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プロローグ
最近よく同じ夢を見る……。
色のない世界をただ真っ直ぐに走っている。
降り注ぐ雨の中、止まる事はできない。
一つ二つ三つ……いくつもの水たまりを踏み抜いた……。
鏡面のような水たまりは雨粒の波紋さえうつっていない。
ふっと――
最後の水溜まりで足元の抵抗が無くなった。
私はそのまま吸い込まれるように水たまりに落ちていく。
私を吸い込んだ最後の波紋が無くなる刹那、雨粒さえ動きを止めて世界は沈黙した。
目が覚めた。
目覚めるたびに、せき立てられるような焦燥感だけが、胸に残った。




