え?
やっとこさ、先生の朝のトークショーが終わった。
「あの、それでさっきの続き教えてもらえる?」
「うん、実はわたし…ずっと薬飲んでたの。」
「そうなんだ?」
「うん。特に入院とか手術とかは、ないんだけど…お医者さんが病院行くと、いつも通り同じ薬出しておくからっていわれて。だから当たり前にずっと飲んでたわけよ。でも、お医者さんがこの前、一回お薬やめてみようかって言ってきてね、ずっと飲んでたから、これやめて大丈夫なのかな?って不安だったの。でも、最近美について勉強してるし、実践してるから意外と大丈夫でね。それで、めっちゃむくみがひいたの」
そういうことか。
「それは、よかったね!いいことだよ。神経が自立しないで脳に頼りきりになるのと一緒かもね」
「それは、どんなふうに一緒になってるの?」
「だってさ、神経が自立しないと、脳に頼りきりでしまいには脳がお手上げですっておかしくなるでしょ?薬も頼りすぎちゃうと、からだのどこかしらが頼りすぎないでよ!って悲鳴をあげて、結果むくんでいたのかもなって。むくみがあるとないとじゃ、見た目もめっちゃかわるんだね。」
「でしょ?顔洗っててもなんかシュッとしてて、何回も鏡の前に立つようになったんだ」
「そうだよね、嬉しいよね」
「うん!だから、ゆうたん先生には、ほんとうに感謝でしかないよ。今度お礼させてね」
「お礼なんかいらないよ。むしろこっちも勉強になること、結構学ばせてもらってるし」
田口さんの横顔は、イキイキとしていた。
休み時間、田口さんは女子に囲まれていた。
もちろんあの三人組もいた。
もうそろそろ夏休みに入るので、皆の顔がイキイキしてみえるのは、気のせいだろうか?
そもそも、ぼくすらイキイキしている気がする。
そんなイキイキしたぼくは、放課後イキイキしながら下校していた。
そしたら、いたんです。
また、田口さんとあの爆モテ先輩が一緒に…。
やっぱり、あの二人は付き合ってる?
…
直接田口さんに聞くのもなぁ…
ぼくには、関係ないことだし…
そもそも、付き合っていたらどうする?
佐藤くんと山野さんに報告する?
…
どうなのだろう。
密告して、だれか得するのだろうか?
しかし、二人が付き合っているのを知っていて、あえて黙っていて、山野さんの告白が失敗するのを黙ってみているのもどうなのだろう…。
田口さんと先輩…二人の交際は、秘密なのだろうか?
あんなに爆モテ先輩なら、噂なんて一気に広まりそうなものだけど…。
広まらない不思議…
皆、気付いてないからなのかもしれないけれど、なぜぼくは気づいてしまうのか…。
…
タイミングのよくない、ぼく。
次の日学校で、山野さんが何度もあくびをしていた。
「寝不足?」
ぼくの言葉に、隣の席の田口さんも心配そうにみつめた。
「なんかさ、寝てるときたくさん汗かくでしょ?だから、寝る直前にたくさんお水飲むと、寝てからトイレに何度も起きちゃって」
「寝る直前にたくさんの水よりも、昼間たくさん飲むといいよ?」
「だよね、飲むものにも要注意だよ。カフェインあるやつとか夕方うっかり飲んじゃうと、寝れなかったりね。利尿作用あるやつ寝る前飲むと、特に危険だよん。」
「そっかー。気をつけなきゃ。あ、てかわたしね、自分でセルフマッサージしてるんだけど、最近わかったことがあるの」
「なに?教えて?」
田口さんが興味津々に聞いていた。
「なんか、からだのお肉めっちゃぷにぷにしているところにかぎって、冷たいの」
「あー、わかる‼︎代謝がよくないから、冷えてぷにぷにになるんだよ。湯船とかで浴槽に手かけたりしてない?」
「してるー‼︎」
「それだよ!肩までヒタヒタに浸かってみて」
「そっか、それもあるね‼︎あっためたら代謝良くなるかもだね‼︎でも…下腹部もいつも冷たいんだよね…」
「じゃあ、毎日じゃなくても、下腹部あたりにあったかいやつ貼るといいよ!」
「へえ、この季節にその発想はなかったかも」
「そう?でも、結構いいよ」
「それはぜひやってみる‼︎」
山野さんは、目をキラキラさせていた。
ぼくよりも、めっちゃ上をいく田口さん。
田口さんは、見た目が相当かわり、女子からよく相談されているみたいだ。
いいことじゃんって、みていたら、ぼくのところに桜がやってきた。
そして、放課後話があると言ってきた。
なんだろう…
嘘告は、夏休み明けなんだよね?
フライング告白だったりする?
ぼくは、どうすればいいのだろうか…
続く。




