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近々わたしウソつくかもだから先に謝っとくだと⁉︎それって嘘告じゃないよね⁉︎  作者: 猫の集会


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14/22

どういう意味?

 夏休み中のぼくは、新たな呼吸法を取得した。


 どんな呼吸法かというと、好きな曲を流して、その曲に合わせて呼吸だけで歌うというやり方だ。


 声に出さないから、うるさくもないし、呼吸法も飽きないしで、いい感じだ。


 歌もおぼえられて、お得だ。


 そんな感じで、夏休みは大忙しだ。


 しかし、忙しい中でも趣味は怠らない。


 ぼくは、読書が大好きだ。


 漫画もよく読むし、小説も読む。


 そして、そろそろお気に入りの漫画の発売だ。


 前の日から楽しみにしていて、今日朝からワクワクで本屋に向かった。


 途中、喫茶店の前を通ったときに、ぼくはみてしまった。


 あの二人を…


 …


 やっぱり二人って…


 田口さんとあの先輩…


 仲良くやっているみたいだね。


 そもそも田口さんも、二股されているのを知っているのだろうか…?


 …


 ぼくが勝手に忠告するのも、よろしくないよな。


 まだまだ学生生活は、ある。


 ここで拗らせて、二人が気まずい学生生活を送るのは、辛すぎだよね。


 ぼくは、余計なことはやっていうべきではない。


 嘘告されたときに、やんわり伝えられたら…


 あ、嘘告されたときのアイテムをたくさん買い揃えないと。


 ぼくは、たくさんの嘘告必殺法を学んだ。


 てかさ、だいたい偽カレになったあと、そのまま付き合う的な話が多い。


 しかし、ぼくの場合はガチの偽カレなんだよな…


 なんなら、桜には彼氏がいるんだよな…。


 どうなんだろう。



 …


「あれ?ゆうたじゃない?」


 ⁉︎


 こ、この声は桜⁉︎


「あ、桜‼︎こっち!」

「えっ?」


 ぼくは、思わず桜の手をひいていた。


 だって、あの二人が一緒にいるところをみたら…ね?


「どうしたの、ゆうた?」

「えと…そうだ、桜…って今ひまだったりしない?」

「え、まぁ少しなら」

「じゃあさ、本、おすすめの本を紹介してもらえないかな?」


 桜は、少し不思議そうな顔をしていたけど、いいよって言ってくれた。


 本屋さんにつくと、桜はぼくにどんな本がいいの?と聞いてきた。


 なのでぼくは、桜がいつも読んでいるお気に入りとかがいいとお願いした。


「じゃあ、恋愛ものかな」

 って桜は、笑った。


「それで‼︎それがいい‼︎」


 桜は、ぼくからまさかのこたえがかえってきて、驚いている様子だった。


 なぜ、ゆうたが恋愛ものを?と思ったのだろう。


 桜は、少し黙ったあとに

「もしかして…ゆうた、やっぱり誰かに恋してるんだ?」

 と、聞いてきた。


 やっぱりとは?


「えっと…あー、まぁ。」


 ぼくは、こんなところで好きな人に好きな人がいますと打ち明け最中だ。


 なぜこんなことに…


 まぁ、さすがに好きな人は君だよなんて言えないけどね。


 そりゃそうだよね。


 だって、彼氏もちに告白して成功する人なんているのかな?


 いたとしても、それはほぼ低い確率な気がする…。


「ねぇ、ゆうた?」

「なに?」

「田口さん」


 ⁉︎


 なっ、なぜいきなり田口さん?


 はっ‼︎まさか田口さんが先輩と本屋に⁉︎


 バッと後ろを振り向くも、二人の姿は、なかった。


 …よかったー。


「ゆうた、好きなんだ?」


 ⁉︎


「えっ⁉︎」


 だっ、だれを…


 てか、わたしのこと好きなんでしょ?なんて言われたら…ぼくは、ぼくは…なんてこたえればいいんだ…


 ⁉︎


 もしかして、これは嘘告のスタートだったりしないよね?


 じわじわ攻めてくる感じなのか⁉︎


 いきなり嘘告だと、ぼくが逃げる可能性があるから、だからじわじわ攻め⁉︎


「ねぇ、ゆうた…田口さんって、かわいいよね。最近特に」


 ⁉︎


 こ、この質問は…いったいどういう意味なのだろう…?


「え…あぁ。そうだね」

「やっぱり、美に対して一生懸命だと、成果もめっちゃ上がるもんなんだね。ゆうたも頑張ってるって聞いたよ?」

「あー…まぁ」

「だから、そういうこと?そういうことなの?でも、わたしもだよ?」


 ⁉︎


 どういうこと?


 え?


 えと…


 ん?


 わたしもだよ?ってことは…やっぱりそういうこと?


 わたしも先輩と付き合ってるっていう意味…なのか?


 ぼくは、どうこたえていいのかわからなかった。


 だからぼくは、

「あぁ…うん。」

 と、意味のわからない質問に対して、意味のわからない返事を返してしまった。


「ねぇ、本…これでほんとうにいいの?」


 桜が持ってきたのは、ゴリゴリの恋愛もの。


「うん、これがいいかな。ありがとう」


 …


「そう。他にも読みたかったら、わたしの家きたら?たくさんあるから…貸そうか?」

「あ、じゃあ…これがハマったら、お願いしよう…かな」

「うん、わかった。じゃ、わたしこれから用事あるから行くね?」

「うん、急にごめんね。本、選んでもらっちゃって。」

「いいよ」

「じゃ、ありがとう」

「じゃあね。」



 桜は、意味深な言葉だけを残して帰っていった。



 続く。

 

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