第14話 食費一日450円。私の過去と無邪気な佐々木蒼太
ペットショップで一番有名なやつの一番小さいやつを二種類買った。
『報酬 猫の首輪がアイテムボックスに収納されます』
はあ?!猫飼えってこと?!確かに私は犬より猫派だけども!!
『違います』
あ、そうか。猫イベントの為か。
……
無視である。
「あれ?関屋さん」
「あ、こんにちは佐々木さん」
イベント表示して。
『ペットショップで佐々木蒼太と遭遇 進行中』
ええ?偶然?そんな事ある?けどイベント報酬があるなら対応するしかない。
「犬を飼うんですか?」
何故犬?!?!
「飼えないので見て癒されに来ました。ちなみに私は猫派です」
「猫も可愛いですね」
佐々木さんは余計な争いは避けるタイプらしい。彼はリードを選んでいる。私は猫を眺める。可愛すぎる。だけど小さければ犬も可愛い。
「可愛いな」
「可愛いでしょ?!犬も可愛いよね?!」
いや佐々木さん。目が輝きすぎ。テンションがおかしいぞ?
「私昔から犬に好かれすぎるんです。小さい子なら大丈夫なんだけど、大きな犬に飛びかかられたら本当に怖くて」
私は正直なところを話す事にした。カリクの事もあるから配慮してもらおう。
「それは…先日はすみませんでした」
「いえ。そういう意味では言ったわけじゃなくて。カリクこの前会った時は大人しかったので、リードさえきちんとしてくれたら大丈夫ですよ」
私達は帰路に。佐々木さんは落ち込み気味だ。
「無神経ですみません。僕よく言われるんですよ。気をつけないと」
「大丈夫ですよ。いろんな人いますから。私は無愛想だとよく言われます」
「ええ?!無愛想には見えないなあ。面白いし、受け答えもハキハキして割と付き合いやすいタイプじゃないですか?」
そんな事初めて言われたけど。プライベートで付き合うと維持できないタイプなのだ。今日はイベントだから割と必死で間を持たせてる感じ。
「そうですかね。カリクのお陰かなあ。他の人には私こんなじゃないですよ?井戸端会議もしんどくって仕方ないんですよ」
「いや、あの人達はしんどいでしょ。昨日とか横井さんに目撃されちゃって。偶然会ったって言っても信じてくれないんですよね。お陰で噂が立っちゃったみたいで申し訳ない」
どうせ何言っても自分の信じたい様にしか信じない人は居る。そういう人種とは話すだけ無駄なのだ。
「良いですよ。虫除けにちょうどいいです。何故だか親も喜んでましたし。誤解を解いたら服買えって一万円くれたんで佐々木様々です」
「ええ!何で服?!」
私は服が入らなくてダイエット中だと親に言うと服ぐらい買えと小遣いを貰った話をした。
「えー。だからジョギングですか。関屋さんは痩せない方が良いですよ。もともと痩せすぎだったとかじゃないですか?」
「まあ、そうかもですね。社畜すぎて食べる暇なくて一日プロテインバー3本でした」
「えー。病気になりますよ」
「一日450円ですよ。素晴らしい。三分で食事が終わります。その分働けます」
先日まではそれで延々とネトゲしていた。夜だけお惣菜だ。市販ものは太るし、今まで食べていないのを食べ始めたから溜め込み体質になっているのだ。
佐々木さんがめっちゃ引いている。
「それで倒れて会社辞めたんですね。そりゃ虚弱体質にもなりますよ」
いや倒れてないし虚弱じゃないわ!!
「横井さん達に私の話しないでくださいね」
「当たり前ですよ!あの人口軽すぎてやばいです!」
話しているとマンションについた。
「お話楽しかったです。たまには良いものですね」
私は社交辞令を言う。これでイベント終了。お疲れ様でした。チートバレの危険を冒した割には、楽しいというフリをするのも苦痛ではなかった。
きっと彼のコミュ力の高さなんだろうな。
「ホントですか?!良かった。嫌われてなかった。また話しましょう!!」
ええ?社交辞令ってここまでのリアクション乗せなきゃいけないもんなの?コミュニケージョン極小には難易度高すぎるよ?
『報酬 アクセサリー用金具セット 佐々木蒼太好感度アップ』
いやネットで通販したとこだわ!!
宅配ボックスには購入した金具セットが入っていた。まあ良いけどね!!
例えば水で検索したら出ます。




