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9009M列車 湖北

「はぁ。」

近江塩津まで来るとさすがに車内の乗客は片手で数えられるぐらいに収まる。周りは山ばっか。こんなところも改札の外にでなければ140円でこれる範囲と言うのは不思議な気がする。本来なら、こんな場所140円でこれる場所ではないのに。

近江塩津の接続はよく湖西線経由の新快速がやって来る。これを大阪まで乗り通すものいいが、今日は山科で降りて栗東に戻ることにするか。どうしようかな。選択肢はたくさんある。

「やめるか。」

ドア横についている銀色のボタンを押すとドアが開く。ここら辺は半自動扱いか。米原で見たことあるけど、そこから北はずっとこんなことしてるんだな。

席に腰かけると少し考えた。今は塾にも行きながらこれを続けている。一回、列車の遅延に巻き込まれていけないこともあったけどそれ以外は問題ない。それに・・・。

(前のテストどうだったのかなぁ。)

結果の気になるものもあるしね。

「・・・。」

ゆっくり外を眺める。近江塩津を発車すると湖西線はかなり高い位置を走っている。「サンダーバード」もこの効果の恩恵を受けている。新快速はそれほど速く走らない。琵琶湖線を飛ばしている同じ列車とは思えない。いや、同じ名前の似て非なるものか。

「よし、やろっか。」

勉強道具を広げて、取りかかろう。

次にふと目をあげたとき左側に琵琶湖が見えた。対岸の建物が小さく見える。それだけあっちは遠いのだ。さて続き、続き。

まもなく返ってきたテストの結果はよかった。ただ、次のテストからはこのテストの点数を越えていかなきゃならない。これは大変だなぁ・・・。

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