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第38話 【ご都合仕様】現金書留と懸賞無双!

"いや送り込んでないし!関屋さん拒食症の噂立ってるよ?!"

いやいやびっくりだわ!!


私はやっとの思いで横井さんから解放された。あの人はお節介な人らしいからな。あれは良かれと思ってやっている!


『報酬 横井さんと井戸端会議 井戸端会議技能極小 横井花恵大幅好感度アップ』

一応頑張ってたつもりで今まで極小すらなかった私。

『井戸端会議を必要な事だと認めた結果ですね』

意識改革か。


横井さんが三階なので四階で降りて階段を上がろうとすると佐々木さんが非常階段で待っていた。あんたが階段昇降してんじゃん!

「ダメだってば!階段大好きなのは分かったからせめて走るのをやめて。落ちたら死ぬからね!」

「スキル階段昇降があるから平気!」

「なんなのそのスキル」


多分私落ちても死なない。HP8000は伊達じゃないのだ。ちなみに勇者佐々木さんも私と同じHP8000になった。

走らない様に約束させられ見送られた。走るけどね!


家に戻ると愛陽が

『インベントリを確認してください』

スマホを見るとインベントリの佐々木さんスペースに届け物一件と書いてある。

インベントリをカスタマイズして佐々木さんからの荷物を受け取れる様にしたのだ。

『今日の自治会の議題らしいですよ』

今日は役員決めである。

お父さんは仕事が遅いので今日は私が必ず参加しなくてはならない。役員を決めるので欠席裁判にならない様にだ。

会長副会長はもう内々で決まっているのだけど、書記や会計はやりたい人が居なければ休んでる人がやらされるのだ。


私はさっさと掃除をしてはじまりの部屋へ。

佐々木さんは先に来ていてWEBの仕事をしていた。彼は私が居ない時もここに来ている。


「あ、ごめんねー。早く部屋欲しいだろうけど急に仕事入っちゃって」

「ここで会うんだからわざわざアイテム送らなくても」

「だって使ってみたくて!」

子供みたいな人である。

「そうだりおりお、ひとつ仕事頼んで良い?」

佐々木さんは時たま私の事をりおりおとか莉緒たんと呼ぶ。ノッテに指示する時はりおと呼び捨てだ。


佐々木さんはインベントリからネックストラップを出してきた。12人分。

「自治会役員証入れるやつなんだけど、ここにラックビーズ一個ずつ縫い付けて」

「ええ!何それ!何で自治会をチート化するの?!」

「違う違う!ビーズ何個で何の報酬出るかの検証。一個縫い付けるごとに家に戻って5分待機」

「ええ。それだけで一時間かかるんですけど」

「平気。僕ここで待つから。終わったら一旦僕の時間に帰ろ」

ハッキリ言ってえぐいチートである。

っていうかこれ、科学的な検証なの?


私は早速戻るが5分間何も来ない。

「ダメだった」

「なら次のに縫い付けて2個持って戻る。アイテムが別でも発動するかの検証」

12個全てに一個ずつ縫い付けてダメだった。

次は一個目のストラップのビーズを増やす。

三個目で


ピンポーン

「宅配でーす!」

届きました。QUOカード500円。

てか何で宅配なのか意味がわからん!普通郵便で良いだろ!


「QUOカード500円だったよ」

「なら14個か3個だね。で、ビーズの数による報酬の違いは気になる。僕のストラップは24個で八万円の報酬なんだけど」

「いやでも、私が40個のブレスレットでコーヒーメーカーだけど、お父さん26個でゴルフクラブなの」

「じゃあ数による報酬変化は無しか、人にあげると報酬が上がる可能性。次は三個ビーズつけて他全部置いてって宅配来るかだね」



ピンポーン

「宅配でーす!」

「マウンテンバイクが当たりました。ヤッホイ!」

「おー。おめでとう。この調子で全部三個ずつ縫い付けてって」


「流石に一日でこんな届いたら怪しいって」

『大丈夫でござるよ!異世界仕様でござる!』

「異世界仕様とか」

『地球なのでご都合仕様で統一しましょう!』

「検証とかせずに聞けば良かったんじゃ?」

『禁則事項です♪』

よくあるセリフである。


パズル懸賞で合計38500円せしめた!ガチャ気分で一回一回帰ったらめっちゃ立て続けに現金書留が来たんだけど何度も何度も郵便屋さん来るのがもうおかしいし。


「期限切れの懸賞が届く意味がわからない」

『ご都合仕様でござるな』

「そんだけ金銭欲してるのに何故僕からは受け取らないの」

「いやいきなりお金渡してくる人とか怖すぎるからね?!」

当たったばかりの焼きドーナツを開けながら二人で笑う。

「待って!食べる前に全体像と一個ずつの画像データ欲しい!動画作るのに何でもお手本として必要なんだ。覚えといて?」

「はーい」

血圧計とステンレスボトルはお父さんにあげよう。

ご都合なので、カセットコンロと鉄鍋と牛肉が当たりました。卵はある。野菜もある。

「きのこと豆腐がないんだよね」


『イベント、農村に行こう』

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