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朝起きると体からは疲れは全く感じずとてもすっきりした朝を迎える事ができた。
「おはようステラベッド作って正解だな」
「今まででも寝れたけどやっぱり違うわね」
「今日は部屋を二つ増やして塩を作ろうと思う」
「分かったは私は畑とヘイゼルとバロメの世話があるから何かあったら声かけて」
外に出ると今日の予定をリュディアへ言いに行く。
「というわけで今日は増築と塩を取りに行こうと思う。」
「わらわは何をすればいいのじゃ?」
「基本的に用事は終わったしな用事はないけど」
「わらわの子は働いておるのだぞ?わらわが何もしないわけにはいかないであろう」
「確か畑の手伝いとこの辺の巡回だっけ?」
「そうじゃ生態系に影響は出ないように巡回しておる自分達で食べる分の狩りしかしないから大丈夫じゃ」
「くもまる達何食べてるか気になってたけどそれは安心だなでもリュディアも食べるとなると結構量いるだろ」
「そちなかなかに突っ込んでくる発言じゃなわらわはここの魔力を取り込めばある程度は大丈夫じゃそれにそんなに頻繁に食事をとる必要はない体の作りが違うのでな子らもたいして変わらん」
「そうなのか燃費いいんだな」
「それでわらわは何をやればいいんじゃ?」
「じゃこの拠点の管理でも頼もうかな」
「ほう?」
「簡単に言えば食糧の残りとかトイレで使ってる葉っぱの残りとかね管理して教えて欲しい」
「なるほど良くわかったぞ」
「出来ればくもまる達が倒した動物の肉とかは分けて欲しいな二人じゃ手が回らないんだ」
「よかろう」
この前までは俺が作業している間にステラが散策に行き定期的に罠を使い獲物を捕らえて食糧を確保していた。俺がいけないのが辛かったがくもまる達が分けてくれれば安心だ。
これで自分の作業に専念できる。
「よしまずは増築だな」
丸太置き場に向かい魔力を込める。とりあえず家を横に伸ばす形で二部屋分作った。これで二人の部屋が出来今まで使っていた所はリビングダイニングとなる予定だ。いつものことなのですんなり作る事が出来た。
「次はいよいよ塩だな」
塩作りといってもとても簡単だ海水を鍋で煮るだけ。水分が飛んだら塩になるので特に難しいこともない。さっそく荷車にレンガを作る時に使った大きめの升を乗せて海へ向かった。
「さしぶりに来たな塩作ったらステラと釣りしたいな」
最近はレンガ作りからリュディアとの死闘もあり割と忙しい日々だった。嫌ではなかったが働き続けるだけでは楽しくないここらでのんびりするのも良いだろう。
「さっさと塩作っちまうか」
海水を升ですくい拠点に戻った。ヘイゼル工房に入るとさっそく土鍋に海水を入れると火にかける。しばらく火にかけ続けると水笠が減って来るので追加して塩分濃度を上げる何度か繰り返し完全に水分が無くなるまで海水を煮込み続けた。
「よし塩の完成だ」
完全に水分が無くなり鍋肌に塩が付いているのでこそぎ取り木の器に入れる。これを海水が無くなるまで続けた。成果はマグカップほどの大きさの器三杯分出来た。これである程度食も充実するだろう。二つは食糧庫に保管し一つはキッチンに持っていった。
「今日の昼はさしぶりに俺が作るか塩があるしスープだな」
ふだん食べているスープは旨いには旨いのだが素材の味がそのままで薄かった。塩を入れるだけで素材だけのまとまりのない味は一気に出汁となり塩が全体をまとめてくれるだろう。燻製肉を少し焼いて香ばしさを出したあと野菜と一緒に煮込んでいく。ある程度煮込むといつもの素材の旨味のみの出汁になった。ここに塩を一つまみ入れる。
「どれどれ味見は大事だよな」
おたまでひとすくいして飲んでみた。
「旨い‼」
ビッグボアの肉からは油の甘味と動物性の旨味がガツンと口の中に旨味と衝撃をもたらすあとから野菜の優しい旨味が追いかけてきてこの二つの旨味と甘味を塩がひとまとめにしている。改めて塩の大切さと偉大さにきずいた瞬間だった。肉の保存にも使えるし塩は素晴らしい。塩に感動しているとちょうどステラが帰ってきた。
「おかえりステラ今回のスープは旨いぞ」
「塩出来たのねさっそく頂くは」
ステラにスープをよそい自分の分も持って席につく。
「はいどうぞ」
「ありがと...美味しいはねまとまりが出来て深みが出てるは」
「そうだよな今までバラバラだったもんな」
二人は塩のスープを美味しくいただいたのだった。
「それで午後は何するの次は何を始めるのかしら?」
「それなんだがなまだまだやりたいことはあるんだが明日ちょっと出かけないか?」
「今度は何を取りに行くの?」
「明日は特に何かするつもりはないのんびり釣りでもしてゆっくり過ごそうと思ってなそれで午後から釣り竿を作ろうと思う。」
「それってでー...なんでもないわ私は畑に用事があるから行くわね」
「どうしたんだ急に途中なんて言ってか分からなかったぞ」
ステラは畑に走っていってしまった。ちょっと変だったが畑に用事があるらしい。薬草は扱いの難しいやつもあるらしいので何かあれば言ってくれるだろう。釣り竿を作るためにリュディア元に向かおうとして外に出ると前にリュディアが立っていた。
「ちょうどよかったリュディア頼みたいことがあったんだ」
「それはいいんじゃがそちは小娘に何をしたんじゃ慌てておったぞ」
「ん?ステラのことか明日休憩がてら釣りに行こうって言っただけだぞ?なんか畑に用事があるらしいから今大変なんじゃないか」
「なるほどそういうことかだいたい読めたそれで用事とは何をすればいいのじゃ」
「それでな釣り竿を作りたいから糸が欲しくてな」
「そんなことか後で工房に届けさせよう」
「そうか助かるよ」
「鈍感と不器用ではなかなかつらいじゃろうな少し背中でも押してやるかの」コウキが去っていく後ろ姿を見ながらリュディアはため息と同時に今後の事に頭を悩ませるのだった。
とりあえずヘイゼル工房に入り鍜治場へ向かった。
「そういえば槍壊れたんだよな糸が来るまで新しいやつ作るか」
鍜治場の倉庫を見ると大量の鉄鉱石と大量の蜘蛛の素材が転がっていた。
「これ使ってみるか」
倉庫の中を見ていく。鉄鉱石はまだ設備が整っていないのでまだ使うことは出来ないがグランドスパイダーの甲殻は硬く鋭い部分があるので使えるだろう。前足の尖った部分を関節から外し切り取っていく。槍にするのに丁度よい枝を見つけると甲殻と枝に魔力を流してイメージをしていく。俺は前の世界では日本史が大好きだった。そこで有名になった天下3槍の一つ本田忠勝が使っていた蜻蛉切をイメージした。グランドスパイダーの甲殻は鋭く細くなり枝と組み合わさる。自分の身長はどで調整して蜻蛉切を作っていった。本物の蜻蛉切はとても長く6メートルあったと言われているが使いこなせる気がしなかった。
「出来たかっこいいな」
外に出て軽く扱ってみる。前に踏み込み一突きしたあと引きながら振り払う上段から叩きつけて振り切ると地面に当たる前に横に構えて防御姿勢を取る。
「こんなスムーズに操れるなんて戦闘者は凄いな」
学生時代柔道をやっていたので身のこなしは出来るかもしれないが体の一部のように槍を扱えるわけがない。体が勝手に動いている気もした。しばらく槍を振っているとリュディアが糸を持ってやってきた。
「今のそちを見ておると勝てる気がせんな」
「なに言ってんだよもうやめてくれよ」
「ほれ持ってきたぞ」
「ありがとう」
リュディアから糸を受け取り早速中に戻ると枝と糸前から取っておいたビッグボアの骨に魔力を流し二本の竿を作った。ついでに森に行き岩陰なのから虫を取って餌を確保していく。
「これで完璧だ明日楽しみだな」
明日の釣りにワクワクしながら過ごしたのだった。




