第1冊 クリームソーダ漂流記
世の中、稀にマンガのような事が起こる。
これは誰にでもある体験なのではないだろうか。
「稀に」だからこそ笑えるし、許せる。
が、しかしだ。これが1年間に渡るものだったら、あなたは耐えられるだろうか。
そんな「実体験」こそが「クリームソーダ漂流記」。
そもそもは某コンビニで「まるでクリームソーダみたいなゼリー」を見かけ、その場では買い求めず後から買おうとしたら、どこにも売っていなかったことに端を発している。この件だけで述べ20件はコンビニ巡りを敢行したのだが、行けども行けども売ってナイ。
それもそのはず。
不審に思ってHPをのぞいてみれば、なんと販売地域外。
未だにあれは何だったのか、不思議でしょうがない。
「見つからないのであれば、本物を」
ということで、ノスタルジーを刺激されたことを発端として久しぶりに飲んでみようと思い立ったクリームソーダなのだが、そもそも今どきショーウインドーのある喫茶店やレストランなどは希少であり、提供している店探しから難航する。加えて「理想のクリームソーダ」の条件をわざわざ定義してしまったものだから大変な目にあった。
そもそも「理想のクリームソーダ」とは、
・メロンソーダ
・バニラアイス
・チェリー
この3つが揃っていることである。
なにもムズカシイことは言っていない!
嗚呼それなのに。
本当に久しぶりに出会ったクリームソーダが、予想を裏切る。なんでグラスがナナメなん?(「シン・クリームソーダ漂流記」の「ちがう、そうじゃない」参照のこと)
ここで私は道の選択を誤る。グラスにこだわらずにここで終わっていれば、いやせめて次のオーソドックスなヤツで「ハイ終了!」としとけば良かったのだ。
最大の誤算は、「バニラアイスのてっぺんにチェリーさんがいない」もしくは「そもそもチェリーさんが亡き者」にされている昨今のクリームソーダ界隈の事情。コンビニやスーパーを見渡せば、関連商品にはほぼ必ずと言って良い頻度でチェリーさんはいらっしゃる。なのに本物を提供する店でコトゴトク省略されているのだ。これは由々しき事態である。
だってほら、「ジョニーウォーカー・ブラックルビー」のCMにすらてっぺんチェリーさんがいらっしゃるのに、本家本元クリームソーダでなして省略してしまうのだ?昨今の物価高やコスト削減に思いを馳せずにはいられない。まことに由々しき事態である。
てっぺんとは言わずとも、せめてチェリーは載せておいていただきたい。
クリームソーダの美しさはあの「赤」があってこそ完成する。
私もバカではない。(いやバカなことしたなーとは思っているけど)ほとんどの場合、ちゃんとグーグル先生に相談してから動いた。しかしグーグル先生も万能ではなかった。臨時の店休日やオーダーストップは反映されない。さらに言えば、グーグル・マップ経由で捜索すれば、画像でチェリーさんのあるなしまで確認できるのに、いざ現地で注文したらチェリーさんがリストラされていた、ということが幾度もあったのだ。実に由々しき事態ではないか。
頼むから更新してくれ(泣)
そんなこんなで1年近くさまよい続けた漂流の旅。
私にとっては悲劇でしかなかったのだが(財布・時間・体重の面で)、お読みいただいた方々には「もっとやれ」と何故か好評だった。
ゴールした後も、つい探してしまう魔性の飲み物。
赤いと白の冠を頂く翡翠色の女神。
それがクリームソーダ。
でもしばらくはブラックプリンセス(コーラ・カロリー0)との蜜月を続けたいというのが正直な気持ちである。
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詳しくは「シン・クリームソーダ漂流記」をお読みいただきたい。
アルファポリス・ノベルデイズで昨年先行掲載したのだが、ノベルデイズではなぜか未だにチョコチョコ読まれており、今やPV7000を超えて、もうすぐ8000。なんで?
ちなみに人気ベスト3エピソードは……
1 「クリームソーダ化学人体実験教室」
2 「行けども行けども」
3 「もう一度、貴女に会いたい。ただそれだけだったのに……!」
(自分にとっては)落涙もののエッセイです。




