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近々わたしウソつくかもだから先に謝っとくだと⁉︎それって嘘告じゃないよね⁉︎  作者: 猫の集会


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21/22

とっさに

 土曜日に、桜との約束をしたのだけど…


 よくよく考えたら、一応二股とはいえ、彼氏がいる人の部屋におじゃまするのは、いまさらだけど…どうなのよ?ってぼくは思い、急遽待ち合わせ場所を近くの公園に変更しようとした。


 しかし、あんまり近所すぎると、親に見られた時にどうなのよ?そもそも、二階から公園まる見えやんってなり、ちょっと離れた広い公園に、待ち合わせ場所として設けた。


 桜は、快く受け入れてくれた。


 そこなら、雨でも大丈夫な場所になっている。


 なんとも便利な公園だ。


 そんな便利な公園での待ち合わせの日、天気は良好でした。


 夏の終わりを告げるひぐらしさんが、とてもいいバックミュージックをかもしだしております。


 ありがとう。


 ひぐらしさんたち。


 まぁ、別にいい雰囲気とかは、求めていない。


 ただの質問大会に近いので。


 でも、まぁいいでしょう。


 と、そんなこんな考えていたら、桜がやってきた。


 なんか…なんか、太陽のひかりがちょうど桜を照らして、女神降臨みたいになってる‼︎


 そして、セットで笑顔までついてきてるって、どんなスペシャルセットなんよ?


 ぼくは、ただの幼馴染なのに…こんなスペシャルがみられるなんて…なんて幸せなのだとあらためて実感した。


 ただの幼馴染とは、ゼロとか無償とかですよね。


 ぼくは、ゼロ円の幼馴染です。


 まぁ、ただなりに美について学んだし、頑張ったつもりだ。


 肌きれいとか、最近かわったよねと、そんなお言葉をちょうだいしたけど、実際にはどれくらいかわったのかは、統計グラフにもしていないし、アンケートをとったわけでもないので、正直…どれくらい頑張ったかは、不明だ。


 それに、頑張ったところで意味はあったのだろうか…


「ごめんね、待った?」

「ううん、今きたところ。じゃあ、まず…まずっ‼︎」

「え?どうしたの?」


 ぼくは、思わず桜を抱きしめてしまった。


 どうもこうも…


「ごめん…少しだけ、こうしててもいい…わけないよね」

「いいよ」


 桜は、黙ってぼくに抱きしめられていた。


 彼氏いるのに…ぼくは、いったい何をしているっていうんだ‼︎


 もっと他に方法があっただろうにっ‼︎


 …


 でも、とっさのことでつい…


 だってさ、だって…


 田口さんと先輩が、並んで歩いていたんだもん…


 仲良く買い物袋をぶら下げてさ…


 これから、一緒にお料理しましょう的な感じでさ…

 

 田口さんがほんとうに意味わかんなくて、なんだかぼくまでもが佐藤くんに申し訳なくなってしまうんだ。

 

 ぼくは、桜を抱きしめたまま、あの二人を無事見送った。

 

 そして、桜を解放した。

 

「えっと…ごめん。いきなり」

 桜に謝ると、桜は

「ううん。嬉しかった」

 と、びっくり発言した。

 

 う、嬉しかったとは?

 

 先輩からハグとかされないってこと?

 

 さみしかったってことなのか⁉︎

 

 家には、遊びに行くけど彼女としての対応をしてもらっていないってことなのか?

 

 先輩の本命は、田口さんなのか⁉︎

 

 桜とは、遊びってことなのか⁉︎

 

 もし、先輩が桜をそういう感じでみているなら、もうぼくは黙ってはいられない。

 

 大切な幼馴染が、苦しい恋をしているのだとするならば、ぼくは先輩にガツンと言ってやる。

 

「桜は…」

 

 なんて聞けば…なんて言えば桜が傷つかずにすむのだろう…

 

「ねぇ、桜…」

「なに?」

「桜は、今…辛くない?」

 

 ぼくの質問に桜は、

「わたしも…少し田口さんのことについては、心がいたんでるかな」

 と、こたえた。

 

 やっぱりか。

 

「そう…だよね。これからどうするつもりなの?桜は」

 

 桜は、少し遠くをみつめた。

 

「そうだなぁ。いまは、支えて見守るしかできないよね」

 と、目を潤ませた。

 

 え?

 

 どういうこと?

 

 なぜ見守る⁇

 

 守ってどうする?

 

 どういうことだよ…

 

「桜…泣くなよ」

「だって…」

 

 ぼくは、また自然と桜を抱きしめていた。

 

 そして、

「大丈夫だよ」

 と、つぶやいていた。

 

 

 

 続く。

 

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