告される前に、ぼくから告白してやろうって、意気込んでいたのだ。

 

 ぼくを好きになってもらいたかっただけなのに…

 

 もう、わからないよ。

 

 ぼくは…どうしたらいいのだろう。

 

 桜の、嘘告うまくいくかなぁって言葉が、どうしてもなんだかわからないままだった。

 

 

 続く。


 

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