表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

2


「今日もかっこよかった〜!!」

アレクシス様を10分ほど眺め、満足した私はアルベンス伯爵家へ帰るべく、馬車に乗って移動しています。


窓の外を眺めながら、今日見たアレクシス様を頭に思い浮かべます。アレクシス様はこの国では珍しい黒髪に翡翠の瞳をしています。もちろん、顔はとても整っています。少し切れ長の目にすっと通った鼻、薄い唇…。すべてが私のストライクゾーンなのです。


アレクシス様は19歳。婚約者がいてもおかしくない年齢ですが、まだ婚約者はいないそうです。縁談は山ほどありそうなのに、不思議です。アレクシス様が婚約者をつくらないのは他の国に思い人がいらっしゃるのではないかと噂されているくらいです。


アレクシス様のことを考えていると、馬車が止まり、扉が開かれました。アルベンス家に着いたようです。

御者の方にお礼を述べ、家に入るとお父様が待ち構えていたかのように私を出迎えてくださいました。


「おかえり、エルニカ。話があるんだが、執務室に来てくれるかい?」


「ただいま帰りました。分かりましたわ、お父様。支度をしてきますので少しお待ちください。」


お父様の執務室に呼ばれるなんて…珍しいわ。何かあったのかしら?


自室に戻り簡素なワンピールに着替えると私はお父様の執務室に向かいました。

コンコン、とドアをノックすると、お父様は扉を開いて私を招き入れてくださいました。


お父様は私をソファに案内すると、お茶の準備をメイドに頼み、机からいくつかの書類を持って私が座るソファの反対側に腰を下ろしました。


「エルニカ、お前にいくつか縁談がきている。その中にはなんと、お前の好きなアレクシス様もいらっしゃる。アレクシス様、いやフォルト公爵家からの縁談を断ることはないと思うのだが、一応お前にも聞いておこうと思ってな。アレクシス様との縁談を進めてもいいかな?」


お父様が見せてくださった釣書の中に、たしかにアレクシス様がいらっしゃいました。私は書類に目を通し、お父様の目をまっすぐ見て、答えました。



「いえ、お断りしてください。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ