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近々わたしウソつくかもだから先に謝っとくだと⁉︎それって嘘告じゃないよね⁉︎  作者: 猫の集会


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3/22

隣の席の人が…

 幼馴染ってのは、ずっと一緒にいるもんじゃないのか?


 なんだかんだいっても、部屋にズカズカ入ってきて、ほら起きて?今日買い物行く約束だったでしょ?とか、あるんじゃないのか?


 家族同士で、夜な夜な集まってわちゃわちゃするんじゃないのか?


 そして、いつのまにか二人きりになって、いい感じになりそのまま…


 なわけない。


 現実は、わちゃわちゃもいい感じもなんにもない。


 ただ、まれに会話する奇跡が訪れる。


 それだけだ。


 しかも、くだらないどこかでだれかもしていそうな会話。


 …


 どうせなら、幼馴染解散記念日でも決めておけばよかった。


 そしたら、一年に一度解散記念日に乾杯できたのに。


 …


 解散してるのだから、幼馴染のつどいなどやってくるわけないか。



 桜…


 ぼくが心の中で呼び続ける名前は、桜。


 そもそも、ぼくがあの華の三人組のなかのひとりを呼び捨てにしている時点で、ぼくはどうかしているのかもしれない。


 おこがましいにも程がある。



 閉鎖しよう。


 幼馴染という名の扉を。





 ——




 しかし…


 閉鎖されたドアは、すぐさまひらかれた。



 あれから三日後、桜が珍しくぼくの部屋にやってきた。


 少しよそよそしい桜。


 そして、ぼくも自分の部屋にいるのに、桜がいることで、とても落ち着かない。


「とりあえず座ったら?」

「え、あぁ。うん。」


 なぜかぼくの部屋なのに、座布団を差し出されるぼく。


「あのね…」

「うん…」

「あの…実はわたし…近々…嘘つくかもなの。だから、それは虚言だから…だから、鵜呑みにしないでほしいの」

「…え?それって…」

「そ…そういうことだから、じゃあね」


 …


 え?


 まさか…


 まさか、嘘告するのって桜なの⁉︎


 そして、ぼくに嘘告するってこと⁉︎


 どうして…


 どうしてぼくなんだよ…


 それって、ぼくのこと完全に好きじゃないって証じゃないか。



 幼馴染だから?


 幼馴染なら、なにしても許してもらえると思ってるの?


 そんなのって…あんまりだよ。


 幼馴染って、利用されるの?


 知らなかったよ?


 幼馴染のトリセツってどこ⁉︎


 幼馴染って…


 幼い頃に馴染んで染まってにじむの⁉︎


 なにしてもグレーゾーンだから、すべてセーフになるの?


 …


 久しぶりに桜が来たかと思えば、こんなことになるなんて…


 桜は、嘘つきになるの?


 ぼくのせいで嘘つき桜になるの?


 …


 それはイヤだな。


 桜には、嘘つきになってもらいたくはない。



 だからぼくは…



 ——



 決めた。



 その日からぼくは、早寝早起きをした。


 桜のために。


 え?


 どういうことですか?ってなるのもわかる。


 でも、これは桜のため。


 長風呂もするようになった。


 そして、長風呂をするためにはいい汗をかく必要がある。


 よって、水分補給もした。


 視力もあげたかったので、目にいいフルーツをとることもした。


 そのフルーツは、とても爽やかなブルーすぎる果物で、そもそもブルーという名前が入っているだけあり、とてもクールな色だ。


 そのフルーツは、冷凍のまま食べるといいっていうので、風呂上がりに最高のひやし癒しとなっている。


 ベリーグッドだ。


 ぼくは、筋肉もつけたかった。


 タンパク質もみっちりとった。


 なんだか、階段をのぼるとき筋肉があります感がでてきた。


 桜のおかげで、ぼくはどんどん進化する。


 長風呂のおかげで、肌がツヤツヤしてきた。


 風呂上がりに、顔に塗り塗りするクリームがとてもよくすべる。


 この肌は、ぼくのですか?って、鏡を二度見したくらいだ。


 夏に近づくにつれて、食欲が落ちつつある今日この頃。


 しかし、ぼくにはネバネバ最強食材たちが、ぼくを粘り強く育ててくれた。


 そんなぼく、なぜか隣の席の女子にめっちゃみられてる。


 席替えを以前したため、もういい匂いの方じゃない、別の女子が隣の席になったのだけれど、なぜこちらをみているのだろう?



 チラッと隣の人をみてみた。


 ぼくをみてると思いつつ、ほかをみてるのかな?って思ってさ。



 そしたら、めっちゃくちゃこっちをガン見していた。


「あ、え?どうしたの?」

「なんかさぁ、最近肌艶いいね?あんた。」


 ⁉︎


「あー…それは、どうも」

「いいよねー。美人とか顔整ってるやつとかさ」

「あー、うん」

「へえ、認めるんだ?」


 ⁉︎


「んっ⁉︎ぼく⁉︎」

「うん。ぼく」


 …


「いや、ぼくは…」

「わたしはゴミ箱くらい、みんなから興味持たれてないわけ」


 いきなりきた…


「そ、そんなこと…ないんじゃない?」

「だって、みてみなさいよ。華の三人組を」


 …


「それは…だって…」

「だって何よ?なんだってのよ⁉︎三人揃えば、ばえるとでもいうわけ⁉︎ゴミ箱三個並んでてばえることある⁉︎」


 …


「いや…そもそもあの三人は、きみより少なくとも努力してるはずだよ?」

「はあ?」

「きみは、たとえばケーキに憧れるとする。あの三人がケーキだ。しかし、きみは材料の小麦だ。だれかに食べてもらえるように美味しそうって思われる努力をまだしていない。そういうことだと思うよ?」



 たぶんこの人、鏡すらみてこないんじゃないかな。

 

 寝癖すごいし。

 

 …


「えっ、すごくわかりやすい‼︎わたし…ゴミ箱に捨てられたゴミじゃないんだ⁉︎調理したらいいんだ⁉︎してよ‼︎わたしを調理して食べてもらえるようにしてくれない⁉︎」


 声の大きい隣の席の人。


 クラス中に響き渡った。


 わたしを調理してって言葉がね。




 続く。

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