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第59話 テスラ

「すっかり暗くなったな」


俺は隣に並んで歩いているプシケに話しかける。


「そうだねー。今日は空が曇っていて月も出てないし、なんだか寂しい感じがするね」


プシケは笑いながら答える。あのタルポの事件以降、しばらく元気がなかったが、ある程度取り戻してはいるようだ。


「ところで、テスラさんは音ゲーしに行っているみたいですが、テュケーさん達はどうなんでしょう? 店を回っているとは言ってましたが、どこにいるんでしょうか?」


イリスが話しかける。

あ、そうか。どの店に行くとかは全く聞いていなかったからな。うーん。そうだな。


「とりあえずテスラの方に行ってみるか。そっちは確実だろう」


「そうですね。それがいいでしょう」


どうやらイリスも納得したようだ。




この街のタワーはうちの街のに比べると少し小さい。しかし、大会を開けるくらいの広さはあるようだった。

タワーはガラクの街とは違っていて、二つの部屋に分かれていた。どうやらprofessional以下とmasterで区切っているようだった。

ってことはここの街に来ていたら初めからprofessionalをプレイできたってことか?

俺たちはmasterの道を進んで行く。そしてテスラを探していると、見慣れた姿の少女が立っていた。


「あれ? テュケー。来てたのか?」


後ろから話しかけたせいで、少し驚いていた様子だったが、すぐに落ち着いた様子で返事をする。


「ええ。欲しいものは買ったし、結構暇だったから。そうして、ここでブラブラしていると、こんな状況になった」


テュケーが指差す方向を見る。そこにはテスラとガイアが音ゲーの前に立っていた。


「なんだこれ? どういう状況?」


テュケーがやれやれと行った様子で答える。


「偶然テスラと出会ったのよ。そしたらテスラがガイアに勝負を持ちかけてこんな状況」


へぇ。勝負か。確かに楽しそうではあるけど……。


「いまどっちが勝ってるんですか?」


「今、9筐体めだけど、それまでの8つは全部ガイアが勝ってるわ」


まあなぁ。正直言ってあのランクから察するに普通にやってたら勝てるやつなんてそういないだろうな。そもそもあの時あれだけ辛そうであそこまで食らいついたんだから、万全の状態だったら優勝も狙えただろうな。


「あぁ! また負けた!」


そんなことを思っているとテスラが声を上げる。どうやらその9筐体めもガイアが勝ったようだ。


「本当に上手いわね……。どうして優勝できなかったかが不思議なくらいよ」


テスラがブツブツと言っている。


「最後はやっぱり筒音マスターで勝負よ!」


意外にテスラはこういうのに熱くなるみたいだ。音ゲー大会の時は結構冷静なイメージがあったんだけどな。


「はい……。いいですよ」


ガイアもそれに答える。なんだかいつもより明るい気がする? 楽しそうで何よりだ。


「俺たちはどうする?」


「僕は適当にフルコン狙って曲をプレイしようと思ってるよ」


「私はそうですね。魔曲は12曲ともフルコンしているので、他に役に立ちそうなのをフルコンしに行きます」


ふーむ。なるほどな。皆、音ゲーをするのか。まあ、そのためにここに来たんだけど。じゃあ音ゲーしますか。


近くにあった筐体を選んでプレイする。ガラクの街よりも小さいだけあって、この空間の端がなんとか確認することができる。

そんなことを思いながら、適当な曲を選ぶ。筐体の隙間からテスラとガイアの姿を確認することができた。

どうやら最後の10筐体めの準備をしているようだ。

……そっちの方が気になるな。

この1曲やったら観に行こうか。

適当に選んだ曲を適当にフルコンボした後、ガイアとテスラの元へ向かう。その後ろではテュケーが椅子に腰掛けて様子を眺めていた。


「なあ。どういう感じで勝負しているんだ?」


「基本的に3曲プレイできるから、1、3曲めをテスラが、2曲めをガイアが選ぶようにしてるみたいね」


「ってことはガイアの方が1曲分不利じゃないのか?」


「まあ、そうね。ただ実際ほとんど全ての曲でガイアが勝ってるからあんまり意味はないかもね」


流石だなぁ。そんなことを思っていると一曲めが始まる。曲は『パレスルパラスル』だ。確か、テスラの得意曲だったな。この曲のおかげで2位だったんだしな。


しかしその結果は


テスラ


perfect 778

great 3

good 0

miss 0



ガイア


perfect 781

great 0

good 0

miss 0


圧倒的だった。いや、スコアにしてみると確かに大差がないようには見えるが、all perfectの壁というものはかなり厚く、突破できるかできないかが、かなりの実力差を見せつけることとなる。


次にガイアが選んだ曲は『姿なき亡霊』だ。あまりメジャーな曲ではないみたいだ。実際テスラも解禁していないようだった。大会とは違ってこういう曲を選べるのが、個人で戦った時の良さの1つではあるのだろう。ちなみに俺も初めて聴く曲だから全くわからない。


曲が始まる。まずは……初見殺しの高速音符か。これはなかなか捉えられないだろうな。さて続きは……?


は? 目の前には目を疑うような譜面が飛んでくる。そう、あの初見殺しの高速音符の速度で曲が続いていくのだ。さらにこれ以上は目で追うことができなかったのでいまいちわからなかったが、どうやらまだ加速しているらしい。それを難なく叩くガイア。全ての譜面を覚えているってことか? まあ、それくらいならできないこともないけど……。


そして結果


テスラ


perfect 245

great 312

good 531

miss 362


ガイア


perfect 1450

great 0

good 0

miss 0


これはおかしい。確かに記憶していれば打てるかもしれないが、それでもこのコンボ数をall perfectでとってくるのは……。ガイアって一体何者なんだ? 正直ガイア1人でも魔王軍幹部くらい倒せてしまうんじゃないかと思ってしまう。

テスラが3曲めを選択しているがもう意味はないだろう。俺はガイアのプレイを見てかしらないが、音ゲーがウズウズとやりたくなってしまったので、3曲めを見ずに筐体へ戻る。

そしてそのまま日付が変わるまでプレイしていたのは言うまでもない。

ちなみに3曲め、どちらが勝ったのかも言うまでもないだろう。


かなり遅れてしまいました。申し訳ありません。更新頻度は2日に一回を目標に頑張りたいと思います

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