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現在コウキは魚人の方のために生活様式について話合いをしていた。
「まず魚人の分類について話していきましょう。基本的に魚人には三種類がある。
魚人族、甲殻魚族、人魚族です。魚人族の特徴としては体はほぼ人と同じ形と言ってよいでしょうなそこに水かきがあり水中の中でも呼吸が出来るのが特徴です。
次に甲殻魚族はエビやカニなどのように体が硬い殻で覆われていて人型でありながら手などがハサミになっていたりしているのが特徴ですな。最後に人魚族ですが下半身が魚の尻尾になっていて上半身が人というのが特徴ですな。基本的に海の中で生活していて陸には上がりませんな。それで家についてですが魚人と甲殻魚人は基本的には一般的な家と変わりませんぞ。甲殻魚人は手や足が特殊な場合がありのでドアなどをその手に合わせて作るなどの対応は必要ですがあとは同じです。最後の人魚族ですが基本的には家というものはありませんな。海の中で生活しているので家というよりは岩の穴の中などに住むというのが基本ですな」
「なるほどなぁ良く分かったよ」
さすがはサルキスのようだ。大商人なだけあり色々な種族に家を売って来たのだろう。魚人の特徴も良く理解している。しかしこの島に人魚の人たちが住める環境が整っているのだろうか。いきなり知らない海に連れて来られて住む場所が無かったら困るだろう。
「コウキ様どうしますかな家は普通で良いということじゃが」
「そうだなせっかく魚人の人が生活するんだから一つ考えている家があるんだ。
しかも魚人の人が働ける環境を作るのと合わせてそこをリゾートのように出来ないかと考えているんだがな」
「ほうそれは面白いですな是非とも話を聞かせてもらいたいですな」
コウキの作業を手伝う気満々のベーグに商人としての血が騒ぐのかリゾートと聞いて興味津々の商人二人がコウキに寄って来た。この話をすればきっとみんな驚くだろう。
「じゃ話すぞ。俺は海の上に家を作ろうと思っているんだ。どうだろうか?」
「ほう海の家ですかなそれは中々面白い話ですな」
「しかしコウキ様一体どうやって海に家を建てるのじゃ?基礎はどうするんじゃ」
「そう来ると思ったよベーグまぁ色々やり方はあるんだけどな。例えば浅瀬だと砂があるだろ。でもその下には硬い層もあるんだよ。そこまで穴を掘って鉄骨で基礎を作る方法。まぁこれは新しい基礎を作らないといけないから色々と準備をしなければいけないんだ。でもなこの方法は時間はかかるが魔法を一切使用しない。もちろん魔法を使えば早く出来るんだけど魔法を使わなくても出来るっていうのが面白い所だ。」
「魔法を使わずにどうやって硬い地盤まで掘るんじゃ?」
「まぁそれは簡単だよこの前硫黄を取る時に使ったガスマスクを少し改造すれば水中でも簡単に長時間活動することが出来るだろ。」
「確かにそうじゃが魚人がここに来る期間を考えればそれは現実的ではないのぅ」
「まぁそうだよな。それは今後の課題として研究するとして今回は港を作ったのと同じ方法で家を作ろうと思うんだ。そしてリゾート計画だけど貴族って海に入る習慣とか海で遊ぶとかってあるのかな」
「海ですかなそういったものはあまりないですな貴族の遊びといえば基本的には男性貴族で言えば猟やコロシアムの観戦など、女性貴族はお茶会を開いたりドレスのお披露目会を行ったりしているな。」
「じゃ農家の人はどうだ?暑い日に海に入って涼んだりとかしないのか?」
「農民は基本的に税金に追われている所が多く遊んでいる暇はないですな少し余裕があるところでも海で遊ぶなどはあまり考えられませんな。魚類のモンスターに襲われる可能性もありますからな」
「そっかそれは中々難しいな」
コウキのイメージとしてはハワイとかドバイとかのリゾートをイメージしていたのだ。
または普通の海水浴などでもいいかなっと思っていたのだがやはり世界全体での時代感が違い過ぎて海で遊ぶというのはなじみがないようだ。もしこれをはやらせることが出来れば色々と楽しくなるかもしれない。
「そっか海で遊ぶのって意外と面白いんだけどなまぁもう少し暖かくなってからの話なんだけどな」
「なるほど新たな遊びの文化を作るのですな確かに始まりを作る事が出来ればよりこの島は発展するでしょうな。しかもすでにこの島ではお湯に浸かるという文化を広めている。そう考えれば寒い時に熱いお湯に入る。熱い時に冷たい水に入るというのは道理があっているかもしれませんな。なるほどコウキ様の考えることは実に面白いですな。」
「まぁそっちの話は今後進めるとして今は魚人の家だ。家は俺が作ろうと思うんだけど海の中の岩穴とかは分からないから人口で作ろうと思うんだ。それをベーグに任せてもいいかな?」
「岩ですかなワシに作れますかのぅ」
「そんなに難しく考えなくていいよ。ようは筒状の物を作って適当に海に置けばいいんだ」
コウキがやろうとしているのは地球のテレビで見たことがある魚の住処を人口で作るという考えだ。テレビでは沈没船が海底で魚の住処になっているということから箱状の物を海に沈めて魚の住む環境を作ろうと言う物だった。それをブラック達のサイズに合わせてやればいいのではないかということだ。それにベーグ達は既に魔法を使うことが出来る。
それをうまく使って大きな岩を切り出して加工すれば海に合う箱が出来るのではないだろうか。その家が気に入らなければそのまま魚の住処にしても良いだろう。ましてベーグ達はドワーフだ。洞窟に家を建てるという技術が生きるだろう。
「ベーグ達は岩を魔法で切り出していい感じに家っぽくしてくれればいいんだ。ほら洞窟で家を作る時の感じでやってそれをそのまま海に沈めればいいんだよ」
「ふむ確かにそれならば出来無くわないのぅしかし岩を削って人が住む家を作ろうと思ったらかなりの重量になるぞ。運べるかのぅ」
「あぁそれなら岩を削り出す場所を造船所みたいに斜面にして勝手に海に流せるようにすればいいんじゃないかな。水中に入ればあとは船で運べばいいわけだからな」
「確かにそうじゃな。分かったワシらに任せてくれ」
「よし来た完璧だな」
サルキスのおかげで上手く話がまとまった。色々と情報をくれたサルキスには感謝だ。
「サルキスさん今回はいい話し合いが出来ました。ありがとうございます。」
「いえいえこちらこそお力になれたのであれば幸いですぞ。それに私としても面白い話を聞かせてもらいました。リゾートの件楽しみですな。また一段とこの島が盛り上がる事でしょうな」
「ハハハさすがは商人の方ですね。そうですねもっといろんな人が来て楽しめる島にしたいと思っているのでそちらに関しても頑張っていきますよ」
「コウキ様私もその話を聞きましたぞ。是非ともお手伝いさせてください」
「もちろん!ゴルドには色々と助けてもらってるからな。その時は頼むよ」
「はいもちろんでございます。」
ゴルドとサルキスは話を終えると帰っていった。まだ仕事が終わっていないそうで残りの仕事を片付けなければいけないらしい。まだ仕事が残っているのに長話に付き合ってもらって申し訳ない事をした。
「それでコウキ様わしらは早速明日から動こうと思っておるのじゃが自由にやってよいのかのぅ?どのあたりに魚人の集落を作るのじゃ?」
「そうだな港の近くは船が多く通るだろうから人魚の人たちとの事故とかが怖いから少し離れた所に作ろうと思っているんだ。それに海の中に作るんだからリザードマンの人たちと話が合うんじゃないかなと思うんだ。だからリザードマンの集落がある川が海とつながっている辺りに集落を作ろうと思う。」
「分かったその辺りで作業を開始するとしよう」
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