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第61話 航海

「では、出発するぞ!」


船の船長が声を張り上げる。それと同時にイカリが上がり、船が動き出す。ゆっくりと動き出した船はやがて海を滑るように進んでいく。


「到着予定は1週間後だ。一旦南の大陸の港町に停泊するぞ」


そう言うと船長は奥の部屋の方へ行ってしまった。

現在乗っている船はそこそこ大型の船だ。俺たちを送る他にも、普通の観光客なども乗っている。とは言っても、西の大陸に行きたいなんて物好きはそんなにいないのだが。


ちなみにもう一方のパーティはさらに1週間後、遅れてやってくる。本当は同じ船で行くべきだったのだろうが、向こうは向こうでやることが残っているらしい。

そんな訳で、1週間の船旅に出た訳だ。


「風が気持ちいいですね〜」


イリスが甲板から海を眺める。赤い髪の毛をはためかせながら、遠くの島などを見つめている。

その隣ではテスラとプシケが何やら会話をしている。どうやらテスラが他のメンバーと仲良くなりたいらしく、会話しやすい人の元へ行っているみたいだ。

俺は少しテンションが上がって、辺りを見渡していると、テュケーとガイアが帆の近くで何やら会話をしている。俺はそこに近づいた。


「よお。何の会話をしてるんだ?」


一瞬、テュケーの肩が震える。


「え、えーと。向こうについてからの作戦よ」


「作戦? 作戦ってどんな?」


「いやー。あ、そういえばカヅキはガイアの戦闘力って知らないんじゃないの?」


ガイア? あ、そういえば戦っているのは見たことないな。音ゲーはすごく上手いのはわかるが。


「確かに全く知らないな。強いのか? まあ、あれだけランクが高ければ強いとは思うが」


「そりゃあもちろん強いわよ! 普通に戦っても強いけど、何と言っても彼女の得意魔法、幻惑魔法は最強クラスなんだから」


そう言ってテュケーは自慢をする。なぜテュケーが自慢するのかは突っ込まずに、俺はガイアに尋ねる。


「幻惑魔法って相手に幻を見せるってことだよな? 今使えるのか?」


ガイアは少し驚いた様子で、ちらりとテュケーの方を見てからゆっくりと頷いた。


「簡単なのを……」


そう言うとガイアは俺に向かって何か魔法を放った。一瞬立ちくらみがしたかと思うと、目の前に巨大なリンゴが現れた。


「……なんでこれ?」


「簡単なのを……使ったから」


リンゴの後ろからガイアの声が聞こえてくる。これだけ見ると強いかどうかはわからないが、役に立つといえば間違い無いだろう。

しばらくリンゴを見つめていると、だんだんと薄くなっていき、消えていった。


「しかし幻惑魔法かぁ。使えたら強いんだろうけどなぁ。難しいんだろ?」


「簡単なのはすぐに使えるわよ。まあ、あまりやらないような曲が幻惑魔法だったりするから、気づいてないのかもしれないけど」


テュケーが横から言ってくる。


「ふーん。そんなものなのか。しかし、テュケーとガイアっていつから知っているんだ? 幻惑魔法が使えるって知ってることは、少なくとも2人で冒険に出てたりはしてたんだろ?」


「え、ええ。まあ。ガイアとは結構昔からの知り合いよ。確かに少しは一緒に冒険したかもね。ただ、ガイアは外にいるのが好きじゃ無いから、すぐにやめちゃったけどね」


そう言うとテュケーは船の端に手をかけて、遠くを眺め始めたので、ゆっくりとそこから離れることにした。





航海は続いて、4日目、俺たちを乗せた船が南の大陸の港町に停泊した。

南の大陸は西の大陸と違って、こちらとも貿易が盛んな国なので、簡単に停泊できるのが利点らしい。

南の大陸のその港町はあまり大きな町とは言えないが、建物などはとても立派だった。



かなり間が空いてしまいました。環境が変わったりして思うように書けませんでした。これからはもうすこし頻度を上げていきたいと思います。

今回は諸事情により短いです。

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