↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
6/6

余韻が残る別れ

 さて、いかがでしたでしょうか。

 人間の愚かさと脆さが伝わったかと思います。

 この世は、因果律で成り立っております。

 原因があるから結果があり、もう少し噛み砕くと、正義があれば悪は存在し、悪が正義と正義が悪と捉えるのは人々の信念から生まれます。


 そのコーヒーのように、本来の苦さを求める人もいれば、砂糖を入れて楽しむかのように……。

 

 ……おや、長き凍てつく夜も終わり、日が昇り始めてきましたね。

 開けない夜はございません。それは始まりでもあり、終わりの合図でもあります。

 毒の物語を最後まで聞いたあなたは、そのまま共鳴しその毒を受けるか……。

 はたまた、砂糖のように甘さを加え、この毒を薄めるのか……。

 それはすべて、あなた次第となります。

 

 ……あなたは、どう感じましたか?


 まだわからない。という感じですね。

 今はわからなくても、時の流れとともに、わかる日が訪れてくるはずです。


 では、玄関までお見送りします。

 おっと、失礼。わたくしとしたことが……。大事なことを忘れていました。

 しばし、お待ちください……。

 

 お待たせしました。

 この手紙をお受け取りください。

 

 

 ……ありがとうございます。

 では、玄関まで案内します。こちらへ、どうぞ……。

 

 ドアの向こうは、あなたのいる現実の世界が広がっています。

 あなたの心の深層が求めれば、またお会いできますよ。

 どうぞ、まだ冷めぬ毒の余韻をお楽しみください。

 しばしの別れとなりますが、またあなたに会えることを心よりお待ちしております。

 

 美しき毒あなたに。


 いってらっしゃいませ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ベタだけど面白かったです。 ファントムと本人がだんだんと同化していくところ。一人殺すごとに主人公が少しずつ変化していく、その微妙な変化がちゃんとわかるところが好きです。 正直ラストの展開は読めたのです…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。