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二十話 最高のサプライズを君に
たくさんの嘘をお許しください。4日目終わりませんでした。次こそは5日目入ります。
「明日はなにをしようかなぁ...。」
風呂上がり、バスタオルで頭を拭きながらベットに仰向けになる。白い天井を眺めながらふと呟いた。
「もう少し、あともう少しなんだ。」
手を伸ばして空を掴む。なにも得られやしない。やり方はわかっている。時雨を生きたいと思わせれば良い。
「楽しませたいんだよなぁ、とりあえず。結果としてあいつの心を掴めたらってこと...。」
バスタオルに顔を埋め深く息を吐いた。やり方ならはっきりと理解していて、すでに実行もしている。俺がどれだけ楽しませても、時雨にとってはただの冥土の土産にしかならない。
「海に行くにしても...あ!」
思いつくと同時に勢いよく部屋から飛び出した。これならきっといけるはずだ。
「夏といえばコレだよな!」
最高のサプライズを君に贈ろう。




