表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Creator of the world  作者: andras
進化する島
220/247

176

村に帰って来たコウキはヘイゼル工房に籠って唸っていた。これからステラの森に帰らなければいけないのだがコウキが愛用している蜻蛉切はこの前の戦闘で壊れてしまった。宗三左文字もあるのだが日本刀と槍それに甲冑を着るこれが歴史好きのコウキに取って正装であり日本人のここを忘れないという気持ちの表れでもあった。そこでコウキは蜻蛉切と甲冑を作るべく工房に籠っていたのだ。やはり親に挨拶に行くのに正装は当たり前だろう。着物はコウキのイメージをリュディアに伝えたので上手く形にしてくれるだろう。もしかしたら新しい服のスタイルとしてはやるかもしれない。

今悩んでいる問題としては二つで一つは前のままの蜻蛉切ではコウキの攻撃に耐えられ無いだろうということである。耐久性を考えて素材を変えれば作れそうなのでまぁ問題ないとして問題は甲冑だ。武士に取って兜とは己を表すために重要な要素の一つである。戦場で活躍した時に目立ちやすいように個性的な鎧兜を付けるのだ。まぁこの世界では中世ヨーロッパの世界観が普通なので騎士は鋼の鎧で全身を覆う物を着ている。他には皮鎧で動きやすさを重視していたりもする。そのためあまり大胆な鎧は作る必要が無いのだがそれでも兜の鎧だけはこだわろうと思っていた。甲冑はバランスが良いのだ。胴鎧の丸くがっしりとした重厚感。木を重ねて鎧にした弓避けは日本独特の鎧の個性を引き出し方に付けられた矢避けはかなりいい味を出している。そして全体的にごつごつとした鎧の真ん中にあるのが鬼をかだどった面と角が生えた頭部だ。あの甲冑に日本刀と槍を持てばもう最強の武士が誕生するというわけだ。

まぁ自分としては戦うつもりなんてないのでお飾りで良いのだ。防御力も最小限に抑えて軽量化を図る。そうでなければ何十キロする鎧を付け続けることなんて出来ない。

コウキは何かヒントを得るために採掘場に訪れていた。目指すはこの前見つけたマグマだまりだ。

「なぁドルトン軽くて硬い鉱石ってなんかあるかな。」

「コウキ様の言う硬いってのがどれくらい硬いかによりますがね。いちようありますよ

しかも色々と希少さでも変わりますかね」

「じゃ最高と最低を教えてくれないか?」

「それじゃまずは最低はハーフストーンですかね。石より軽くてある程度強度があるんで食器に使われたりするのが一般的ですかね。他にも色々と使用用途はあると思いますよ。」

「なるほどハーフストーンか石よりも軽くてある程度の強度ってどれくらいの強度なんだ?」

「イメージとしては鉄よりは壊れやすいその辺の石よりは硬い。という感じですかね。」

「それって凄いじゃないか色々な物に使えるぞ」

「まぁコウキ様ならうまく使えるだろうと思うんですがね。今の技術では薄くし過ぎると脆くなるという欠点もあるんですよ。だから食器と言ってもコウキ様の作る木の食器よりも分厚くて使いづらいですがね」

「なるほどなということは脆いということか分かった。」

硬いけど壊れやすいというのは密度の問題ではないだろうか。そこをうまくやってやればより良い物になるだろう。自分の今後の課題となりそうだ。

「それで一番いい奴ってのは何なんだ?」

「そいつは伝説上の鉱石アダマンタイト鉱石ですよコウキ様。職人ならだれでも一度は使いたいと思う鉱石ですよ。伝説の勇者の剣や大賢者の杖などに使われる素材でかなりの魔力量があるんですよ。」

アダマンタイト鉱石ファンタジーなどで良く聞く鉱石の名前だが確かアダマンタイトとはダイヤモンドの意味だったはず。それにファンタジー要素が加わるとすれば魔力の籠ったダイヤモンドということではないだろうか。となれば今から行くマグマだまりはアダマンタイト鉱石の塊ということではないか。世界最高の伝説の鉱石をふんだんに使った甲冑最高じゃないか。まさに男の子のロマンだ。

「なるほどなアダマンタイト鉱石かそれは面白いなドルトンはアダマンタイト鉱石って見たことあるのか?」

「やめてくださいよコウキ様夢を壊すようですがね。アダマンタイト鉱石ってのは幻だから伝説として語り継がれてるんですよ。それに仮にですよ。あっしら見たいな凡人が簡単にみられるような場所にアダマンタイト鉱石があればこんなに有名にはなってないですよ」

ドルトンはやはり本物のアダマンタイト鉱石を見たことがないようだ。確かにこの前行ったようなマグマだまりがアダマンタイト鉱石の発生場所だとすれば色々と話が合うだろう。アダマンタイト鉱石の発生条件はまず地脈に強い魔力エネルギーがありその土地で神獣化することで地脈が活発化しマグマの動きが変動することによってマグマという様々な物質が溶け出して出来た液体が固まったものそれがアダマンタイト鉱石でありあの空間にあった無数の鉱石の数々なのだろう。さてなんだかんだと考えているうちにこの前のマグマだまりまで来てしまった。マグマだまりの入り口にはアラクネタイプのくもまるが目の前に立ってくれていた。管理を任せるといったので立っていてくれているのだろう。

「ようくもまるすまないなこんなとこにいさせてしまって」

「いえ大切な使命ですからしっかりとやらせて頂きます。」

「じゃ中に入らせてもらうよ」

「はいどうぞ」

中に入っていくと来た時よりも中の様子が変わっているように感じた。埋まっていたはずの鉱石が飛び出し大きな塊になっている。

「これなんか大きくなってないか?」

コウキの声を聞きつけたくもまるが中に入って来た。

「この前大きなエネルギーの波動がありましてここにも影響が出たのですよ。そのおかげで仲の結晶が大きく育ったのです。」

うんなんか心当たりがある。ここが出来る定義は神獣になるだったはず。とするならば間違いなくバハムートの事だろう。くもまるも数日前って言ってたし絶対そうだ。

「なるほどなしかし凄いなこれ」

マグマだまりの中に入ってひときわ目を引いている鉱石が目の前にあった。青い紺色の中に白い輝きを放ち輝いている鉱石。しかもそのサイズ感がすごい。高さは3メートルほどだろうか自分の身長よりもはるかに大きい。しかも胴回りもかなり太く手を回しても届かないほどである。しかも地下で真っ暗な場所でもこの結晶は光り輝いており周りを照らしていたのだ。

「ドルトンこの結晶ってなんて鉱石何んだ?」

振り向いてドルトンの方を見るが首をかしげていた。

「コウキ様あっしはこんな大きく輝いている鉱石なんか見たことありやせんぜもしかしたらこいつがあの伝説の?いやでもアダマンタイト鉱石がこんな風に光輝いているなんて話は今まで聞いたことありませんし、もしかしたら今とんでもない物を見ているのかもしれませんね。こいつは正規の大発見だ。」

まぁ当然というかドルトンはこの鉱石を見たことがないようだ。きっと依然見つけたダイヤモンドの事も良く分かったいないのではないだろうか。ただ目の前に大量の鉱石があったため管理しきれないと言ったのだろう。まぁここがアダマンタイト鉱石と呼ばれるものが取れる穴だと知ればさすがにまずい事になるだろうからドルトンには知らないままでいてもらった方が良いのかもしれない。

「よしドルトンこいつを掘り出していくぞ」

「分かりましたコウキ様任せてください。」

ドルトンはまず結晶の周りの岩を慎重に掘り出していった。まぁ原石だからどうせ炉に入れて溶かして形を整えるのだからそんなに気を付けなくてもいいのだが。それにこれ全部使うことなんて出来ない。とりあえず鎧と蜻蛉切の分だけで良いのだ。


読んでくれてありがとう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ