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「さぁ食うぞ‼」
「お腹空いたわね」
「まったく期待させおって」
早速二人に半身焼きを切り分ける3っに分けてもとても大きく食べ応えがある。フォーク越しからでも分かるプリッとした身の感覚。さっそく一口食べてみる。
「旨い」
口に入れるとエビの風味が鼻を抜ける。外は焦げる寸前のカリっとした食感で仲は柔らかくも歯を押し返してくるぷりぷりとしている。塩の味のみでしっかりとエビの味が感じられる。身は大振りにも関わらず大味になっていない噛むたびにしっかりとエビの旨味が広がる。
「これは美味しいわね」
「コウキよわらわはそっちのソースの方も気になるのじゃが」
「どんどん食べてくれ沢山あるからな」
今度は俺特製のバジルソースがかかっているステーキだ。こっちは塩のみの半身焼きのシンプルな旨さからバジルソースの濃縮されたエビの旨味や薬草のほろ苦さや植物性の旨味も加わりガツンとパンチのある旨さがあった。
「これはこれで旨いな」
「わらわはこっちの方が好きじゃこの薬草のほろ苦さがたまらん」
「スープも美味しいわねでもさすがに全部は食べきれないわね」
「調子に乗って作り過ぎたなまぁ明日も食べれるだろうし、今日しか出来立ては食べれないぞ一番旨い時に腹いっぱい食べるぞ」
「そうね」
俺たちはそれぞれ好きな物を中心に食べまくった。どれもとてもおいしく今日の休憩日は大成功と言えるだろう。
次の日また今日から暮らしを発展させるための作業開始だ。
「昨日は十分休めたか?」
「えぇ初めての釣りも出来たし満喫したわ」
「基本的なことはだいぶ揃ってきたこれからは文明発展のための物を作ろうと思う。」
「それで?何するの」
「まだまだあるんだがなまずは鉄だな石の道具を強化したい」
「石ナイフでも切れるけど解体するときはちょっと切りづらいものね」
今日は鉄製品を作るためにまずは準備だ。目標としてはヘイゼル工房に将来のことも踏まえて大きな溶鉱炉を設置し金床も置く金床は鉄製のため粘土で型を作り溶鉱炉から溶かした鉄を流し込まなければいけないのでまずは溶鉱炉から作る。粘土をヘイゼル工房に大量に運び込むイメージを作り溶鉱炉の形に整えていく。
詳しい仕組みは分からないがそこは製造者の力で自動的に作った。粘土に魔力を流し溶鉱炉を作った。施設の強化だったのでかなり大掛かりな物だったが簡単に作る事が出来た。人が増えた時皆で作業が出来るようにたたら製鉄の要領で作られた。あの獣の神の住む森と人間の争いを描いたアニメ作品で主人公が働いていた女性と一緒に板を踏んでいた物だ。今は人がいないので魔法で風を送り込み温度を上げるがいずれは俺もみんなでやりたいと思っている。
「でかいな確かあの映画でも10人くらいで押してたもんなさてとりあえずインゴットでも作ってみるか」
ステラに手伝ってもらいながらインゴットの為の型を作っていく。とりあえず50個分作った。
「とりあえず一個やってみようと思う危ないからステラは下がっててくれ」
型を出口にセットして溶鉱炉の中に鉄鉱石を放り込み温度をドンドン上げていく本来石灰と一緒に入れなければならないがここは魔法の世界だ。鉄鉱石は赤くなり次第に溶け出す。溶け出した鉄は型に流込んでいく。
「よし成功だ」
溶鉱炉は問題なく作動してくれた。粘土で作った型の中に溜まりゆっくりと冷えて固まっていく。せっかくなので金床の型を置いて流し込んだ。時間が経てば完成だ。このままインゴット10個も作っておいた。
「いったん固まるまで休憩にしよう」
「そうねただでさえ今の時期は熱いのにこの部屋は地獄だわ」
俺は八月に転生したのだがこっちも夏なのだろう前の世界ほど熱くないので地球温暖化は進んでいないに違いない。しかし鉄を溶かすほどの温度が巨大な溶鉱炉の中にある。当然回りの温度も上がりもう汗だくだ。
「水分を取って汗も拭きたいな」
「川に水浴びに行きましょうか」
二人は昼休憩を川で取ることにした。昨日のドラゴンシュリンプステーキを持ち川へ向かう。家からすぐそこなので家で食事してもいいのだがせっかくだから川で食べることにした。傍に荷物を置いて川に飛び込む。水はひんやりとして気持ちがいい。
「あー気持ちいな生き返るよ」
「道具も一から作ると大変ね」
「もうインゴットさえあれば道具は作れるんだよだから金床は作らなくていいんだけどな今後のことも考えて出来るものは先に作りたくてな」
「相変わらず凄い魔法よねもうなんでもありじゃない」
「そうだけど将来的には魔法に頼らずに皆で作業して頑張るんだ」
「そうねコウキくんはそうじゃないとね」
「よしご飯食べたら道具作りの再開だ」
川で体を冷やして休んだ後ご飯を食べてヘイゼル工房に戻った。とりあえずナイフだな包丁みたいして料理をやりやすくしよう後斧木を10本伐るたびに壊れてそのたび作り直していた。鉄製にすることでかなり耐久力が上がるだろう。
「ステラ何か欲しい物はないか?」
「そうね桑は今のままでも大丈夫だけど片手持ちのスコップが欲しいわね」
「分かったインゴットの余りはまだあるから言ってくれな」
「私は畑の方にいるわね」
要望を聞いた後インゴットに魔力を込めて包丁とナイフを3本斧とスコップを作った。ナイフは動物の解体用といちようリュディアにも全員分作った。ステラにスコップを渡したらとても喜ばれた。こっちまで嬉しくなってきたとても満足だ。最後にリュディアだ。
「リュディアこれ良ければ使ってくれ」
「ナイフかありがたく使わせてもらおう布作るときわらわの爪では切りにくかったのじゃ」
「そうかそれは良かったよ何か欲しい物があったら言ってくれな」
全員に道具を渡すことが出来た。これでまた生活水準が上がっただろう。
【条件達成鉄製品】ポイントが入ります。鉄製品を作ったらポイントが入った。
「なるほど発展させていってもポイントがもらえるんだな」
指導者、教育者が新しく取れるようだ。まだ人が少ないのでとりあえずは温存で良いだろう。だいぶ環境も整って来たのでこの島全体を把握しておきたい所だ。後今は風呂が欲しい。元日本人としてはそろそろ湯舟に浸かりたい所だ。
「五右衛門風呂って鉄製だよな木で作ってもいいけどどうやってお湯を沸かそうか川が隣とはいえ毎回汲んでいたらかなり大変だし水車作りたいな」
次は水道の整備に決めた。家に水が引ければかなり生活も楽になるだろう。トイレ用にステラが掘ってくれた穴に水を流せば汚れは分解してくれるし水は地下に染み込んでいくので溢れ出すことはないだろう。
「そうだ丸太加工しやすいようにノコギリ作らないとな」
やることが決まったので早速行動開始だ。まずはノコギリを作るインゴットに魔力を込めてよし完成。次は水車だけどどうやって水を流すべきか。皆に相談しよう。
「皆集まってくれ」
「なんじゃコウキよ」
「今度は何を思いついたの」
「上下水道を作ろうと思う。下水道は下の穴に流すとして上水道はどこがいいと思う?」
「コウキよすぐそこに川があるではないか」
「そうなんだけどな家の中に水があればもっと生活が楽になるぞそれに俺は風呂に入りたい」
「お風呂ってお金持ちの貴族のものじゃないさすがコウキくんは考えることが違うはね」
「風呂はいいぞ疲れも取れるし気持ちがいいぞ」
「わらわはコウキに任せるではな」
「私も特にないわよ好きにやっていいわよ」
許可が出たのでとりあえず午後の残りの時間を使って水車のイメージをしてどんなパーツがいるのか見る。
「水車小屋か小屋にすれば施設扱いで楽だな小麦とかも作れるのはありがたいな」
今後人が増えるといずれ小麦がこの島にも来るだろうその時すぐ小麦粉が出来るのはすばらしい水車小屋を作ることを決めて水路をどこに作るか回りを歩きながら決めた。明日から水車作りだ。その時リュディアが俺の元に慌てた様子できた。




